2024年04月08日

春、春、春!

あっという間に4月を迎えると同時に心機一転の令和6年度が始まりました。

社会人ならびに飼育スタッフとして2年目の春を始められることをとても嬉しく思います。その分自身のやるべきこととやりたいことも増えていき、不安とワクワクでいっぱいな今日のこの頃です。

 

最近は暖かい日も続き、少しは過ごしやすい気温になってきたようにも感じます。

水族館の生き物たちも4か月ほどの冬眠から続々と目覚め、迫りくる「春の訪れ」を感じているのだと教えてくれました。

 

おめめぱっちり

当館で飼育・展示を行っている「ゲンゴロウ」も例外ではなく、ここ一週間は発達した後ろ脚を使い、懸命に泳ぎまわる姿を見る機会が増えました。

真冬の間は気温・水温の低下に伴い水底でジッとしているのですが、その間は餌も食べないため、ほとんどお世話をする必要がなくなります。

こうなるともはや僕は『水』を育てているのかな?という錯覚に陥ることがあります。

ある冬のゲンゴロウ水槽。寂しい

こうして無事に冬を乗り越えエサを食べ始めるようになると、ここでようやく「僕は『ゲンゴロウ』を育てているのだ!という実感を得ることができます。

それどころかバックヤードのゲンゴロウ水槽では、たちどころに包接という繁殖行動を始めておりました。メスの背中にオスがピタリとくっつき、おんぶの状態で泳ぎ回ります。

まだ4月上旬よ?

ゲンゴロウは山梨県では絶滅危惧種ⅠB類、すなわち「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」であるため、今年度は繁殖をはじめとした保全に向けた取り組みを進めていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野