2024年04月01日

魚にトレーニング?

水族館で展示している生き物にエサやりをしていると、たびたび生き物ではなく「エサ」に注目が集まることがあります。

当館で使用している餌は大きく分けて3種類あり、「人工飼料」、「冷凍餌料」、「生きエサ」に分けられます。

これでもほんの一部

その中でも人工飼料は栄養成分がバランスよく含まれており、冷凍餌料、生きエサよりも安価で保存もしやすいという長所があります。

しかしながらその反面、生き物が人工飼料を食べるようにトレーニングをする「餌付け」という物が必要です。

 

この餌付け、時間がかかる上に食べない生き物はとことん食べないため、根気よく続けることが大切です。

人工飼料を砕いた粉を違う餌に付ける、冷凍餌料の中に人工飼料を忍ばせるなど、あの手この手を使い餌の味を覚えさせる、味に慣れてもらうようにします。

もっといいやり方があるかも

 

希少生物水槽で飼育している「ニホンウナギ」も3か月のトレーニングの末、ついに先日、餌付けが完了しました。

完全に餌付くことができれば、目の色を変えて飛びつき、一心不乱に頬張る姿を見る事ができます。

食べてくれてありがとう

人工飼料だけでなく様々な餌を組み合わせて与えることが、生き物たちが食べ飽きず、健康に育てる上で大切なのではないかと思います。

 

 

飼育スタッフ 川野