2021年10月25日

時間帯によって変わる水槽

最近は水族館がある忍野村も気温がグッと下がり、肌寒い日が続いたため飼育スタッフも冬用の制服に衣替えしました。

そんな冬も少し感じられる様になってきたこの時期は、一部の水槽の見え方が夏までとは変わってきます。

水族館の真ん中にある「二重回遊水槽」は時間帯によって、

水族館2階の大きな窓ガラスから日の光が入り、

水中に光の帯ができて幻想的な雰囲気になります。

晴れている日の午前中(10時~12時)
晴れている日の午後

この時期は10時~12時頃に日の光が水槽に差し込み、撮影するのにピッタリの時間帯です。

季節や時間帯によって変わる水槽の雰囲気をお楽しみください。

晴れている日がおすすめです

飼育スタッフ 西中

2021年10月24日

小さなカヤネズミ

最近、今年の6月から展示を開始した“カヤネズミ”の水槽に大きな変化がありました。

水族館では現在5匹のカヤネズミを展示しているのですが、ある日ふと水槽をのぞいてみたところ5匹のカヤネズミに加えて一回り小さめのカヤネズミが2匹歩いていました。

小さなカヤネズミ発見!

どうやら少し前に子どもを産んでいたようです。

カヤネズミはカヤを割いて作った巣の中で繁殖をします。

巣の入り口はネズミ1匹分の穴しか開いていないので中が見づらく、子どもを産んでいるのか判断するのがとても難しいです。

そ~っと観察しよう!

繁殖の兆候に気づけなかったのは残念ですが、新しいカヤネズミが2匹も増えてとても嬉しいです。

飼育スタッフ 一見

2021年10月23日

サワガニも脱皮

先週のモクズガニに続いて、

昨日はサワガニが脱皮していました。

 

 

水槽の角の狭い場所で脱皮が始まったので、

ちゃんと脱皮が終わるか心配でした。

 

しかし、朝には殻だけになっていて、

脱皮をしたサワガニは違う隅の方で体が固まるのをじっと待っていました。

 

 

少しずつ大きくなる様子が見られてとても嬉しいです。

 

飼育スタッフ   山﨑

2021年10月18日

マミズクラゲの連続展示記録1500日達成!

2017年9月9日から展示が始まり、2019年2月25日に連続展示記録が国内1位(534日)になったマミズクラゲですが、

本日(2021年10月18日)連続展示記録が1500日を迎えました。

次の目標は2000日?

1000日を迎えた時に「次の目標は1500日です」とお伝えしたのがつい先日のように感じます。

今年の夏は一般の方から「マミズクラゲを見つけました」というご連絡を沢山いただき、

知名度が上がってきたことを実感しています。

 

また、マミズクラゲの有性生殖にも力を入れたいとブログや新聞などでお伝えしてきましたが、

野生から採集したマミズクラゲで有性生殖を行ったりと、着実に進んでいます。

今後も皆様に良い報告が出来るように頑張ります。

飼育スタッフ 西中

2021年10月15日

モクズの白い手

朝、開館前の見回りをしていたらモクズガニの脱皮殻を発見しました。

 

どの甲殻類も脱皮する前は餌をほとんど食べなくなります。

かし、今回はいつも以上に長いこと餌を食べなかったので、

気温の変化による水温変動が激しいことでモクズガニが餌を食べなかったと推測していました。

 

脱皮という作業は甲殻類たちにとってかなりのエネルギーを消費します。

なので、脱皮後は餌を多めに与えないと弱ってしまったり、死んでしまったりもするので、

餌を多めに与えていきます。

 

また、それによる水質悪化にならないように、

換水もこまめにやりたいと思います。

 

脱皮直後のモクズガニの手に生えている毛は白色です。

じきに茶色に戻ってしまいますので、

この姿を見られるのは短くて明日までです。

 

当館に来た際は見逃さないようにしてください。

 

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年10月14日

絵を描く飼育スタッフ その6

水族館1階にある日本淡水魚コーナーは、来年初めのお披露目に向けてリニューアルの準備を進めています。

その中で私はパネル作りの担当となりました。

パネルの構図案

展示予定の1階は落ち着いた雰囲気なので、そこに合うようにパネルの背景はダークブラウンの木目調にしました。

実はこの木目調の背景は、1つ1つ手描きで作っています。

線の種類や太さを変えたり色を変えたりと、木目を1から作る作業は思った以上に大変でした。

ちゃんと木目に見えるかな?

背景が完成した後は、印刷できる大きさにパーツ分けをする必要があります。

この工程もなかなかに時間がかかる作業なので、飼育作業の合間を縫って少しずつ進めていきます。

飼育スタッフ 一見

2021年10月12日

スッポンの陸場を作ろう!①

水族館1階にある「スッポン水槽」には陸場代わりのレンガが入っています。

しかし、朝一にレンガを綺麗に積み上げても昼間にスッポンが動き回り、夕方には崩れてしまいます。

レンガが崩れる事によってスッポンが怪我をしたり、ガラス水槽が割れてしまう可能性があるので、

上に登れる木製の陸場を作り始めました。

丸鋸(まるのこ)で木の板を切った後、腐食防止のためバーナーで焙りました。

あとは切った木の板を組み立てて完成です。

完成したらブログにて紹介します。

楽しみにしててね!

飼育スタッフ 西中

2021年10月09日

デンキナマズ

現在公表開催中の「~帰ってきた変わり者たち~変わり者展2」から、今回は「デンキナマズ」をご紹介します。

デンキナマズはアフリカの川に生息しているナマズの仲間です。

 

体に「発電器官」があり、エサになる小魚などを電気ショックでしびれさせて捕食します。

デンキナマズは体が大きくなると、最大で約400vの電圧を出すことができます。

デンキナマズ
ビリビリしないでね!

 

現在展示しているデンキナマズは体長10cm程度なので、

まだ電力は弱めですがこれから大きくなってきたら自分の身が心配です。

 

感電しないように、気を付けて飼育を続けていきます。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年10月08日

ヒメマスの形が変わる

10月になると水族館の周りに生えている樹は紅葉が始まり、

少しずつ秋めいてきました。

 

秋はサケ科魚類の産卵が始まるシーズンです。

婚姻色の表われや二次性徴が始まり、

サケ科魚類が一番魅力的な姿へと変わっていきます。

 

ヒメマスは銀色だった体が赤っぽくなり背中が盛り上がるなど、

元の姿からだいぶ変わってきました。

 

しかし、当館では毎年のようにオスは成熟するものの、

メスは成熟せず卵を持ちません。

雌が卵を持つようになると、

オスの激しい縄張り争いや交尾シーンなどが見られる様になりますが、

水温変化等ができない当館の施設では厳しい状況です。

 

そんな行動を見るために来年は北海道に行って野生のヒメマスを見に行きたいと思っています。

 

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年10月07日

新水槽のレイアウト作製 ②

 

今回は年末に向けて鋭意作製中の新水槽からレイアウト作製の一部をご紹介します。

10月2日に新水槽レイアウトの紹介がありましたが、その水槽で一緒に使う予定の部分です。

こちらは水槽内に川のような水の流れを作るのが目的で、加工が簡単な断熱材を使っています。

テープで仮止めしています

 

以前紹介したワサビ水槽の土台作りの経験を生かして作製を進めています。

まだ完成にはほど遠いのでイメージしづらいですが、良い物が作れるよう工夫を重ねていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 古根川