バイカモ開花してます
水族館2階ウッドデッキのカメ池では今年も「バイカモ」が花を咲かせています。
例年では6月頃から咲き始めるのですが、
池を改修する際に一度すべてのバイカモを抜いて植え直したので今年は花が咲くか心配していました。
しかし、ようやく根付いたのか8月後半になってから咲き始めたので安心しました。
バイカモの花はとても小さいのですが、黄色と白のとても可愛らしい花です。
開花の見ごろは6月~9月なので、あと1ヶ月は花が見られると思います。
ぜひ観察してみて下さい。
飼育スタッフ 鷲雄
二重回遊水槽見分け方講座②
8月23日(金)のブログにて二重回遊水槽で展示している「イトウ」と「ニジマス」の見分け方をご紹介しました。
今回は「アルビノニジマス」と「カワマス」の見分け方をご紹介します。
まず、黄色い体色で横に赤いラインが入っている魚が「アルビノニジマス」です。
かなり目立っているため、すぐに見つける事が出来ると思います。
目をよく見ると毛細血管が透けて見えるため、他の魚たちとは違い、赤い目をしているのが特徴です。
続いてご紹介するのは主に二重回遊水槽の内側を泳いでいる「カワマス」です。
体色は緑がかった茶色で、体の横に黄色い点や青く縁どられた赤い点があります。
背ビレから背中にかけて虫食い模様が特徴的で、見た目がとてもカッコイイです。
2種類とも特徴がはっきりしているため、すぐに見分けがつくと思います。
次回は「ブラウントラウト」と「ニッコウイワナ」の見分け方をご紹介しますので、こちらもお楽しみに。
飼育スタッフ 西中
『水族館で稲作~穂が付いた!~』
7月9日(火)のブログにて「水族館で稲作~館内で田植え~」でご紹介した稲の栽培実験についてですが、つい最近大きな変化があったので皆様にご報告します。
7月の植えた直後は25cmほどの高さだった稲も、今や90cmほどとかなり大きく成長しました。
ここまで成長するとついに穂が付きはじめました。
まだ青々しい穂ですが、形も数もしっかりとしていそうです。
短い時間しか咲かないとされている稲の花は見る事が出来ませんでしたが、順調に成長しているようでなによりです。
これからの成長の様子もご紹介していきます。
飼育スタッフ 伊藤
二重回遊水槽見分け方講座①
当館で一番大きな水槽「二重回遊水槽」で展示している魚たちは、
魚の見分け方を教えて欲しい!との声をよく聞くので、数回に分けてこのブログで見分け方をお伝えしていきます。
まず、外側にいる魚でひときわ目を引くのが日本最大級の淡水魚「イトウ」です。
水槽の上から見ると、頭の形が他の魚よりも平たく大きいのが特徴です。体色は茶褐色で黒点が沢山あります。
他の魚に比べると顔が厳つく、体長もあるのですぐに見分けられると思います。
続いてご紹介するのは「ニジマス」です。体の横に綺麗な赤いラインがあります。
水槽の上から見ると背中に黒点が目立ちます。
また、背ビレや尾ビレにも黒点があるのも特徴です。
ニジマスは二重回遊水槽の内側と外側の両方に合わせて4000匹ほどいますので、見つけてみて下さい。
次回は「アルビノニジマス」と「カワマス」の見分け方をお伝えしますので、お楽しみに。
飼育スタッフ 西中
ニジマスの産卵床
水族館1階の横見水槽では、現在「ニジマスの産卵床」を見ることが出来ます。
産卵床とは、ニジマスのメスが卵を産むために掘ったくぼみのことです。
ニジマスのメスは尾びれを使って産卵床を掘り、好みのオスが来るのを待ち構えながら産卵床を守り続けます。
好みのオスが来たらペアになりオスメスが寄り添って産卵床に産卵、放精を行い、メスが上から砂をかぶせ卵を敵や紫外線から守ります。
産卵期の間はニジマスのメスが産卵床を守っている様子を見ることが出来るのでご来館の際はぜひ観察してみて下さい。
飼育スタッフ 鷲雄
今年も開催!金魚すくい
早いもので8月も後半に差し掛かってしまいました。
現在土日限定の夏休みのイベント「夏の大金魚すくい」を開催しています。
こちらのイベントは金魚をすくうポイを2枚100円で参加することができます。
金魚を持ち帰る場合は1回300円でお持ち帰ることができます。(お持ち帰りいただける匹数には上限があります)
お持ち帰りをされる方向けに当館手製の飼育マニュアルも一緒にお渡ししております。
また、小さなお子様向けに通常よりも破れにくいポイもご用意しております。
イベント開催日は8月の24・25・31日を予定しております。
こちらが初めての金魚すくい体験になる方も多くいらっしゃいます。夏の思い出に金魚たちとふれあってみてください。
※生きものの状態によりイベントの開催を変更することがあります。ご了承ください。
飼育スタッフ 伊藤
ゲンゴロウ保育園だより その3
7月5日のブログにて、希少生物「ゲンゴロウ」の幼虫の成長ぶりをご紹介しました。
食欲旺盛な幼虫はその後どのように成長したのかというと、丸いプラカップに収まりきらないほどにまで大きく成長しました。
ゲンゴロウの幼虫は孵化をしてから2回の脱皮を経てサナギ、成虫へと変態を遂げます。
最後の脱皮を行った3齢幼虫になると全長7cmと生まれてから3倍以上にもなり、動くもの全てに反応する貪欲な一面がより強くなります。
そして、水中で暮らしていた幼虫は最後の脱皮からしばらくすると成虫になる為に上陸、土の中に潜りサナギに変態します。
この時、上陸場所である土を固くしき詰めてしまうと幼虫が潜れないことがあるため、なるべくふんわりと仕上がるように入れます。
現在は10匹の幼虫が上陸し、本日最初の一匹がサナギになりました。
ここから2~3週間ほどは土の中で過ごします。無事に羽化し、再会できる日が楽しみで仕方ありません。
新パンフレット
8月から水族館のパンフレットが新しく生まれ変わりました。
以前のパンフレットよりも館内マップが大きくなり、水族館情報やイベント情報が分かりやすくなったことで、全体的に見やすくなりました。
今回私は、パンフレットの表紙と館内マップのイラストを手掛けています。
パンフレットの表紙では、一目で“森の中の水族館。”がどんな水族館か分かるように、水族館の代表的な生き物をギュッと詰め込んだ水彩イラストにしています。
ですが、パンフレットイラストの中で一番大変だったものは、館内マップです。
初めて挑戦した鳥瞰図にとても苦戦しながら描いたので、イラストの細かい所まで見ながら館内を歩く際に活用していただけると嬉しいです。
新しいパンフレットは、水族館1階のエントランス水槽付近と2階の出口付近の机にございますので、来館された際は是非ご活用ください。
飼育スタッフ 一見
暑い夏に涼しい館内
8月になり、水族館がある忍野村は気温が高い日が続いています。
ただ標高が高いため、35℃を超える猛暑日は多くはないですが、
それでも野外はかなり暑く感じるので、熱中症対策を忘れないようにしないといけません。
ですが、水族館内は約12℃の富士山の地下水を飼育水として使用しているおかげで、
特に1階部分は水槽からの冷気でかなり涼しくなっています。
また、館内には畳やベンチなど座れるスペースも沢山あるので、外の公園で遊んだ後の休憩としても最適です。
今年も暑い夏になると予想されていますので、避暑地としても水族館をご利用下さい。
飼育スタッフ 西中
8月のマンスリー水槽
水族館のエントランスにはマンスリー水槽という展示があり、毎月テーマを決めて展示を行っています。
今月は栄養満点な夏野菜が名前についている生き物です。
「サビトマトガエル」というマダガスカルに生息している地表性のカエルの仲間で、名前から察せられるように体色が赤褐色をしています。
外敵に襲われるとトマトの様に体を膨らませる行動が見られます。
かなり特徴のある生き物なのでじっくり観察してみてください。
飼育スタッフ 髙部