2019年06月29日

ホトケドジョウの卵の成長

以前からお伝えしているホトケドジョウの卵ですが、その後も次々と親が新しい卵を産み、お世話が少しずつ忙しくなってきました。

 

産まれた卵はどんどん孵化し稚魚になっていきますが、なかなかエサを食べてくれません。

 

ですが、水温を変えたり、容器を大きくしたりと試行錯誤した結果、何匹かの稚魚がエサを食べてくれるようになりました。

お腹の色が黄色くなっているのがエサを食べている証拠です。

これからもしっかりお世話をして、立派なホトケドジョウに育てていきたいと思います。

 

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年06月28日

焼酎一杯ぐいー

以前からさかな公園で見ることができる鳥をご紹介していますが、

実際に鳥の姿を見つけるのは難しかったりします。

 

しかし、鳥の鳴き声はどこからともなく、

いろいろなところから聞こえてきます。

なので今回は、夏に鳴き声をよく聞くことができる鳥を紹介します。

 

まず、鳥の鳴き声を覚えるのに使われる「ききなし」というものがあります。

これは、鳥の鳴き声を人の言葉などで表わしたものです。

 

 

今回紹介する鳥のききなしは「焼酎一杯ぐいー」です。

実際には「チヨッチヨッ、ビー」と鳴きます。

 

この鳴き声の正体は「センダイムシクイ」です。

体はオリーブ色でウグイスに似ていて、眼の上に白い線があるのが特徴的な鳥です。

 

姿を見つけるのはとても難しい鳥なので、ぜひ鳴き声を探して下さい。

飼育スタッフ 山﨑

 

2019年06月27日

見応えたっぷりのアユ

 

本日、今年最後のアユを外池に放流しました。

 

今までは10cm前後のサイズでしたが、今回は15cm前後で中には20cmを超えている大きなサイズを放流しています。

 

また、外池だけではなく川の魚水槽の中流域にも大きな個体を追加しました。

立派なサイズを近くで観察できるので、思わずよだれが垂れてしまいそうです。

今が見ごろのアユ達をお見逃しなく。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年06月25日

淡水にすむウツボ?!

企画展「漢字でみる生き物たち」ですが、早いもので残り1週間となりました。

水槽のレイアウトやパネル作製などを企画者としてやってきたので、展示が終わってしまうのは少し寂しい気もします。

 

ブログでは「漢字でみる生き物たち」の中から数種類の生き物を紹介してきましたが、

今回は「ヤマウツボ」を紹介します。

ウツボの仲間ですが、海から遠く離れた山奥の純淡水域に生息しています。

漢字は「鱓(魚へんに單)」と書きます。

「單」はヘビという意味があり、泳ぐ動きがヘビに似ているなと感心してしまいます。

 

顔は海に生息しているウツボにそっくりなので、

ヤマウツボだけ見ると海水の水槽と間違えてしまうかもしれませんね。

エサ待ち ・・・
エサ発見!
いただきます!!!

飼育スタッフ 西中

2019年06月24日

夏の準備

水族館が一番賑わう時期は何時か?

答えはそう、夏休みです。

 

現在水族館では、夏休みに向けて様々な準備をしています。

7月3日(水)からは特別展「~金魚のお祭り~大金魚展」を開催予定です。

20種類以上の様々な形をした金魚たちと、それを楽しく遊びながら学べる金魚のお祭りを準備中です。

  大きな尾びれが優雅に踊る「土佐錦」
  頬っぺたをプルプル震わせる「水泡眼」

そのほかにも、大型水槽のレイアウトをリニューアルしたり、森の中の水族館。初の生き物を展示予定だったりと様々なことを鋭意準備中です。

 

それぞれの詳細はまたいずれという形になりますが、是非この夏休みの「森の中の水族館。」をお楽しみに。

飼育スタッフ 羽生

2019年06月23日

ビオトープの新しい生き物

ビオトープの植物がかなり成長してきたので、剪定を行いました。

 

その際に池の中をいろいろ見ていたら、新しい生き物を発見しました。

こちらはカゲロウの仲間の幼虫です。

 

カゲロウの仲間はきれいな水の中に卵を産み、幼虫時代を水の中で過ごします。

成虫になると水上に出てきて、空へと飛んでいきます。

どうやら、このビオトープの中で卵を産んでいたようです。

 

今後も色々な種類の生き物にやってきてもらえるように丁寧に管理していきたいと

思います。

 

飼育スタッフ鷲雄

2019年06月22日

木登り

6月2日のブログで紹介したイエアメガエルですが、最近小さな変化がありました。

今まで地面にうずくまっていた彼らが、先日から木の枝に登るようになりました。

今まで…
最近!(心なしか神々しい)

本来は樹上で生活している種類なので、これでやっと本来の姿に近づき、お客さんにも見てもらいやすい展示になったことでしょう。

イエアメガエルの気まぐれかもしれませんが、水槽のレイアウトを考えた身としては、枝を登ってくれたことに感謝しています。

飼育スタッフ 一見

2019年06月20日

カエルが脱いだ?

突然ですが、みなさんはカエルの脱皮を見たことはありますか?

 

昆虫や爬虫類の脱皮殻はよく落ちているのを見かけますが、カエルはほとんど見たことがないかと思います。

それは、昆虫や爬虫類の仲間は脱皮殻をその場に脱ぎ捨てるのに対し、

カエルは脱皮したものを自分で食べてしまうからです。

こちらは、偶然脱皮を観察できたアズマヒキガエルですが、器用に手を使って脱皮した皮を食べています。

 

カエルは爬虫類などのように鱗や角質化した皮膚ではなく、

粘膜で覆われた薄い皮をしているので、このように食べることが出来るのです。

 

無事脱皮も終え、綺麗になってご満悦のアズマヒキガエルでした。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年06月18日

写真映えスポットを探せ!

「○○映え」という言葉が流行っていますが、私が思う水族館写真映えスポットは「晴れている時の横見水槽」です。

まるで水中にいるみたい?

晴れているときに横見水槽から水の中を覗くと、水面に水底が映って、

まるで水中にいるような写真を撮る事が出来ます。

 

また、横見水槽の前には畳が置いてあるので、

寝ながら水中を見ていると泳いでいるような気分にもなれます。

間近にアユの群れが!

写真映えスポットとして是非ご活用下さい。

飼育スタッフ西中

2019年06月17日

水上に咲く梅の花

 

 

水族館2階のビオトープも作製からだいぶ時間が経ち、植えた植物たちもかなり根付いてきました。

ある日、水が出てくる場所に植えてある「バイカモ」が小さな花を咲かせていました。

    梅の花を思わせる小さな花

バイカモは「綺麗・冷たい・流れが早い」という条件が揃った場所でしか成長しない希少な水草で、山梨県では

絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

漢字で書くと「梅花藻」という名前の由来にもなっている白くて小さな花は、6~8月が最盛期で、

花の部分だけが水上に出てきて咲きます。

県内では忍野村周辺で特によく見られ、水族館の横を流れる桂川でも見ることが出来ます。

山梨が誇る豊かな水の象徴たるバイカモを、このまま綺麗に維持していきたいと思います。

飼育スタッフ 羽生