2024年10月17日

落ち葉との闘い

10月中旬に入り、忍野村では日中も肌寒い日が続いています。

さかな公園の木も葉っぱを落とすようになってきて、

冬が近づいてきているんだなと実感します。

そんなこれからの時期に困るのが「落ち葉」です。

 

季節の移ろいを感じます。

 

水族館のあるさかな公園は木々に囲まれていて落ち着いた雰囲気ですが、

広葉樹が多くその分落ち葉も多いです。

朝出勤すると通路に落ち葉が溜まっているのでまずはそこを掃除。

そして外池の水門にも落ち葉が溜まってしまい、そのままにしておくと池の水があふれてしまうので、開館時と閉館時に取り除きます。

池の落ち葉を放っておくと詰まって大変なことに…

 

また、足裏にくっついて館内にも入ってきてしまうので、ほうきで定期的に掃き掃除しています。

まだまだ木に葉っぱがたくさんついているので、落ち葉との戦いはしばらく続きそうです。

飼育スタッフ 鷲雄

2024年10月12日

二重回遊水槽見分け方講座(最終回)

9月24日(火)のブログにて二重回遊水槽で展示している「富士の介」と「べステルチョウザメ」の見分け方をご紹介しました。

8月23日のブログからお伝えしてきた二重回遊水槽見分け方講座ですが、今回で最終回です。

ご紹介する魚は二重回遊水槽の外側を泳いでいる「ヒメマス」です。

外側にいる他の魚よりも体が小さく、銀色の体色をしているのが特徴です。

また、ニジマスなどの多くのマス類には黒点などの模様があります。

ヒメマスには模様がほとんどないので見分けやすいかと思います。

ヒメマスは繁殖期になると体の色が紅色になり、海で成長したヒメマスは名前が「ベニザケ」に変わって、知名度も一気に上がります。

水槽で泳いでいるヒメマスもだんだん体色が赤色になってきました。

二重回遊水槽には今回紹介したヒメマスを含めて現在9種類のマスやチョウザメを展示しています。

是非過去のブログを参考にして魚たちを見分けてみて下さい。

飼育スタッフ 西中

2024年10月05日

やっとできた魚釣りイベント

 

9月29日(日)に水族館の大人気イベントのひとつ「魚釣り体験~行こうぜ魚釣り!~」を行いました。

去年は大雨でイベントが中止してしまい、2年ぶりの開催です。

 

今回は事前に予約をいただいたお客様と講師の先生とともに富士五湖の1つ「西湖」に行って実際に釣りをしました。

説明中…

 

今回は釣りが初めての方が多く、実際に魚が釣れるのか、釣りの楽しさが体験できるかどうか不安でしたが、

 

大人の方も熱中している様子。

 

無事参加者全員が魚を釣ることができました。

 

釣った魚は最後は逃がしました。

 

次の釣り体験は、10月20日(日)を予定しております。

参加には電話での予約が必要です。また水族館のホームページにイベントの情報が記載しているのでチェックしてみてください。

 

飼育スタッフ 伊藤

2024年09月30日

おねだり上手なクサガメたち

水族館2階のウッドデッキにあるかめ池では「クサガメ」を2匹展示しています。

普段は石の上で日光浴をしていたり、水草の中で休んでいる事が多いクサガメ達ですが、

最近ではエサをあげに池に近づくとそばまで寄ってきてエサをねだるようになってきました。

飼育スタッフが池に近づくと「来たか!?」 と言っているかのようにこちらを見つめてきます。

 

とにかく良く食べ、もっともっととエサをねだってくるのでついつい多めにあげたくなりますが、そこは適量をキープ。

健康的にクサガメ達を飼育できるよう誘惑に負けないよう気を付けていきます。

食べすぎ注意ですよ!

 

飼育スタッフ 鷲雄

2024年09月24日

二重回遊水槽見分け方講座④

9月13日(金)のブログにて二重回遊水槽で展示している「ブラウントラウト」と「ニッコウイワナ」の見分け方をご紹介しました。

今回は「富士の介」と「ベステルチョウザメ」の見分け方をご紹介します。

まず富士の介とは、キングサーモンとニジマスを交配させた山梨県オリジナルの養殖魚で、泳いでいる富士の介を見る事が出来るのは全国で当館だけです。

外見はニジマスと見分けが難しいですが、ニジマスよりも体が大きく、模様の黒い点が目立ちます。

また、全てのヒレに黒点があるのも特徴です。

富士の介は二重回遊水槽の内側と外側両方に泳いでいるので見分けてみて下さい。

 

次に「ベステルチョウザメ」は他の魚とは全く違う姿をしているため見分けが付きやすいと思います。

名前にサメと付けられているので海のサメと同じ仲間かと思われがちですが、姿が似ているだけでサメの仲間ではありません。

また、口の前に4本のヒゲが生えているのも特徴です。

二重回遊水槽には3匹泳いでいるので探してみて下さい。

ブログでお伝えしてきた二重回遊水槽見分け方講座ですが、次回でいよいよ最終回です。

最後に見分ける魚は「ヒメマス」です。お楽しみに。

 

飼育スタッフ 西中

2024年09月23日

仲良しの三匹

今日は最近バックヤードにお引越しをした「ニホンイシガメ」についてご紹介します。

 

1階の希少な生き物水槽にいたニホンイシガメですが、最近土を掘り返すなどの産卵行動が見られるようになった為、バックヤードへお引越ししました。

バックヤードの水槽内には広めの陸場を設置し、安心して産卵できるような環境を作っては飼育しています。

 

入れた直後は物かげに隠れたり、壁を登ろうとしていましたが、今では同居しているニホンスッポンと一緒に甲羅干ししている姿をよく見るようになりました。

無事に産卵してくれるのを楽しみに待ちつつ、引き続き飼育を続けていきます。

 

飼育スタッフ 髙部

2024年09月22日

やっと4カ月

8月1日(木)のブログ「貴重なサンショウウオ」でご紹介した「サンインサンショウウオ」の幼生たちですが最初の個体のふ化から約4カ月が経ちました。

最近は陸上での「摂餌」が見られるようにもなってきました。

 

「摂餌」とは餌を食べることで、サンインサンショウウオには餌用のコオロギなどを与えています。

 

というのも、変態して上陸してから目の前で摂餌することはあまりなく、人がいなくなった時に摂餌しているようで、その様子を撮影するのは簡単ではありません。

 

上手くいけばピンセットなどから摂餌してくれるのですが、まだピンセットや私に対して警戒している様子で、慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

これからも成長の様子を随時ご紹介していきます。

飼育スタッフ 伊藤

2024年09月18日

ゲンゴロウ保育園だより その4

 今年の6月頃からたびたびブログでご紹介している「ゲンゴロウの繁殖の様子ですが、ついに先日一匹目が羽化しました。

はじめの一匹はやはり感動

卵から育て続けて約3か月で成虫になり、元気に水中を泳ぎ回って餌もよく食べているのでとりあえずは一安心です。

2匹目も羽化完了

ふ化直後の幼虫は全長2cmほどしかなく、あまりにもか細いその姿を見て、本当にあのゲンゴロウになるのだろうかと不安になるほどでした。

実際のところ、生まれて3日くらいまではなかなか餌を食べなかったのですが、脱皮を重ねるごとに食べる量はうなぎ上りに増していき、最盛期には自分の体と同じくらいの量の餌を軽く平らげてしまいました。

白色が美しいサナギ

まだ10匹以上のサナギがいますので、全ての幼虫が無事に羽化できるよう観察を続けていきます。

 

飼育スタッフ 川野

2024年09月16日

森の中の水族館。× 桔梗信玄棒

この夏、当館オリジナル商品に新たな物が加わりました。

それは水族館を運営している桔梗屋の人気商品のひとつである「桔梗信玄棒」とのコラボ商品です!

年間パスポートの表紙として描いたヤマメとアマゴのイラストが、

赤いキキョウ柄の背景と合わさって、とても映えるパッケージになっています。

一箱に個包装の桔梗信玄棒が10本入っているため、大人数に配る際のお土産としてぴったりです。

この限定デザインの桔梗信玄棒10本入りは、水族館1階のお土産コーナにて販売しております。

水族館を訪れた際のお土産としてオススメです。

飼育スタッフ 一見

2024年09月14日

いよいよ水槽デビュー!

以前からご紹介しているホトケドジョウの繁殖経過についてですが、

あれから更に進展があったのでご報告します。

 

今年最初の産卵から約4カ月が経ち、一番大きな個体で約5cmにまで成長しました。

立派に成長しています!

 

ここまで成長すれば成魚と同じ物が食べられるので、

現在は全ての稚魚を水槽に移して成魚と同じ様な環境で飼育しています。

今後は水槽内で大きく成長させ、来年度以降の繁殖に参加してもらう予定です。

 

ひとまず稚魚たちを水槽に移すところまで育成できて安心しました。

ですがここで気を抜かず、引き続き丁寧に飼育を続けていきます。

これからも応援よろしくお願いします!

 

飼育スタッフ 鷲雄