2024年01月13日

1月のマンスリー水槽

 

年が明けてから早くも2週間が経とうとしています。

水族館周辺は冬が深まったのか年末よりもさらに寒くなりました。

 

 

さて、水族館のエントランスにはマンスリー水槽という展示があります。

1カ月に1回その月に合わせた展示をしている水槽です。

 

今月は新年ということもあり、紅白カラーの生きものを展示に出してみました。

丹頂」という頭の赤色が目立つ品種の金魚です。

タンチョウ」という鶴の仲間に特徴が似ていることが名前の由来だと言われています。

紅白で鶴なんて縁起が良いですね。

頭部の赤色の部分は「肉瘤」というもので皮膚の一部です。大きく発達したものもあればまだ小さい肉瘤など個体や品種により様々です。

肉瘤おっきめ
肉瘤ちっちゃめ

2月のマンスリー水槽も私が担当なのでどんなテーマになるのかお楽しみに。

 

飼育スタッフ 伊藤

2024年01月12日

泳ぐ宝石

皆さんは「怪物」と聞くとどんなイメージがありますか?

自分よりもはるかに大きい生き物、爪や牙が鋭い、怖そうなど様々だと思います。

水族館1階企画水槽ではそんなイメージにぴったりの生き物を集めた企画展「怪物な生き物展」を開催しています。

今日は企画展の中からスネークヘッドの仲間「チャンナ・バルカ」を紹介します。

この生き物は過去展示した中で特にまた見たいと要望があった魚です。

大きな鰭と鮮やかな体色を持ち、スネークヘッドのなかでも特に美しいことから「泳ぐ宝石」とも言われています。

水槽の前を通るとこっちをじっと見てきたり、泳ぎながら付いてくる様子も見られかなり人気があります。

見た目の美しさと人懐っこさから一回見たら忘れられない生き物になる事間違いなしの魚だと思うので、是非ご覧ください。

飼育スタッフ 西中

2024年01月11日

どんこどん!

当館の「川の魚水槽 中流」には「オイカワ」を始めとしたコイ科の仲間や猫のようなヒゲが特徴の「ナマズ」かば焼きでおなじみ「ウナギ」もおり、大型の淡水ハゼ「ドンコ」を飼育しており、水族館の中でもとりわけ多種多様展示水槽です。

しかしながら、先に挙げた後者三種は思いっきり底モノ系水底を中心に生活する魚)かつしっかり夜行性魚のために、水槽の中でまじまじと観察することはなかなか難しく、私もカメラに収めるどころかちゃんと全身を見る事も稀です。

そんな三種を私はひっそり「底モノ三銃士」と呼んでいます。

どうにか写真を撮れないか、せめて泳いでいるところだけでも見たい、と思っていたある日、ようやく底モノ三銃士の一角「ドンコ」の姿をばっちりカメラに収めることができました。

重厚感たるや戦車の如し

撮ってくれと言わんばかりのこの鎮座ぶりには驚きです。

遠目から見るとマスコット

本当のところは、ドンコに関しては全身を見ることはできますが、壁に張り付いていたり体色が石と完全に同化していたり、そもそも遠くて写りが悪かったりなど、なかなか撮影チャンスを掴み切れずにいたのも相まってとても嬉しいです。

 

とはいえまだまだ一匹目ですので、これからも注意深く観察し、底モノ三銃士の全貌を追い続けていこうと思います。

おまけナマズ。なんでそうなった

 

飼育スタッフ川野

2024年01月08日

おいしい水族館がリニューアルしました!

1月2日(火)から水族館2階の「おいしい水族館」がリニューアルしました!

リニューアルした「おいしい水族館」はお寿司屋さんをイメージした展示です。

まるで本物のお寿司屋さん!

 

お寿司屋さんにある生け簀風の展示水槽があり、

お店の外観もかなりこだわって作製しました。

 

看板やのれんなどのデザインも飼育スタッフが意見を出し合いました。

山梨県の魚食文化を紹介したパネルを店内に掲載していて、学ぶことが出来ます。

山梨県の魚食文化の解説パネル

 

リニューアル後、お客様の様子を見ていると本物のお寿司屋さんと勘違いするお客様もいらっしゃいました。

 

お寿司屋さんの名前は「すし処 湧水」と言います。

ご来館の際はぜひご覧ください。

飼育スタッフ 鷲雄

2023年12月23日

2階企画展示コーナープチリリフレッシュ

先日、2階企画展示コーナーの壁を少しリフレッシュしました。

10年以上前に貼りかえたままだったため、壁紙は所々剥がれて中の木材はボロボロ、ネジは錆びてしまっていました。

また、壁が低かったので背の高い方が踏み台に乗ると展示の裏側が見えてしまうという事もありました。

そこで、今回は壁紙の張替えと中の木を入れ替えると同時に、壁を天井近くまで伸ばしました。

リフレッシュ前と比べるととても見やすく綺麗になりました。

今後も様々な展示エリアのリニューアルをどんどん進めているのでお楽しみに。

飼育スタッフ 西中

2023年12月18日

勘違いしていたはなし

 

水族館2階で現在開催中のネーミングセンス展にて展示している「キタマクラ」という魚。

南日本からインドやハワイ周辺などで見かけるフグの仲間で、強い毒があるのが特徴です。

そんな毒のある「キタマクラ」を食べて亡くなってしまった結果、北枕。

 

これが名前の由来だと思っていました。

 

 

調べてみると、1文字ごとに意味があり、

」は葵(キ)  意味は向日葵(ひまわり)

」は蛋(タン) 意味は卵の黄身

」は麻(マ)  意味は斑模様

」は緄(クン) 意味は帯状縞

」は藍(ラン) 意味は青色系の色彩

つまりは「キタ」は黄色いことを表して、「マクラ」は魚の模様などを示しています。

整理して直訳すると「黄色藍色をした斑と帯状縞のある(魚)」という意味らしいです。

※名前の由来には諸説あります。

このように名前の意味を調べてみると、面白い一面を知ることもできるかと思います。

 

参考文献  魚名源  著 江副水城

 

飼育スタッフ 伊藤

2023年12月16日

水族館オリジナルぬいぐるみ第2弾!

皆さん、大変お待たせしました。

水族館オリジナルぬいぐるみ第2弾が先月から販売開始しました!

今回のオリジナルぬいぐるみは、2022年度の年間パスポートに使われたイラストの「チョウザメ」が元になっています。

第1弾のヤマメのぬいぐるみと同じモチモチな生地と、イラストの淡い色を再現している所が特徴です。

こちらのチョウザメぬいぐるみは、水族館1階のお土産コーナーにて販売しています。

とても可愛いので是非手に取って見てみて下さいね。

飼育スタッフ 一見

2023年12月11日

霜寒

123日(日)のブログでは水族館周辺の「冬」を感じる現象を紹介しました。

屋根から伸びる鋭利な「つらら」や貯め水に張った氷などを見ていると、「冬がやってきたぞ」と実感せずにはいられません。

私もそんな冬の訪れを告げる現象を目の当たりにしましたのでご紹介します。まずは下の写真をご覧ください。

ご来館の際は足元注意です

ただの霜じゃないかと思われた方、その通りただの霜です。

一見ありふれた現象ですが、よくよく観察してみると、眩い朝日に照らされて宝石のような輝きを放ちながら無数の氷柱が立ち並んでいました。

宝石の絨毯だ(?)

こんなに間近で霜を撮影し観察したことが無かったため、初めて見る光景に思わず見とれてしまいました。

ちなみに美しい宝石や道ばたの石ころは総じて「鉱物」といいますが、実は氷もこの鉱物の定義に当てはまるため、鉱物の一種とされています。

溶けないで

美しい物というのは思いのほか身近なところで、まさに霜柱のようにひっそりと佇んでいるのかもしれません。

飼育スタッフ川野

2023年12月07日

「おいしい水族館」がリニューアルします!

2024年1月2日(火)から水族館2階の「おいしい水族館」がリニューアルします。

 

おいしい水族館は山梨県の水産業や養殖業、養殖魚のレシピなど「食」についての紹介しているコーナーですが、

そこに新たに“あるもの”を作る予定になっています。

ここに新しく展示を作ります。

 

かなり大掛かりな作業になる予定なので今からしっかり準備して、

素晴らしい展示を皆様にお見せできるように精一杯がんばります。

解説パネルも気合を入れて制作中!

 

お楽しみに!

 

飼育スタッフ 鷲雄

2023年12月02日

身近な生物のはなし

 

山梨に引っ越してきて、はや9ヶ月が経ちました。

 

現在は慣れていない山の寒さに負けかけています。

貯め水は凍り

水族館の屋根には氷柱ができ

 

毎朝車のフロントガラスの霜を取るのも大変です。

 

 

さて、そんな寒さの中でも山梨に来てから見るようになった生物がいます。

 

それは「ニホンジカ」です。

シカは特に夜間の水族館からの帰路で見ることが多く、鳴き声をよく聞くこともあります。

特に今の冬本番前は越冬のためにエサを探しているのか多く見かけ、20頭ほどの群れを見ることもありました。

 

山梨に来たばかりの身としては、こんな身近にシカが暮らしていることに驚いています。

飼育スタッフ 伊藤