2023年10月10日

いざ、展示変更

109日(月)をもちまして、特別展「金運が上がるかもしれない展~金魚のルーツと現代の改良を知ろう~」が終了し、年内最後の企画展「爬虫類展」と「ネーミングセンス展」が始まろうとしています。

「ネーミングセンス展」は私を含め新人スタッフ2名が担当しており、時おりブログにもご紹介していましたが、いよいよ皆様にお披露目できるとなると緊張とワクワクで胸がいっぱいです。

次は何が入るんだ?

その前に、現在展示されている金魚たちの収容準備や次に使う水槽の用意などまだまだやることは山積みです。

展示生物に応じて水槽や砂を変えていきます

最後まで気を抜かず、展示変更に臨みたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2023年10月10日

今年もニジマスの人工採卵を行いました

今年は例年より少し早く「ニジマス」の人工採卵を行いました。

 

当館の場合だと10月~12月頃までがニジマスの人工採卵期にあたりますが、

今年は成熟が早い個体だと8月末に人工採卵を行いました。

 

そして、先日その個体の全ての稚魚が水中を泳ぐようになりました。

 

孵化直後はお腹に栄養の詰まった袋があり、それを使って成長します。

また、体も未発達なので上手く泳げずにしばらくは水底に沈んでいます。

 

稚魚が自力で泳げるようになる頃には袋の中の栄養は吸収しきって無くなり、

自力で餌を食べるようになります。

 

ここからの成長はとても早く、

餌をあげた分だけ大きくなります。

 

しっかりと餌を与えて大きくしていき、展示の控えとして引き続きバックヤードで管理していきます。

 

飼育スタッフ 山﨑

2023年10月07日

土曜日のはなし

当館では入館料として大人は420円、小人(小・中学生)は200円、未就学児は無料としています。

ですが毎週土曜日は未就学児だけでなく、なんと高校生までの学生は無料で入館することができます。

 

更に毎週土曜日はイベントをたくさん実施しており、

現在は「外池の餌やり体験」や「バックヤードツアー」、飼育スタッフが生きものの解説を行う「飼育トーク」などを行っています。

こんな感じでバックヤードツアーやってます。

これらイベントは先着順で定員制であることや、生きものの状態などによって中止すること、実施日が変更になることもあるのであらかじめご了承ください。

土曜日はお得なことが多くあるのでおススメの来館日です。

飼育スタッフ 伊藤

2023年10月06日

富士山初冠雪!

水族館の周辺には富士山が綺麗に見えるスポットが沢山あります。

私は通勤途中に富士山を横目で見ながら運転するのが好きなのですが、

昨日その富士山の頂上付近に雪が積もっていました。

生き物と同じで毎日見ているものでも、少しの変化があれば嬉しくなります

水族館の水槽で使っている飼育水は、富士山の湧水を地下約30mからくみ上げて使っています。

富士山の湧水は透明度が高く綺麗ですが、水温が年間を通して約12℃しかないので私たちにはかなり冷たく感じます。

水族館で飼育しているニジマスやチョウザメは冷たい水を好むので、富士山の湧水は飼育するのにピッタリです。

水族館は木々に囲まれているので富士山を見る事が出来ないのですが、

駐車場や近くの橋から見る事が出来るので、お越しの際は雪が積もっている富士山をご覧ください。

飼育スタッフ 西中

2023年09月30日

やじるしに黒い点が2つ

以前のブログにて2階マイクロアクアリウムコーナーで展示している「ヒメアナンデールヨコエビ」をご紹介しました。

先日、そのヨコエビ水槽の底を這うように動いているものを発見しました。

「矢印マーク」のような形をしていて、よく見ると三角形の部分に目のような黒点が2つあります。

この生き物の正体は「ナミウズムシ」で、英名の「プラナリア」という名前でも知られています。

体を切っても切っても再生するので、理科の授業でもよく使われています。

このナミウズムシもヨコエビ同様に綺麗な冷たい水に生息しているので、

ヨコエビを採集した時に一緒に紛れてきたのだと思います。

教科書でしか見た事ない人も多いかと思うので、毎週土曜日に行っている解説イベント「飼育トーク」で紹介しようと思います。

飼育スタッフ西中

2023年09月29日

今年の紅葉はいつ頃?

今年は残暑が厳しいと言われていますが、水族館のある忍野村は標高約960mに位置しているため、

最近は日中でも30℃を越えることはほぼなく過ごしやすい天気が続いています。

 

しかし、例年であればこの時期から少しずつ紅葉が始まってくるのですが、

公園の木々はまだまだ緑の葉っぱを付けていて、残暑の厳しさを感じています。

 

残暑の影響か、9月下旬でも葉っぱが緑色です。

 

忍野村の紅葉の見ごろは10月下旬~11月上旬と言われていますが、

もしかしたら今年は少し遅れてしまうかもしれません。

 

水族館のあるさかな公園内の木々も毎年きれいに紅葉しますので、

これから水族館にお越しの際はぜひ紅葉も楽しんで頂ければと思います。

昨年の紅葉の写真です。今年も楽しみ。

 

飼育スタッフ 鷲雄

 

 

2023年09月28日

夢が叶った瞬間

飼育スタッフとして働き始めて早くも半年が過ぎた先日、ついに二重回遊水槽の潜水掃除デビューを果たすことができました

これまでにも海や湖でのダイビング経験はありますが、水槽の中を潜るというのは人生初の経験でしたので、終始「ニヤニヤ」、もとい笑顔がこぼれておりました。

フォームはまだまだ

そんな新人の初潜水ですが、呼吸が早すぎたためか、あっという間にボンベ内の空気が無くなってしまい、30分ほどであえなく終了してしまいました。

深呼吸をするような要領で呼吸しないとあっという間に空気を使いすぎてしまうのだと身をもって学ぶことができました。

ひたぶるに磨く

半人前どころか十分の一人前にも満たない潜水作業ではありましたが今後とも練習に励んでいこうと思います。

ボンベの重さに負けた

 

飼育スタッフ 川野

2023年09月25日

新人飼育スタッフ 企画展の締め切り迫る

9月19日(火)のブログでもあったように無事に目的の生き物を採集することが出来た新人飼育スタッフの2人でした。

 

ちなみにこの生き物が目的でした。

 

さて、次の問題は企画展で展示するパネルを作らなければいけません。

 

現在開催中の特別展「金運が上がるかもしれない展~金魚のルーツと現代の改良を知ろう~」では以下の写真の内容を展示しています。

 

これらのパネルは企画展の担当スタッフが作成しますが、今回は新人飼育スタッフなので2人とも初めての作業のこともあり、またまた大苦戦です。

特に来館者の方々にわかりやすく伝えるために、かみ砕いた内容にするのが難しいです。

 

パネルの締め切り日も迫り、ネタ抜きでもまずい現状です。

どうなる企画展、続きのご報告をお待ちください。

飼育スタッフ 伊藤

2023年09月21日

ヨコエビとエビは別物です!

毎週土曜日に行っている解説イベント「飼育トーク」にて、

マイクロアクアリウムコーナーで展示している「ヒメアナンデールヨコエビ」と「エビ」の違いについて紹介しました。

ヒメアナンデールヨコエビ

名前にエビと入っているのでエビの仲間かと思われがちですが、

どちらかと言えばダンゴムシやフナムシに近い仲間です。

このヨコエビは石の下や隙間に入り込みやすいように体はたてに平べったく、

エビを横にしたような見た目をしているためエビと間違えられやすいですが、

エビには「背甲」と呼ばれる甲羅の部分があり、ヨコエビにはありません。

また、エビの眼は「柄」に飛び出るような形で付いていますが、

ヨコエビの眼には柄がないので違いがよく分かります。

実習生がイラストを描いてくれました!

飼育トークでは実物を近くで見ながら生態について学ぶ事ができるので、

生き物をより詳しく知りたい方にもお勧めの解説イベントです。

飼育スタッフ西中

2023年09月19日

新人飼育スタッフ 生きもの採集に行く Part2

9月11日のブログにて10月から始まる企画展で展示する生きものを採集しに行ったものの、一匹も釣れないという大ピンチに陥り、途方に暮れる新人飼育スタッフのお話をご紹介しました。

 

とはいえ、このまま採集できずに展示を変えるというのもなんだか悔しく、新人スタッフ二人で悩みぬいた末に選ばれた生き物でもあるのでどうにも諦めきれませんでした。

どうやって採集しようかと考えた結果、「こうなったら海に潜って採集しよう!」という結論に至りました。

幸い天気にも恵まれ、海も台風一過により静けさを取り戻しておりました。

 

気になる結果ですが、無事にお目当ての生きものを採集することができました

とりあえず一安心ですが、ここから更に展示が始まるまでしっかりと飼育管理していく必要があります。

目的の生きものはどれでしょう?

 

どんな生きものが展示されるかは、またブログでご紹介しようと思いますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

 

飼育スタッフ 川野