2019年05月23日

ビオトープの変化 Part2

毎朝、ビオトープの観察をすることが日課になりました。

 

以前あげたキショウブは

その後いくつか咲き、

今はしぼんでしまいました。

 

 

しかし、ビオトープに新しい生き物が

遊びに来てくれるようになりました。

 

先日は水面を忍者のように歩く「アメンボ」を確認しました。

 

 

実はアメンボには羽があるので、

水溜りや池、ビオトープなど様々な水場を飛び回っています。

 

 

他にも鳥の休憩小屋に用意した餌皿が下に落とされていたりなど、

まだ確認できていない生き物がたくさんいます。

 

今後も、ビオトープに変化があったら

ブログにて発表をしていきます。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年05月21日

私の推し生物

 

現在開催中の企画展「漢字で見る生き物展」では、魚へんの漢字で書かれる生き物や、

飼育スタッフ考案の創作漢字をあてた生き物を展示しています。

今回は、その中で私個人のお気に入りの種類「オーストラリアハイギョ」をご紹介します。

 

オーストラリアハイギョはその名前の通り、オーストラリアにのみ生息する肺を持った魚です。

肺魚の仲間は祖先が約4億年前に出現して、そこから大きく形を変えていない、いわゆる「生きた化石」と言われる種類です。

     これでもまだまだ若い個体

正面から見た時の笑っているような口元や、短い胸鰭を使って水中に立っているような姿は可愛いという言葉を超越して、

言い表す言葉が見つかりません。

     笑っているかの様な正面顔

また元々胃が無い種類なので、食べた物を消化しやすいように咀嚼する珍しい種類です。

エサをモグモグする姿を見ると、思わず食べたいだけ食べさせてあげたくなってしまいます。

 

本当は私の肺魚愛をもっと語りたいところですが、このままいくと収拾がつかなくなるので、今回はこの辺にしておきたいと思います。

この続きは是非水族館で本物を見て確かめてください。

館内で私を呼んでもらえればいつでも魅力を語らせてもらいます。

是非この可愛さを実感してください!

飼育スタッフ 羽生

2019年05月20日

マミズクラゲ展示記録(続報)

マミズクラゲの連続展示記録日本一になってからもうすぐで3ヶ月が経ち、記録も600日を越えました。

今回はそんなマミズクラゲの餌となる「スカシタマミジンコ」についてご紹介します。

マミズクラゲの大きさは1センチ程と小さく、

餌が大きいものや殻の硬いものは口に運んでも、食べなかったり、吐き戻しをしてしまいます

スカシタマミジンコは他のミジンコの仲間に比べて小さく、殻が柔らかい事が特徴なので、しっかり食べてくれます。

真ん中に口と食道、胃があります

これからも日々クラゲに一番合う餌がないかと、様々なプランクトンを試しながら飼育を行い、

展示記録を伸ばせるように頑張ります。

 

飼育スタッフ 西中

2019年05月19日

ニホンスッポン始めました

今年の春から、常設展示に新しい仲間の“ニホンスッポン”が加わりました。

スッポンは、硬い甲羅を持っているカメとは違って甲羅が皮膚に覆われていて柔らかいのが特徴です。

また、鼻がイノシシのように長く出張った形をしています。

今回は、そんなニホンスッポンの給餌風景を紹介したいと思います。

水族館では、スッポンを人に馴らす練習をしていて、普段からピンセットを使って直接スッポンにエサをあげています。

ピンセットで給餌中…

初めの頃は、スッポンが驚いてなかなかピンセットから食べてくれませんでした。

しかし今では、エサの時間に水槽を覗くと、顔を水面から出してこちらを見てエサを待つようにまで人に馴れました。

こちらを見上げるニホンスッポン

エサをおねだりするその様子に毎回ほっこりしています。

ニホンスッポンは、水族館1階の熱帯魚水槽横にて展示しています。

ニホンスッポンの展示水槽

給餌をしているのを見かけた方は、是非食べる姿に癒されてください。

飼育スタッフ 一見

2019年05月18日

水族館の植物たち

水族館では様々な生き物を飼育していますが、水槽の中を覗いてみると生き物だけではなく植物も多く見ることが出来ます。

 

ホトケドジョウの水槽ですが、「マツモ」という水草が植えられています。

水草に捕まってじっとしているホトケドジョウがなんとも可愛らしいです。

こちらは水草水槽です。

中には「ジャイアント・バリス」という背の高い水草が植えられており、メダカやヌマエビの隠れ家になっています。

2階テラスのビオトープには「バイカモ」という水草が植えられています。

流れの強いキレイな川にしか生えておらず、夏になると水上に白い花を咲かせるのが特徴です。

 

 

水族館に来た際は生き物だけではなく、植物にも目を向けると新たな発見があるかもしれません。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年05月17日

ビオトープの変化

先日まで、数回にかけて記事をあげていました

「ビオトープ計画」がほぼ完成し、

最近はどんな変化が現れるか毎日観察しています。

 

 

直ぐに、変化が現れたのは

一番後ろに植えていた「キショウブ」が

黄色い花を咲かせてくれたことでした。

 

 

植えた植物の中には葉がしおれてしまい

一時はどうなるかと心配でしたが、

 

時間と共にピンッと葉がまっすぐに伸びていき

無事に咲いてくれ、ホッとしました

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年05月16日

草を食べる魚

4月24日(水)から始まった企画展「漢字で見る生き物たち」ですが、展示を開始してから、もうすぐで1ヶ月が経ちます。

今回は、その中の「ソウギョ(草魚)」を紹介します。

「植物プランクトンや水草などを食べる魚」ということで名前が付けられました。

植物を大量に食べるので、最近ではゴルフ場の池などに放流して除草に利用されたりしています。

ただ、日本の貴重な水草を食べ尽くしてしまったりと問題視されている生き物です。

生き物の力は、人間の想像を遥かに越えてしまうと実感する1種です。

飼育スタッフ 西中

2019年05月14日

オタマジャクシの大変身

 

忍野村周辺もようやく田んぼに水が張られる時期になりました。

 

近くの田んぼではアマガエルが大合唱しています。

 

 

この時期になると、種類によってはオタマジャクシからカエルの姿に変態する種が出てきます。

 

水族館ではナガレタゴガエルのオタマジャクシがカエルに変態している真っ最中です。

 

 

 

このカエルはオタマジャクシの頃は何も食べずに育つので、エサを食べて成長する他の種類と比べて

 

変態時のサイズがとても小さく、指先にちょこんと乗る姿はとても可愛らしいものです。

 

 

これからどこまで成長するのか、皆さんもぜひお楽しみに。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年05月13日

水槽プチリニューアル

 

水族館で一番大きい二重回遊水槽ですが、実は最近プチリニューアルを行いました。

リニューアル内容として水槽上部の縁部分にコケや植物を植えました。

        2階からの風景

しかし、2階の床から数m下にあり、水槽横の通路からも離れている場所にどうやって植えたのか?

 

答えは、水面に浮きながら植えていきました。

       植え込み作業中

やり方としては、まず服を着たまま水に入れるドライスーツを着た状態で、スーツの中に空気をたくさん入れます。

そうすると、水に浮くようになるので、そのまま大きな容器に植物を入れて水槽の淵にどんどん植えていきます。

        水槽上部の植物

あまり目立つ場所ではありませんが、こういう細かい事の積み重ねが水槽全体の良さを引き出してくれるので、

引き続き様々なことをやっていきたいと思います。

飼育スタッフ 羽生

2019年05月12日

水族館DIY②

4月28日(日)のブログで紹介した水草水槽で使う木材ですが、やっと全て切り終わりました。

切り終えた木材

しかし、この木材だけでは強度不足なので、今度は木材を支える骨組み作りを進めています。

骨組みの材料に選んだのは、塩化ビニール管(塩ビ管)というパイプ素材です。

こちらの塩ビ管は、水を通す配管などによく使われている素材ですが、加工のしやすさと手頃な値段でどこのホームセンターでも手に入りやすい材料なので、今回の骨組みに使用しました。

塩ビ管を切るときには、“パイプカッター”という専用の道具を使います。

てこの原理を使って、少ない力で塩ビ管を切断することが出来るので、とても簡単です。

パイプカッターで切断中…

ですが、塩ビ管だけでは骨組みを組み立てることが出来ません。

塩ビ管同士を繋げるためのパーツ、“継手(つぎて)”が必要になってきます。

この継手は、使用する目的に合わせて色々な種類があります。

継手(左からエルボ―、チーズ、三方向エルボー)

そのため、複雑な配管や今回のような骨組みも作ることが出来ます。

完成した骨組みの一部

骨組みは、後に木材で覆われて見えなくなってしまう部分ですが、木材を支えるとても大事な役割を果たしているので、手を抜かず丈夫なものを作っていきます。

飼育スタッフ 一見