ワサビ水槽のその後
6月24日(木)に紹介したエントランスにあるワサビ水槽の続報です。
設置から約2カ月が経ち、いろいろ変化がありました。
まず主役のワサビですが、古い葉が枯れ新しい葉が生えてきています。
ただ水槽の都合上あまり大きなスペースが取れなかったのか、少し小ぶりの葉になってしまいました。
続いて周りの苔ですが、こちらも着々と成長しています。
また植えた覚えのない植物も顔を出してきました。
ワサビや苔たちが今後どのように育つのか楽しみです。
飼育スタッフ 古根川
新・水生昆虫コーナー紹介①
臨時休館中に作製にとりかかった新・水生昆虫コーナーはほぼ完成しました。
後は壁紙を周りに貼って完成です。
水槽は増設して3本になり、
それぞれの生息地を再現した水槽に仕上げましたので、
3週に分けて1つずつご紹介します。
1種類目は、新しく「タイコウチ」を展示します。
水槽は「用水路から水が流れる田んぼ」を再現しており、
右側に用水路、左側は田んぼをイメージして作りました。
タイコウチは外敵に襲われないように泥に隠れていたり、
木の枝や枯葉のような体をしているので、自然界では探すにも苦労します。
用水路から注がれる水の動きや、
タイコウチとの隠れんぼんが特徴的な水槽になりました。
飼育スタッフ 山﨑
夏休みの自由研究②
8月19日(木)のブログにて「夏休みの自由研究の質問」についてお答えしました。
今回もよくある「外来種の展示や飼育には許可が必要ですか?」という質問に答えていこうと思います。
特定外来生物に指定されている生物に関しては外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づいて
「飼育」や「運搬」などを行うには環境省と農林水産省の許可が必要です。
また、特定外来生物が法律で規制されているのは生きているものに限られますが、
「卵」なども許可が必要な対象です。
当館では「オオクチバス」「ブルーギル」「カダヤシ」の3種類が対象となっており、
許可を得て飼育・展示しています。
この3種類を水族館で飼育・展示する事によって特定外来生物とはなにか、
どんな問題があるのか、なぜ野生に放してはいけないか、などを考えるきっかけになればと思います。
*特定外来生物を販売目的や観賞目的で新たに購入・捕獲・飼育する事は認められていません。
飼育スタッフ 西中
謎の稚魚の正体は…?
水草水槽の定期メンテナンス中、展示側からは見えない給水パイプのある
小さな空間に見慣れない小魚が沢山泳いでいました。
メダカにしては平べったく、背ビレには黒点があるのでタナゴの稚魚だと思われます。
どうやら水草水槽で展示しているタイリクバラタナゴが繁殖したようです。
タナゴの仲間は二枚貝に卵を産み付ける習性があり、
水槽では大きなヌマガイも一緒に展示しているので、タナゴの繁殖に適した環境になっています。
ただし産まれたばかりの稚魚を捕食する生き物も水槽内には沢山いるため、成体まで成長するのは通常1、2匹程でした。
今回多くの稚魚たちが生き残れたのは、給水パイプの空間に捕食者が入ってこない安全な場所があったからなのでしょう。
飼育スタッフ 一見
休館中のスタッフの様子
現在、水族館は山梨県からの要請で9月12日(日)まで休館しています。
しかし、水族館は休館でも生き物たちのお世話は毎日しなければならないので休館中でも飼育スタッフは元気に出勤しています。
普段の生き物のお世話に加えて、開館中ではできないような水槽のリニューアルや細かい部分の掃除など、
休館中でもやることはたくさんあります。
休館中もエサやりは欠かせません
これからレイアウトをする予定の水槽。まだ空っぽです。
再開館した際にリニューアルした展示を皆さんにお見せできるように体調に気を付けながら頑張っていきたいと思います。
飼育スタッフ 鷲雄
夏休みの自由研究
この時期になると「夏休みの自由研究」に関するお問い合わせが多くなります。
今回はその中から「水族館の生き物はどこから来るの?」の質問にお答えしていきます。
水族館の生き物は水族館などに生き物を販売している問屋(とんや)から購入しているものや、
野生から採集するものもいます。
ただ、採集しすぎてその場所から生き物がいなくなる事がないように必要な分だけ水族館に持ち帰り、
バックヤードで繁殖を行っています。
水族館に展示しているホトケドジョウなどの特定希少野生動植物(絶滅の危機にある野生動植物)に関しては、
都道府県や自治体によって採集や飼育に許可が必要な場合もあるので、
一度調べてみる事が大切です。
*ホトケドジョウは山梨県から許可を頂いた上で採集・飼育をしています。
飼育スタッフ 西中
湧き水で涼しげな夏を
8月に入り、忍野村では暑い日が続いています。
私も熱中症にならないように水分を多く取って気を付けています。
さて、当水族館では、地下約30mから汲み上げた地下水を飼育水に使用しています。
地下水は年間を通して水温が約12℃と冷たく、透明度が高いので水槽も透き通っていて、見ていてとても涼しげです。
二重回遊水槽 横見水槽
現在は休館中ですが、水族館が開館した際は涼しげな水槽を見て暑さを乗り切りましょう。
飼育スタッフ 鷲雄
休館中も大忙し!
現在水族館は、山梨県からの要請で臨時休館しています。
再開予定日の8月23日(月)に向けてあちこちで館内のリニューアル作業を進めているため、休館中にもかかわらず飼育スタッフは大忙しです。
私が担当しているのは、カヤネズミ水槽の横に設置する大型解説パネルです。
カヤネズミの生体や水族館がある忍野村との関係を分かりやすくまとめてイラスト付きのパネルにしていく予定です。
完成をお楽しみに!
飼育スタッフ 一見
新・水生昆虫コーナー
水族館は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、
山梨県からの要請に
しかし、ただ休館しているだけではなく、
この11日間を利用
新・水生昆虫コーナーにリ
レイアウトには特にこだわっていて、
採集で見
再開館予定の23(月)を目指して作製を進めています
再開館した際に皆様にきれいな水槽を見ていただけるように頑張
飼育スタッフ 山﨑
襟が印象的なトカゲ?
現在開催中の「~帰ってきた変わりもの達~変わりもの展2」の中から今回は「エリマキトカゲ」を紹介します。
車のCMで有名になったので懐かしいと思われる方や名前を知っている方も多いのではないでしょうか。
危険を感じると襟状の皮膚をパラソルのように広げて威嚇するため、その名前が付けられました。
また、威嚇以外にも体温調節や求愛行動の時に広げます。
野生では樹上生活をしているので展示水槽でも木の上にいる事がほとんどですが、
餌を食べる時だけ下りてきます。
襟を広げている姿が印象的なトカゲですが、水槽内では威嚇するものがないのでほぼ襟は閉じています。
普段の姿を見るとエリマキトカゲのイメージが変わるかもしれません。
飼育スタッフ西中