2024年11月02日

ニホンイシガメが帰ってきた!!

9月23日(月)のブログにて、バックヤードにお引越しをした「ニホンイシガメ」についての近況をご報告しました。

今回は新たにバックヤードから岸辺の魚水槽へお引越しをしたのでご紹介します。

 

元々岸辺の魚水槽には4匹のカメが居ましたが、今回新たに2匹が加わり合計で6匹になりました。

入れた直後はせわしなく泳ぎ回ったり、岩陰に隠れたりしていましたが、エサがもらえると分かるとそばまで寄ってきてくれるようになりました。

大きな水槽なので6匹すべてのカメを探し出すのはなかなか大変ですが、ぜひ挑戦してみてください。

飼育スタッフ 髙部

2024年11月01日

11月のマンスリー水槽

 

毎月展示が変わるマンスリー水槽の11月は

紅葉のような色が特徴的な「和金」という金魚の展示です。

この和金という種類は金魚すくいなどでもなじみ深い品種です。

紅葉のような橙色の体色がきれいですね。

 

水族館周辺はわずかに紅葉が見られてきました。

忍野村の紅葉本番まではもう少しかかりそうです。

飼育スタッフ 伊藤

2024年10月31日

落ち葉の秘密

水族館1階のモクズガニの水槽には、枯れ葉がたくさん入っているのをご存知でしょうか。

実はこの枯れ葉、水槽のレイアウトではなくモクズガニのエサなのです。

カニというと肉食のイメージがありますが、モクズガニや一部の淡水性のカニ類は、

水底に沈んだ枯れ葉藻類などを好んで食べます。

水族館では、外池や公園の小川などに沈んでいる落ち葉を拾い集めてモクズガニの水槽へ入れています。

どうやらモクズガニたちには落ち葉の好みがあるようで、

大きくて丈夫な葉っぱよりも小さくて柔らかい葉っぱを選んで食べます。

そのため、落ち葉がまだ水槽内に残っているからと言って入れ替えを怠ることはできません。

食べられる葉っぱが見当たらないと、モクズガニはお腹がすいて自身のハサミ脚に生えている毛をむしって食べてしまいます。

いつでも好きな葉っぱが食べられるよう定期的に落ち葉の入れ替えを行うことがモクズガニの飼育では重要です。

飼育スタッフ 一見

2024年10月29日

ゲンゴロウ保育園 その⑤

今年の5月頃から当館ブログ上で続いている「ゲンゴロウ保育園シリーズ」ですが、いよいよ終わりを迎えようとしています。

 

9月中旬ごろからサナギになった幼虫たちが続々と土からはい出て、現在11匹の新成虫を飼育しています。

 

今日も一匹が羽化をしていたのを確認することができました。

この個体は土の中でサナギになるまでにとても時間がかかり、同じ日に上陸した兄弟とは一カ月以上も遅れて成虫になろうとしています。

 

当館のバックヤードは真夏でも気温は25℃以上にはならずかなり涼しい環境なために時間がかかっているのかもしれません。

上記の個体を含めてあと3匹の幼虫が無事成長できるように観察を続けていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2024年10月26日

水族館の魚見分け方講座①

8月23日のブログから5回にわたりお伝えしてきた「二重回遊水槽の見分け方講座」ですが、

二重回遊水槽以外の水槽の魚たちも見分ける事が出来れば、もっと水族館を楽しめると思うので、

今後も様々な水槽にいる魚たちの見分け方をご紹介していきます。

 

今回は川の魚水槽源流にいる「ニッコウイワナ」と「ヤマトイワナ」です。

源流域は山のかなり上にある川の始まりの部分で、ゴツゴツした大きな岩が沢山ある場所です。

このような場所にはイワナの仲間が生息していて、人間や動物が近づくと岩の下に隠れている事が多いです。

 

まず、ニッコウイワナは頭から尾ヒレにかけて白色の斑点模様があります。

また、体の横には白色とオレンジ色の斑点があり、すぐに見分ける事が出来ると思います。

ニッコウイワナ

ヤマトイワナはニッコウイワナに比べると模様が少なく、白色の斑点はありません。

体の横にはオレンジ色の斑点模様があります。

ヤマトイワナ

ただし、イワナの仲間は生息している場所によって大きく模様が変わるため、

自然のイワナが全く同じ特徴とは限りませんのでご注意下さい。

槽内では流木の下に隠れている事が多いので、じっくり観察してみて下さい。

飼育スタッフ 西中

2024年10月25日

バックヤードでの出来事

先日バックヤードで飼育している「カヤネズミ」が、可愛らしい行動をしていたのでご紹介します。

 

カヤネズミの飼育作業は毎日水入れと前日に給餌したエサを新しいものに交換します。

また、床材も汚れていたり濡れていたら衛生的に良くないので、都度新しいものに交換します。

 

ある日、ふと視線を感じて飼育ケースの隅を見ると、一匹のカヤネズミがいました。

 

この容器には全部で4匹のカヤネズミがいて、普段はシェルターの中でまとまっていますが、この時は一匹だけシェルターと飼育ケースの隙間に入り込んでいました。

 

思わず「可愛い」とつぶやいてしまい、気づけば何枚も写真を撮っていました。

バックヤードには他にも生き物がたくさんいるので、可愛い姿や激レアな行動が撮影できたらまたご紹介します。

 

飼育スタッフ 髙部

2024年10月19日

水族館で稲作~穂が垂れたけど~

 

8月27日(火)のブログ「水族館で稲作~穂が付いた!~」にてご紹介した稲の栽培実験についてですが、付いた穂が垂れてきたところまでは上手にできたのですが、その先が思っていたようにいきませんでした。

 

穂が黄金色に変化せず、緑色を残しながら変色している様子です。

また穂も小さい気がします。

原因に関して見当がつきますが、今回の目的は稲の収穫ではなく、水族館の館内での稲の発育なので、実験としては成功かと思いました。

 

 

さて次は来年の春に再度発芽から行ってみようかと思います。

できたら今年の失敗を活かして、穂を黄金色にしてみたいですね。

 

飼育スタッフ 伊藤

2024年10月18日

森の中の水族館。×オパール

現在開催している色鉛筆作家の安部祐一朗さんとの特別コラボ展「生物×宝石」展では、安部祐一朗さんの描き下ろしイラスト5作品とモデルになった生き物を水族館1階の企画水槽で展示しています。

今回は、特別コラボ展のキービジュアルになっている作品とモデルになった生き物をブログでご紹介します。

作品名は、「森の中の水族館。×オパール」です。

富士の介やニジマス、オイカワ、ヤマメなど森の中の水族館。を代表する魚が宝石の「オパール」と融合されたイラストが描かれています。

オパールには特徴的な遊色効果があり、光が反射するとキラキラと虹色の輝きを放つのが特徴の石です。光の反射でキラキラ光る川魚たちの鱗とオパールの輝きがとてもきれいに融合されています。

 

作品の隣には、モデルとなった生き物を代表して山梨県のブランド魚「富士の介」を展示しています。

オパールの様に淡くキラキラ光る鱗を間近で観察してみてください。

「生物×宝石」展は、2024年12月29日(日)まで開始しています。

美しい作品とモデルになった生き物を展示している美術館のような空間を是非お楽しみください。

飼育スタッフ 一見

2024年10月17日

落ち葉との闘い

10月中旬に入り、忍野村では日中も肌寒い日が続いています。

さかな公園の木も葉っぱを落とすようになってきて、

冬が近づいてきているんだなと実感します。

そんなこれからの時期に困るのが「落ち葉」です。

 

季節の移ろいを感じます。

 

水族館のあるさかな公園は木々に囲まれていて落ち着いた雰囲気ですが、

広葉樹が多くその分落ち葉も多いです。

朝出勤すると通路に落ち葉が溜まっているのでまずはそこを掃除。

そして外池の水門にも落ち葉が溜まってしまい、そのままにしておくと池の水があふれてしまうので、開館時と閉館時に取り除きます。

池の落ち葉を放っておくと詰まって大変なことに…

 

また、足裏にくっついて館内にも入ってきてしまうので、ほうきで定期的に掃き掃除しています。

まだまだ木に葉っぱがたくさんついているので、落ち葉との戦いはしばらく続きそうです。

飼育スタッフ 鷲雄

2024年10月12日

二重回遊水槽見分け方講座(最終回)

9月24日(火)のブログにて二重回遊水槽で展示している「富士の介」と「べステルチョウザメ」の見分け方をご紹介しました。

8月23日のブログからお伝えしてきた二重回遊水槽見分け方講座ですが、今回で最終回です。

ご紹介する魚は二重回遊水槽の外側を泳いでいる「ヒメマス」です。

外側にいる他の魚よりも体が小さく、銀色の体色をしているのが特徴です。

また、ニジマスなどの多くのマス類には黒点などの模様があります。

ヒメマスには模様がほとんどないので見分けやすいかと思います。

ヒメマスは繁殖期になると体の色が紅色になり、海で成長したヒメマスは名前が「ベニザケ」に変わって、知名度も一気に上がります。

水槽で泳いでいるヒメマスもだんだん体色が赤色になってきました。

二重回遊水槽には今回紹介したヒメマスを含めて現在9種類のマスやチョウザメを展示しています。

是非過去のブログを参考にして魚たちを見分けてみて下さい。

飼育スタッフ 西中