ちょっと模様替え
希少な生き物水槽で展示している「アユカケ」の水槽のレイアウトをほんの少し変えてみました。

水槽全体に大きめの石を加えて、起伏を付けてみました。
生息地の川では、身を隠せるような石がゴロゴロと転がっているような場所に生息しているため、野生下に近い行動が観察できることを期待したレイアウトです。

最近では石と石の間にすっぽりと入り込む様子や石の上に乗り辺りを伺うような行動を目にすることがあります。
山梨県内では絶滅してしまった生き物のため、今ではこのような行動を山梨の川で見ることができないと考えると寂しい気持ちになります。
雪かきとカメ会議
最強寒波の影響で水族館でも寒い日が続いています。
先日は今年初の積雪が降り、私は人生で初めて雪かきをしました。
雪かきを終えて館内に戻ると、
岸辺の魚水槽の「ニホンイシガメ」たちがなにやら会議をしていました。
どんな内容の話し合いをしているのかとても気になりますが、
何か特別な事をやってくれるのかと期待しながら今後も観察していきたいと思います。
飼育スタッフ 髙部
ますます成長してます
昨年の11月ごろに人工授精により繁殖した「ニジマス」と「ヤマメ」は順調に成長をしています。
初めに繁殖を行った「ニジマス」は3cmほどの大きさに育ち、特徴的な点々模様である「パーマーク」もわずかに見られるようになりました。
「パーマーク」とはサケやマスの仲間の特に幼魚の時期に見られる模様で、サケ・マスの幼魚を英語でパー(parr)と呼ぶことが由来です。
「ヤマメ」は先週から泳ぎだし、エサを食べる様子も見られました。
幼魚の時期は病気やストレスに対してとても敏感なので、食べるだけエサを与えていき、早く大きくするのが繁殖において大切です。
エサを食べ始めてもまだまだ油断ならない時期なので、大切に注意深く観察を続けていきます。
幸運のマミズクラゲ?
水族館2階にあるマイクロアクアリウムコーナーで展示しているマミズクラゲですが、
もうすぐで連続展示記録2700日目を迎えます。3000日を目指してこれからも飼育を行っていきます。
さて、現在展示しているマミズクラゲは11~12月にかけて生まれた子供たちなのですが、
その中に変わった生殖腺を持つクラゲを見つけました。
通常マミズクラゲの生殖器官となる生殖腺の数は4つなのですが、そのクラゲは6つありました。

生殖腺が多い状態は、いわゆる奇形なのでかなりの低確率で見つかる事があります。
飼育をしている中で5つの生殖腺を持つクラゲはごく稀に見つかりますが、
6つの生殖腺を持ったクラゲは初めて見たので、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

現在、この生殖腺が6つのマミズクラゲは展示水槽内で見る事ができますので、探してみて下さい。
クラゲの状態によっては展示を終了する事がありますのでご了承下さい。
飼育スタッフ 西中
てんてんすぎる展示
コラボ特別展「生き物×宝石展」は大好評の内に終了し、
実は1カ月以上前から2階企画コーナーの裏側で展示予定の生き物
展示側からは絵画と宝石を展示しているようにしか見えなかっため
新企画展
1月2日(木)より水族館1階企画水槽で企画展「うわ!騙された!ニセモノ展」を開催しています。
名前に「モドキ」とついている生き物や、
ある生物にそっくりな生き物などを展示しています。
その中でもひときわ目立つのが、
「スッポンモドキ」というカメの仲間です。
この生物は食材としても有名な「スッポン」に顔つきが似ていることから、

名前に「モドキ」が付いたと言われています。
スッポンとは甲羅の硬さや肢の形で見分けることができます。
また、スッポンは日本や中国、台湾など東アジアに生息していますが、
スッポンモドキはパプアニューギニア島やオーストラリア北部など比較的温暖な地域に生息しています。
スッポンモドキの顔を見てみると何とも愛嬌のある顔をしていますね。
※展示生物の状態により展示を変更することがあります。
飼育スタッフ 伊藤
新春イベントを開催しました!
当館は新年1月2日(木)から通常営業しています。
そして、1月2日(木)、3日(金)の2日間で
新春特別イベント「イカ墨で書初め」を開催いたしました。
本物のイカ墨を使って、今年の抱負やイラストなど自由に書くことが出来ます。
このイカ墨を使った書初めは毎年恒例のイベントで、来年も開催予定ですので、
来年の年明けはぜひご参加ください。
飼育スタッフ 髙部
【もっと知りたい!】チョウザメのはなし⑥~身も食べられるの!?編~
前回のブログ(12月17日投稿)ではチョウザメの「キャビア」についてご紹介しました。
キャビアは世界三大珍味の一つで高級食材としても有名ですが、実はチョウザメの魚肉自体もおいしく食べることが出来ます。
西洋では「ロイヤルフィッシュ」、中国では「煌魚(こうぎょ)」と呼ばれ王や皇帝に献上されるほどの高級品だったと言われています。
その身は歯ごたえがあり、くせのない上品な味わいで刺身、焼き、煮魚など様々な調理法で食べることが出来ます。
水族館2階の「おいしい水族館コーナー」ではチョウザメを使った飼育スタッフオリジナルレシピもご紹介しています。

私はまだチョウザメを食べた事がないのでぜひ一度味わってみたいです。

飼育スタッフ 鷲雄
二重回遊水槽の新しい仲間
先日、二重回遊水槽へ新たに“サツキマス”を搬入しました。
普段の二重回遊水槽の搬入は、水槽の上から水ごと生体を流し入れています。
ですが、今回搬入したサツキマスは他のマス類に比べてウロコがとても弱くデリケートな魚のため、
体が傷つかないよう水槽の中にあらかじめスタッフが入り水ごと運べる網の中に入ったサツキマスを放すやり方にしました。
丁寧な搬入のおかげで、サツキマスは傷ひとつ無く元気に二重回遊水槽の外側を泳いでいます。
銀色の体に赤い点々模様が美しいサツキマスを是非ご覧ください。
飼育スタッフ 一見
【もっと知りたい!】チョウザメのはなし⑤~キャビア編~
お客様から「展示しているチョウザメからキャビアを取っているんですか」という質問をよくいただきます。
そこで今回のブログでは「キャビア」についてご紹介します。
チョウザメと聞けば真っ先にキャビアを思い浮かべる方も多いと思います。
キャビアはチョウザメの卵を塩漬けにしたものでトリュフ、フォアグラに並んで世界3大珍味にも数えられています。
チョウザメの種類や品質により値段が変わりますが、最高級品と呼ばれているオオチョウザメから取れるベルーガキャビアは100g約8万円で販売されています。
なぜキャビアはここまで高級品なのでしょうか。
それはチョウザメ自体が自然界で数を減らしていることと、チョウザメが成熟し、キャビアを取れるようになるのに約10年かかると言われているからです。

また、チョウザメからキャビアを取り出すには卵巣ごと取り出さなくてはいけないので残念ながら当館ではチョウザメからキャビアは取っておりません。
水族館でチョウザメを見て改めてキャビアについて知っていただけたら嬉しいです。
飼育スタッフ鷲雄