富士山に鳥の模様??
先日、いつものように富士山を横目に通勤していると、富士山に面白い模様が浮かび上がっているのを発見しました。
7~8合目付近にあるくぼみに残った雪が左向きに羽ばたいた鳥の形に見える事や、
この鳥模様が見えるようになったら甲州各地の「田植え」の時期の目星を告げるものとして、
地域の方々からは「農鳥(のうとり)」と呼ばれ愛されているそうです。
今年は例年よりも早く農鳥が出現したそうですが、毎年4月の終わりからゴールデンウィークの初め頃に見られるようです。
さて、ゴールデンウィーク期間中は毎日様々なイベントを行います。
自分の好きな絵を描いてオリジナル缶バッチを作れる「おさかな缶バッチ」や、
子どもの日にちなんだ「こいのぼりを作ろう」、
様々な模様のスタンプを押して世界で一つだけのエコバッグが作れる「オリジナルエコバッグ作り」など盛りだくさんです。
イベント情報の詳細は水族館のホームページをチェックしてみて下さい。
飼育スタッフ 西中
絵を描く飼育スタッフ その13
今日4月25日(木)で水族館が開館23年目になったので、
年間パスポートのイラストを2024年バージョンに変更しました。
今回描いたのは、二重回遊水槽で展示している他の魚より頭が一際大きく目立つ魚“イトウ”です。
イトウは茶褐色の体に黒い斑模様が散りばめられているのが特徴で、全体的に落ち着いた色をしています。
背景の流水や木々にイトウが溶け込んで目立たなくなってしまわないよう普段より慎重に着色した結果、
過去のイラストに劣らない華やかなイラストになりました。
イトウが描かれた年間パスポートは、本日から2025年4月24日までの限定デザインです。
ご希望の方は1階受付のスタッフにお声かけ下さい。
飼育スタッフ 一見
特別展「エビカニ合戦~ときどきヤドカリ~」開催中!
4月17(水)から特別展「エビカニ合戦~ときどきヤドカリ~」を開催しています。
今回の特別展はエビやカニなどの甲殻類を集めた展示で、1階2階合わせて22種類展示しています。
1階ではそれぞれ異なる仲間の甲殻類を展示していて、
2階ではエビからカニまでの甲殻類の進化の歴史を辿れるような展示を行っています。
また、1階の展示エリアの中心には約2mの大きなタカアシガニの標本も展示しています。
今回の特別展を見て、少しでも甲殻類に興味を持っていただけたら嬉しいです。
特別展について今後もブログで紹介していきますのでお楽しみに。
飼育スタッフ 鷲雄
桜が満開です!
水族館の周りでは甲府からだいぶ遅れて桜が満開になりました。
最近は天気の良い日が多く、青い空にピンクの花が映えてとても綺麗です。
また、ピクニックにはもってこいの気温なので、
水族館の外にある東屋や外池横のベンチで景色を眺めながらゆっくりするのもおススメです。
外池といえば、4月から6月にかけて毎年恒例になっている「アユ」の搬入も行っています。
群れを作って泳ぐ姿を近くで見る事が出来るので、おススメの展示です。
飼育スタッフ 西中
お池の中にはなにがある?
4月8日のブログにて「ゲンゴロウの冬眠明け」について紹介いたしましたが、館内だけでなく、水族館を取り囲む自然の中にも、春の訪れを知らせてくれる生き物たちがたくさんいました。
今回はそんな「春のさかな公園」についてのお話です。
さかな公園の奥には「じゃぶじゃぶ池」という水遊びができる施設があります。夏になるとこどもたちが水遊びを楽しんでいますが、この時期ではまだまだ寒いので利用できません
そんな冷たいじゃぶじゃぶ池を利用している生き物がいました。
なんと池に溜まった雨水にカエルが産卵していました。
カエルの卵は多種多様で、種類によって卵の形や産卵場所、産卵時期が大きく異なります。
卵の形状から判断すると、 じゃぶじゃぶ池では2種類のカエルが産卵していました
一つはこちら。
「アズマヒキガエル」の卵です。ひも状のかたまりが特徴で、透明なゼリーに包まれた黒い粒の一つひとつが卵です。
もう一つはこちら。
あまり特徴がありませんが、まだまだ肌寒いこの時期に産卵していることから、「ヤマアカガエル」だと分かります。
他にも木の上に白い泡に包まれた卵を産む種や、オタマジャクシの間は何も食べずにカエルに変態する種など、カエルの世界はとても興味深いです。
皆さんもぜひ晴れた日には田んぼや池に行って、カエルやその卵を探してみてください。
飼育スタッフ 川野
桜が咲き始めました!
長い冬が終わり水族館の周りに春の便りがやってきました。
4月6
連日の暖かさでほとんどの蕾がピンク色になり、ポツポツと咲き
水族館から少し離れた河口湖や富士吉田周辺の桜は
「
春の陽気を
飼育スタッフ 西中
食害
水族館1Fで展示中の「アメリカザリガニ」水槽にレイアウトとして春の植物が植え直しました。
「フキ」や「オオイヌノフグリ」など春を感じられる様々な植物を植えていたのですが、
数日後にはアメリカザリガニによって食べられて見るも無残な姿になってしまいました。
ザリガニが植物を食べることは以前から言われており、
2023年6月から条件付き特定外来生物に指定された際は、「水生植物を消失させる」ことが理由の1つとされています。
ザリガニが植物を食べることはある程度は想定していました。
ただ陸上植物だったこともあり、おやつ感覚で食べる程度かなと思っていましたが、ここまで食べてしまうとは私自身ザリガニを侮っていました。
飼育スタッフ 伊藤
春、春、春!
あっという間に4月を迎えると同時に心機一転の令和6年度が始まりました。
社会人ならびに飼育スタッフとして2年目の春を始められることをとても嬉しく思います。その分自身のやるべきこととやりたいことも増えていき、不安とワクワクでいっぱいな今日のこの頃です。
最近は暖かい日も続き、少しは過ごしやすい気温になってきたようにも感じます。
水族館の生き物たちも4か月ほどの冬眠から続々と目覚め、迫りくる「春の訪れ」を感じているのだと教えてくれました。
当館で飼育・展示を行っている「ゲンゴロウ」も例外ではなく、ここ一週間は発達した後ろ脚を使い、懸命に泳ぎまわる姿を見る機会が増えました。
真冬の間は気温・水温の低下に伴い水底でジッとしているのですが、その間は餌も食べないため、ほとんどお世話をする必要がなくなります。
こうなるともはや「僕は『水』を育てているのかな?」という錯覚に陥ることがあります。
こうして無事に冬を乗り越えエサを食べ始めるようになると、ここでようやく「僕は『ゲンゴロウ』を育てているのだ!」という実感を得ることができます。
それどころかバックヤードのゲンゴロウ水槽では、たちどころに包接という繁殖行動を始めておりました。メスの背中にオスがピタリとくっつき、おんぶの状態で泳ぎ回ります。
ゲンゴロウは山梨県では絶滅危惧種ⅠB類、すなわち「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」であるため、今年度は繁殖をはじめとした保全に向けた取り組みを進めていきたいと思います。
飼育スタッフ 川野
展示デビュー
毎朝桜の開花のニュースを見ますが、水族館の周りの桜は蕾がようやく膨らみ始め、
満開になるまでにまだまだ時間が掛かりそうです。
忍野村の桜の見頃は4月中旬から下旬にかけてとの事なので、桜の様子などをブログにてお伝えしていきます。
さて、4月に入り小学校デビューや社会人デビュー、花粉症デビューなど「○○デビュー」という言葉をよく聞くようになりました。
今月のマンスリー水槽は、水族館のバックヤードにいたものの「展示デビュー」する機会がなかった生き物「マダライモリ」です。
フランスやスペインなどの森林を流れる水辺に生息するイモリの仲間です。
夜行性なので流木の陰に隠れている事が多いのですが、緑と黒の体色と鮮やかな赤い模様がとても綺麗で目立つため、
水槽内を探すとすぐに見つける事が出来ると思います。
バックヤードには展示デビューを待っている生き物がまだまだいるので、
毎週土曜日に行っているイベント「バックヤードツアー」で観察してみて下さい。
飼育スタッフ 西中
魚にトレーニング?
水族館で展示している生き物にエサやりをしていると、たびたび生き物ではなく「エサ」に注目が集まることがあります。
当館で使用している餌は大きく分けて3種類あり、「人工飼料」、「冷凍餌料」、「生きエサ」に分けられます。
その中でも人工飼料は栄養成分がバランスよく含まれており、冷凍餌料、生きエサよりも安価で保存もしやすいという長所があります。
しかしながらその反面、生き物が人工飼料を食べるようにトレーニングをする「餌付け」という物が必要です。
この餌付け、時間がかかる上に食べない生き物はとことん食べないため、根気よく続けることが大切です。
人工飼料を砕いた粉を違う餌に付ける、冷凍餌料の中に人工飼料を忍ばせるなど、あの手この手を使い餌の味を覚えさせる、味に慣れてもらうようにします。
希少生物水槽で飼育している「ニホンウナギ」も3か月のトレーニングの末、ついに先日、餌付けが完了しました。
完全に餌付くことができれば、目の色を変えて飛びつき、一心不乱に頬張る姿を見る事ができます。
人工飼料だけでなく様々な餌を組み合わせて与えることが、生き物たちが食べ飽きず、健康に育てる上で大切なのではないかと思います。
飼育スタッフ 川野