森の中の生きた化石~シルバーアロワナ編~
前回のブログ(水の中の生きた化石~エンドリケリー編~)に引き続き、今回も企画展「水の中の生きた化石展」で展示している生き物をご紹介します。
今回紹介する生き物は、白銀色の大きな鱗をもつ“シルバーアロワナ”です。
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魚好きなら一度は飼ってみたいと思うこの魚も、古代魚の仲間に入ります。
餌を丸飲みするための大きな口と細長い胸ビレが特徴です。
また、水面近くを飛んでいる昆虫を捕まえることが出来るほどのジャンプ力を持っているため、飼育する際は頑丈で重たいフタが必要です。
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今回紹介したシルバーアロワナは、水族館1階の企画展コーナーで展示しています。
美しい容姿と優雅に泳ぐ姿をお楽しみください。
飼育スタッフ 一見
水草の光合成
最近、館内の照明を明るいものに取り替える作業を行っています。
より明るくなった水族館1階の水草水槽では、水草が光合成をして葉っぱから気泡を出している様子が確認できました。
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水草は育成環境が良いと活発に光合成をして酸素を放出し、それが気泡となって水中に表出します。
以前の水草水槽では気泡は見られなかったのですが、照明を強くしたことで気泡がみられるようになり、
照明の重要性を改めて感じました。
出てくる気泡がきらきら光ってとてもきれいに見えるので、ぜひ観察してみてください。
飼育スタッフ 鷲雄
分裂が始まった
2月20日(土)に紹介した「ナガレタゴガエルの卵塊」の続報です。
卵塊を確認してから5日目で分裂がかなり進み、胚が変形し始めました。
このままオタマジャクシへ育っていきますが、孵化直後の姿は皆さんが思い描くオタマジャクシの姿とは少し違う形をしています。どんな形で産まれてくるのかは続報をお楽しみに。
飼育スタッフ 古根川
THE・熱帯魚といえば
現在開催中の企画展「君はどんな色が好き?~カラフルな生き物展~」から、今回は「ネオンテトラ」をご紹介します。
ペットショップなどでもよく見かけるメジャーな魚で、熱帯魚といえばこの魚を思い浮かべる方も多いと思います。
飼育もしやすくとてもきれいなので、熱帯魚飼育の中でも大人気の種類です。
青と赤のラインが輝くその姿は熱帯魚の王様とも言えるでしょう。
ネオンテトラ
水族館では水草でレイアウトされた水槽に展示していて、見慣れた姿もよりきれいに見えるはずです。
ぜひ観察してみてください。
飼育スタッフ 鷲雄
カエルの産卵
現在バックヤードで飼育中の「ナガレタゴガエル」が今年も産卵しました。
今回は2ペアが1房ずつ産卵しましたが、1房は残念ながら未受精卵の可能性があります。
もう1房はすでに発生が始まっており、分裂途中の様子が確認できて一安心です。
ナガレタゴガエルは川の中で産卵するので、卵塊は湧き水のかけ流しで孵化を待ちます。
オタマジャクシが卵から出てくるのが待ち遠しいです。
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飼育スタッフ 古根川
産卵予測!?
毎年2月に、
山梨県のとある場所でナガレタゴガエルの産卵が行われます。
昨年は産卵の時期が少し早かったのか、
確認しに行った時にはすでに産卵が終わっていました。
今年は、昨年と2年前の記録を見比べて、
ちょうどいいと思う日を予測して、観察に行きました。
毎年産卵が行われている川に行くと、
すぐに何匹ものオスを見つけることができ、
オスがメスを探している様子も見られました。
よく見るとそこには数十匹を超える数のナガレタゴガエルが、
まさに産卵をするために行動していました。
しっかりとメスを抱いて交尾をしている様子も見られ、今年は見事に予測が的中しました。
生き物を探すときは、
こういった予測がとても大事になるので、
毎年しっかりとデータとして残せるように頑張りたいと思います。
飼育スタッフ 山﨑
ミヤイリガイの展示開始から1年
水族館2階で展示中の「ミヤイリガイと地方病~7ミリの小さな巻貝と115年の長い歴史~」は、今月で展示開始から1年が経ちました。
先日、「ミヤイリガイについての動画を見ていたら、常設展示をしていると出てきたので見に来ました。」という方に声をかけられました。
その方は「初めてミヤイリガイの生体を見たけどこんなに小さい巻貝だとは思わなかった。」と驚かれていました。
水族館で展示を行う事によって、ミヤイリガイ地方病について興味を持ってくれる人がいると分かったので、
これからも、ミヤイリガイの展示を続け、地方病の長い歴史を後世に伝えていきたいと思います。
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飼育スタッフ 西中
夜の水族館
一昨日の地震によって、富士五湖地域を中心に広い範囲で停電になりました。
23時過ぎに停電になったので就寝準備やお風呂の支度中の飼育スタッフもいましたが、急いで水族館に集まり停電の対応を行いました。
本来、停電になると水族館は非常用自家発電機が稼働して生き物を生かすための最低限の設備が動くようになっていますが、現在タイミングが悪いことに修理中なので稼働しませんでした。
そこで、自分たちで各水槽に乾電池式のブロワーや酸素タンクでのエアー供給、気温が低いので熱帯魚水槽の水温低下を防ぐため発砲スチロールやダンボールで覆いました。
電気が復旧したのは午前1時半過ぎでしたが、素早い対応のおかげですべての生き物が無事でした。
それから館内の復旧作業を行い終わったのが午前3時前。
夜遅くにはなりましたが、飼育スタッフのチームワークによって次の日も問題なく営業することできました。
今後も突発的な災害に備えていきます。
眼が輝く魚!?
現在開催中の企画展「君はどんな色が好き?~カラフルな生き物展~」から「アフリカンランプアイ」をご紹介します。
こちらの魚はアフリカに生息しているメダカの仲間で、日本でもポピュラーな熱帯魚として多く繁殖されています。
名前の通り、目の上がクリアブルーに輝いているのが特徴的です。
飼育もしやすく、群れで泳ぐ姿は目を奪われるぐらいとてもきれいなので、熱帯魚飼育の初心者の方にもおすすめの魚です。
水族館でも群れで泳ぐ姿を見ることが出来るので、ぜひ観察してみてください。
飼育スタッフ 鷲雄
水の中の生きた化石~エンドリケリー編~
前回のブログ(水の中の生きた化石~オーストラリアハイギョ編~)に引き続き、企画展「水の中の生きた化石展」で展示している生き物をご紹介します。
今回紹介する生き物は、とても原始的な特徴をいくつも持っている“ポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリーです”。
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1つ目の特徴は、古代魚特有の堅くて丈夫な鱗です。
アジやコイなどよく見る魚が持っているウロコ状ではなく、ひし形状で鱗同士が隙間なく並んでいます。
2つ面の特徴は、背中に沢山ついている恐竜のような背ビレです。
はたしてどこまでが背ビレなのか、また尾ビレはあるのか見分けがつきづらいほどあります。
他にも古代魚らしい特徴を多く持っているので、どこが現代の魚と違うのかエンドリケリーと館内にいる魚を交互に観察して見比べてみてください。
飼育スタッフ 一見