2024年02月01日

肺がある魚

現在、水族館1階企画展示水槽では「怪物な生き物展」を開催しています。

今回はその中から4億年前から姿を大きく変えていないとされる古代魚「プロトプテルス・エチオピクス」を紹介します。

この魚は「肺魚(ハイギョ)」の仲間で、浮き袋が進化した原始的な肺を持ち「肺呼吸」をする事で知られています。

呼吸の多くを肺呼吸に依存しているので、空気を吸えなくなると溺れてしまいます

そうならないために、展示水槽では数十分に1回息継ぎをしに水面に上がってきます。

生息地のアフリカでは雨季と乾季があり、乾季に水が完全に干上がっても大丈夫なように、

体表から分泌する物質と周囲の泥を使って全身を覆う繭(まゆ)を作り、水が全く無い状態でも身を守ることができます。

これも呼吸を水に依存していないからこそ出来る技です。

また、肺魚の仲間は食べた物を消化しやすいように咀嚼する珍しい種類です。

餌やりのタイミングと合えばモグモグしながら食べる様子を見る事が出来るかもしれません。

飼育スタッフ西中