2021年11月23日

迷い込んできた水辺の宝石

気温がグッと下がり最低気温が氷点下になる事が増えてきました。

朝晩は路面が凍結する事があるので、車でお越しの際はお気を付けください。

 

さて、先日閉館作業をしていると館内を飛び回っているものを見つけました。

おそるおそる近寄り虫取り網で捕まえると、

なんと野生の「カワセミ」が館内に迷い込んでいました。

また水族館の周りで会おうね!

 

カワセミは川や湖、海岸などの水辺に生息し、

背中の羽が鮮やかな青色をしているのが特徴の鳥です。

羽色がとても綺麗な事から水辺の宝石とも呼ばれています。

また、山梨県甲府市では「宝石の街・甲府」にふさわしい鳥として市の鳥に指定されています。

 

水族館の周りでも見かける事はありましたが、

まさか館内に入ってくるとは思わなかったので捕まえた時はかなり驚きました。

館内を飛び回っている際に窓や壁に体をぶつけていないか心配しましたが、

外に放すと元気よく飛んでいき一安心しました。

豊かな水辺が残る山梨県ならではの体験でした。

飼育スタッフ 西中

2021年11月21日

小さなカヤネズミ②

先週、展示のカヤネズミに給餌をしていた所、水槽内を元気に走り回る子ネズミ達を発見しました。

どうやらまた展示のカヤネズミが繁殖したようです。

新しく産まれた3匹の子ネズミ達は、すでに毛が生え揃っていて餌を摂餌できる段階まで成長していました。

水族館では、近年各地で数が大きく減少しているカヤネズミを展示するだけではなく、沢山繁殖させることも目標としています。

今年の繁殖シーズンはこれで終わりかもしれませんが、これからも順調に増えてくれると嬉しいです。

カヤネズミ親子

飼育スタッフ 一見

2021年11月20日

ピンポンパール

現在好評開催中の特別展「~帰ってきた変わり者たち~変わり者展2」の中から今回は「ピンポンパール」をご紹介します。

 

ピンポンパールは金魚の品種のひとつで、まさにピンポン玉のような丸い体型をしていてとても可愛らしい金魚です。

パールスケールと呼ばれる真珠を半分に割ったようなウロコも特徴的で、

ピンポン玉のような体型とパールスケールを合わせてピンポンパールと名付けられています。

 

丸い体で大きな尾びれをくねらせて泳ぐ姿はとても可愛らしいので、

一度見たら皆さんも虜になってしまうでしょう。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年11月18日

ホトケドジョウの調査

先日、ホトケドジョウの調査に行ってきました。

 

先月よりも水温が2℃程下がっていたため、

魚たちの活性もぐっと下がってきました

 

調査の方ではホトケドジョウの生息地に少し変化がありました。

今まで見つかっていた場所よりも500m~800mほど下流側での発見が多く、

繁殖場所も下流側に変化していると思われます。

 

去の場所と今回見つけた場所の間には堰があり、

体の小さなホトケドジョウが堰を乗り越えて再び同じところに戻ってくることは難しいと思います。

 

またそれより下流側にはニジマス等の大型肉食魚が生息する場所があり、

ホトケドジョウが生存するにはさらに難しい環境です。

 

今回は上流部を調査していませんので、

次回は上流部での発見を目指したいと思います。

 

飼育スタッフ   山﨑

2021年11月15日

カエルの冬眠

 

生き物にとって冬はとても過酷な季節です。

変温動物であるカエル達は冬眠をして寒さを凌ぎます。

 

カエルの冬眠については未だ詳しく解明されていませんが、

大半の種類は土や川の中に潜って冬眠すると言われています。

バックヤードのカエル達も冬眠が始まりつつあるので、潜れるようにミズゴケを入れています。

先日には早速アマガエルが潜り始めました。

 

続いてトノサマガエルも眠たそうに潜っています。

冬が終わり、暖かくなった春にカエル達がミズゴケから出てくる時が待ち遠しいです。

 

飼育スタッフ 古根川

2021年11月14日

今日のアカハライモリ⑲

10月4日(月)のブログ“今日のアカハライモリ⑱”から約1ヶ月が経過し、今年産まれのアカハライモリ達は全て上陸しました。

アカハライモリ幼体がいっぱい

上陸したての頃は生き餌のピンヘッドコオロギにしか反応しませんでしたが、最近は冷凍赤虫にも反応するようになりました。

現在は、ピンセットから餌を食べられるようにする給餌トレーニングを行っています。

今日の給餌風景

まだピンセットから食べられない個体が数匹いるので、これからも根気強く給餌トレーニングを続けます。

飼育スタッフ 一見

2021年11月13日

積算水温

10月に人工授精をしたニジマスが孵化しました。

 

今年はニジマスに加えて、

ヒメマスの人工授精も合わせて行いました。

ニジマスに比べると卵の色は黄色いのが特徴的です。

 

同じ日に採卵をしましたが、

先に孵化したのはニジマスでした。

 

これは卵が孵化するまでの日数が違うためです。

種類ごとに積算水温が決まっており、

おおよその孵化日が分かります。

 

積算水温とは孵化までの平均水温と日数の積であり、

ニジマスは300と定められています。

なので、水温12℃で卵を飼育した場合、

約25日後に孵化するということが分かります。

 

ヒメマスの場合は、積算水温が480なので、

12℃で飼育した場合は約40日後に孵化します。

 

同じサケ科の仲間なのに孵化の日数が15日も違うことに、

生き物の生態により面白味を感じました。

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年11月12日

落ち葉との戦い

忍野村周辺では紅葉の見頃が終わりを迎え、少しずつ冬が近づいてきています。

紅葉が終わると厄介なのが落ち葉です。

水族館の周りは木がたくさんあるので、毎日大量の落ち葉が降ってきます。

 

水族館前の通路や外池は1日で落ち葉だらけになってしまい、掃いても掃いても次の日にはまた元通りになってしまいます。

 

しばらくは落ち葉との戦いになりそうです。

 

掃いても次の日には落ち葉だらけ。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年11月12日

今年産まれのホトケドジョウ

 

今年産まれたホトケドジョウたちのその後を紹介します。

今月で産まれてからちょうど半年が経ち、全長も5cm程に成長しています

文献では最大約8cmまで成長するとされているので、もう少し大きくなっていく見込みです。

また、成熟するのに孵化後1~2年と言われているので体は大きくなってきましたがまだ子供です。

顔は相変わらずのおとぼけ顔で非常に癒されます。

皆さんもホトケドジョウの今後の成長をお楽しみに。


飼育スタッフ 古根川

2021年11月08日

大きなコブがある熱帯魚?

現在開催中の特別展「~帰ってきた変わりものたち~変わりもの展2」はご好評につき1ヶ月延長となり、

12月6日(月)までの開催となりました。

今回はその特別展の中から特に人気のある「フラワーホーン」を紹介します。

この魚は額の大きなコブが特徴の熱帯魚です。

実はフラワーホーンは「フラミンゴシクリッド」と「トリマキュラータム」という2種類の熱帯魚を

人工的に掛け合わせて作り出されたので、自然界には存在してません。

 

厳つい顔をしていますがとても人懐っこく、餌をねだりにきたり、

人と遊んでいるように見える行動をしたりします。

この撮影の後餌をあげました

水槽の前に立つと近寄ってくるので、近くで観察してみて下さい。

飼育スタッフ 西中