2021年06月29日

休館日ならでは

今日は休館日という事で、開館日には出来ない二重回遊水槽の換水を行っています。

二重回遊水槽の換水は魚たちが水槽の中に入っている状態で落水し、

魚の背がギリギリ見えるか見えないかまで水が抜けたら新しい水を足していきます。

ギリギリまで水が抜けました

展示水槽や小型水槽でもそうですが、換水中は事故防止のため目を離さないように心がけています。

しかし、二重回遊水槽は落水するのに約3時間かかります。

ずっと見ていると他の作業が出来なくなってしまうため、

タイマーを持ち歩き、今どのくらい換水を始めてから時間が経ったかを一目で分かるようにしています。

静かな館内にタイマーのベルが鳴り響くのは休館日ならではです。

飼育スタッフ 西中

2021年06月26日

新しい生き物がやってきた!

今月の16日(水)に、水族館で新しい生き物の展示を始めました。

その生き物は、“カヤネズミ”というネズミの仲間です。

カヤネズミ

カヤネズミは体長が約5~8cm、体重が500円玉1枚分(約8g)しかない日本最小のネズミです。

夜行性の生き物のため日中は巣の中でずっと寝ていますが、日中でも活動している姿を観察できるように、水族館では昼夜逆転させて特別な水槽で展示しています。

藁にのぼって綱渡りしていたり、萱で作った巣から顔を出していたり様々な行動を観察できます。

巣の中から顔をひょっこり

カヤネズミは、水族館1階の小型日本淡水魚コーナーの横で展示しています。

可愛らしい顔と仕草に是非癒されてください。

飼育スタッフ 一見

2021年06月24日

エントランスに新水槽!

 

先日、水族館エントランスに「ワサビ水槽」を新設しました。

近頃人気のアクアテラリウムをベースに、清涼感のある水槽に仕上げました。

 

「ワサビ」は数少ない日本原産の植物で、古くから香辛料や薬として用いられています。

大きくするには綺麗な水が大量に必要ですが、実は畑でも栽培することができます。

水槽では水に流れをつけて滝や川を再現しています。細かいところも工夫を凝らしているのでぜひご覧ください。

 

飼育スタッフ 古根川

2021年06月21日

青い舌のトカゲ

水族館1階、2階にて好評開催中の「森の中の水族館。20周年記念特別展」ですが、早いもので開催期間が残り1か月となりました。

ブログにて特別展の生き物を度々紹介してきましたが、今回はその中から「アオジタトカゲ」を紹介します。

ツチノコ?

この生き物は2020年5月から11月まで開催した特別展「飼育スタッフの好きすぎる生き物展」で展示していました。

太い身体に対して手足が短いので、床材に手足が隠れていたりすると「ツチノコ」のようにも見えたりします。

外敵に襲われると名前の由来となっている青い舌を見せて威嚇しますが、飼育下だとなかなか見せてくれません。

口を開けて餌を追いかけるときがあります

しかし、エサを食べている時は舌を見せてくれることがあるので、

飼育スタッフが餌やりをしていたら口の中に注目してみてください。

ぺろっ

飼育スタッフ 西中

2021年06月19日

タガメの孵化がスタート

今朝見回りをしていた時に、

タガメの卵に変化が現れ、中央下の卵から一匹目の孵化が始まりました。

 

沢山の卵の集まりですが、

一匹目が生まれ始めると卵塊全体に促され、

一斉に孵化が始まっていきます。

 

今回はまさに孵化の始まりの様子をとらえることが出来ました。

 

無事に孵化が終わってバックヤードで成長させたら、

展示に出る予定ですので楽しみにお待ちください。

 

飼育スタッフ山﨑

2021年06月18日

鮎飯(アユの炊き込みご飯)

前回のブログに引き続き、飼育スタッフオリジナルレシピをご紹介します。

本日紹介するのは鮎飯(アユの炊き込みご飯)です。

 

川魚でおいしい魚といえば、アユを思い浮かべる方も多いと思います。

アユ

塩焼きが定番の料理法ですが、今回は塩焼きにしたアユをご飯に乗せて炊き込みご飯にしてみました。

 

 

ふんわりとしたアユの身と炊き立てのご飯が相性ばっちりで、まるで料亭のような味がご家庭でも味わえます。

 

今が旬のアユをぜひ味わってみてください。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年06月15日

1000日から1年

先日、マミズクラゲの連続展示記録1000日達成とマミズクラゲが展示している

マイクロアクアリウムコーナーのリニューアルからちょうど1年が経ちました。

現在も稚クラゲが生まれ、飼育も順調に進んでいるので、まだまだ記録を更新できそうです。

今年は飼育面だけではなく、野外調査にも力を入れようと思っています。

場所によってはこの時期でもマミズクラゲが自然界で見つかっているので、

もし見かけた方がいらっしゃいましたらご一報いただけると嬉しいです。

飼育スタッフ 西中

 

2021年06月13日

今日も飼育スタッフは何かをつくっている。

水族館20周年を記念して、これまでに新しい展示コーナーの“おいしい水族館”や新しい年間パスポートのデザインを作成してきましたが、まだまだ新しいものを沢山作っていく予定です。

今回は、6月の半ばに展示予定の新しい生き物のための展示水槽を少しだけご紹介します。

「無ければ作る」というのがこの水族館のスタンスになりつつあるせいか、水槽用のフタや水槽台は今回も飼育スタッフの手作りです。

手作りの網蓋

展示する生き物が特殊なため、丈夫な金属製の網目蓋を作りました。

展示のレイアウトも今まで使ったことのない素材を使います。

レイアウトに使うのは藁!?

どんな生き物が展示されるのか今後お楽しみに。

飼育スタッフ 一見

2021年06月12日

ホンモロコの南蛮漬け

今日は水族館2階の常設展示「おいしい水族館」に掲載している飼育スタッフオリジナルレシピの中から「ホンモロコの南蛮漬け」をご紹介します。

 

ホンモロコは滋賀県にある琵琶湖固有種のコイ科の魚で、コイ科の中では一番おいしいと言われています。

ホンモロコ

 

現地では素焼きや佃煮などで食べられており、山梨県では休耕田を利用した養殖が行われています。

 

今回はそんなホンモロコを南蛮漬けにしてみました。

ホンモロコの南蛮漬け

 

骨まで柔らかいホンモロコにお酢の甘酸っぱい味がしみ込んで、クセになるおいしさになりました。

 

おいしい水族館ではレシピも掲載しているので、味が気になる方はぜひ作ってみてください。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年06月11日

ミナミメダカの雌雄

以前ご紹介した山梨県産のミナミメダカは順調に産卵を繰り返し、数が増えています。

 

繁殖を行う上で一番大事なのが、雌雄を見分けることです。

オスだけでは殖えないし、その逆も然りです。

 

メダカは雌雄を簡単に見分けられるポイントが2つあります。

それは背びれと尻びれで判断できます。

 

オスの背びれには切れ込みがあり、メスにはありません。

また、オスのほうがメスに比べて尻びれが長いのが特徴です。

 

他の生き物の場合でも、採集の時から雌雄をしっかり確認して持ち帰り、

当館で繁殖を行っています。

 

飼育スタッフ 山﨑