2023年11月04日

清流に魅せられて

11月3日(金)から、水族館1階エントランスに新たな展示がスタートしました。

全長5メートルにも及ぶこの展示は、山梨県の誇る綺麗で豊富な清流をイメージしております。

まず向かって左側の水槽では日本固有種の水草「バイカモ」を展示しております。

綺麗で冷たく、そして流れの速い川や水路で生育するため、バイカモの生える水は清流の証でもあります。

次に右側の水槽では「ワサビ」と「オランダガラシ」を展示しております。

言わずと知れた日本を代表する香辛料であるワサビの生育には清流が欠かせません。名水の地として名高い山梨県でも地域の特産品として栽培されており、伝統的な栽培法「ワサビ田」をイメージした展示です。

ワサビ田の下を彩るオランダガラシは「クレソン」とも呼ばれ、サラダや肉料理の付け合わせとして用いられます。ワサビと同じような清流に自生・栽培され、山梨県では生産量日本一を誇ります。

山梨県を流れる清流は美しく鮮やかな風景をもたらすだけでなく、作物を育む「命の水」として私たちの暮らしを支えてくれています。

清流の持つ「美」と「食」の二面性を感じる水槽ですのでぜひご覧ください。

 

飼育スタッフ 川野

2023年10月31日

かめ池のクサガメを移動させました。

水族館2階のかめ池ではクサガメを3匹展示していましたがこの時期からは寒さが厳しいため、

バックヤードに引っ越しをしました。

 

バックヤードでは水槽を温めるためのライトやヒーターを設置し、

冬眠させずに暖かい環境で飼育をしていきます。

厳しい冬はバックヤードで過ごします。来年、お会いしましょう!

 

冬の間はクサガメの展示はお休みで、

来年の春に展示を再開する予定ですのでお楽しみに。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2023年10月28日

季節外れの抱接

本日出勤後朝一番の見回りの際に、

バックヤードで飼育しているンゴロウの抱接を確認しました。

 

繁殖期になるとオスはメスを後方から抱きかかえて交尾を行いますが、

その際の抱きかかえる事を抱接と言います。

 

以前、ゲンゴロウに詳しい方から

「秋の給餌量を増やすと来年春以降の繁殖につながるよ」とアドバイスを受けて、

9月から例年と比べてかなり給餌量を増やしました。

 

しかし、本来であればここから冬眠してもらうはずでしたが、

思わぬタイミングでの抱接でした。

 

おそらく、このままオスとメスは離れるとは思いますが、

来年春以降のゲンゴロウの繁殖に期待がかかります。

 

飼育スタッフ山﨑

2023年10月27日

潜水デビュー2人目

9月28日(木)のブログで新人飼育スタッフ1号の川野くんが潜水作業デビューをしていましたが、2号の僕もその少し後に潜水作業デビューしました。

 

最初に潜ったときは水槽アクリル面のコケ掃除を行い、2回目は水槽の底のバキューム掃除を行いました。

1回目は30分ほど、2回目は2時間くらい潜水作業を行っていました。

さすがに2時間くらい潜水作業をするとどっと疲れ、翌日は慣れない動きだったこともあり筋肉痛でした。

 

大変な作業でしたが、魚を近くで観察することができて、勉強になりました。

 

飼育スタッフ 伊藤

2023年10月23日

ネーミングセンス展の日常 その①

ネーミングセンス展が始まってから2週間ほどが経ち、展示している生き物たちも今の環境に慣れ始めたのか、たびたび水槽の前に出てきては面白い行動を見せるようになりました。

今回はその中から「スベスベマンジュウガニ」をご紹介します。

ダイナミックまんじゅう

美味しそうな名前とは裏腹に体内に猛毒を持つ危険なカニです。普段は石の下や水槽の隅に隠れている事が多いのですが、最近は前に出て歩きまわっている様子も見られる様になりました。

時おり石の上でたたずむ姿はどこか威厳を感じさせてくれます。

 

その他にも素敵な名前の生き物たちを展示しておりますので、また面白い姿を見かけましたらブログに上げていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2023年10月21日

外池の落ち葉問題

10月も中旬に差し掛かり、朝晩が肌寒く感じるようになりました。

水族館の周りに生えている木々から落ち葉が降ってきているので開館前の掃き掃除が日課になっています。

掃き掃除と一緒に行う事がもう一つあります。

それは外池にある水門に溜まった落ち葉を流すことです。

大型水槽で使った水は水族館の地下に集められ、ポンプを使って外池に出てきます。

出てきた水はさかな公園に流れる川を通り桂川に流れる仕組みになっているのですが、

外池とさかな公園の境目にある水門に落ち葉が詰まって水が溢れそうになります。

水が溢れると魚たちが飛び出す原因になってしまうため、小まめに落ち葉を流す必要があります。

落ち葉が多いこの時期は、外池の落ち葉チェックが欠かせません。

飼育スタッフ 西中

2023年10月16日

新人飼育スタッフと企画展

1ヶ月強かけて準備してきた企画展ですが、ついに展示を開始しました。

今回の企画展は「ネーミングセンス展」ということで、少し変わった名前の生物を展示しています。

 

少しだけ展示している生物の紹介をすると

ハゼの仲間の「クレイジーフィッシュ」や

サビトマトガエル」というカエルの仲間なども展示しています。

展示生物の収集や展示レイアウト、パネルなどの解説版の作製も新人飼育スタッフの2人が担当しています。

 

至らない点があるかもしれませんが、暖かい目で見ていただけたら幸いです。

アンケートなどでも感想、ご意見お待ちしております。

 

※生物の状態により展示変更する場合もありますのでご了承ください。

飼育スタッフ 伊藤

2023年10月12日

爬虫類展🦎

10月11日(水)から水族館1階企画水槽で企画展「爬虫類展」が始まりました。

今回の企画展では、一時期ブームになった「エリマキトカゲ」を始めとしたトカゲの仲間に加えて、カメやヘビなど多種多様な爬虫類を展示しています。

エリマキトカゲ
フトアゴヒゲトカゲ

種類によって行動パターンや好みの場所がまったく違うので、水槽内を隈なく探して観察してみましょう。

爬虫類展は、10月11日(水)~12月27日(木)まで開催しています。

是非この機会に爬虫類たちの魅力を存分に堪能してみてくださいね。

飼育スタッフ 一見

2023年10月10日

いざ、展示変更

109日(月)をもちまして、特別展「金運が上がるかもしれない展~金魚のルーツと現代の改良を知ろう~」が終了し、年内最後の企画展「爬虫類展」と「ネーミングセンス展」が始まろうとしています。

「ネーミングセンス展」は私を含め新人スタッフ2名が担当しており、時おりブログにもご紹介していましたが、いよいよ皆様にお披露目できるとなると緊張とワクワクで胸がいっぱいです。

次は何が入るんだ?

その前に、現在展示されている金魚たちの収容準備や次に使う水槽の用意などまだまだやることは山積みです。

展示生物に応じて水槽や砂を変えていきます

最後まで気を抜かず、展示変更に臨みたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2023年10月10日

今年もニジマスの人工採卵を行いました

今年は例年より少し早く「ニジマス」の人工採卵を行いました。

 

当館の場合だと10月~12月頃までがニジマスの人工採卵期にあたりますが、

今年は成熟が早い個体だと8月末に人工採卵を行いました。

 

そして、先日その個体の全ての稚魚が水中を泳ぐようになりました。

 

孵化直後はお腹に栄養の詰まった袋があり、それを使って成長します。

また、体も未発達なので上手く泳げずにしばらくは水底に沈んでいます。

 

稚魚が自力で泳げるようになる頃には袋の中の栄養は吸収しきって無くなり、

自力で餌を食べるようになります。

 

ここからの成長はとても早く、

餌をあげた分だけ大きくなります。

 

しっかりと餌を与えて大きくしていき、展示の控えとして引き続きバックヤードで管理していきます。

 

飼育スタッフ 山﨑