2022年02月27日

コケ紹介番外編「他の植物」

以前から紹介しているホトケドジョウの水槽ですが、陸上部分にコケ以外の植物がたくさん生えてきました。

水槽の様子。以前に比べ緑が増えてきました

 

コケを植えた際に植物の種が紛れ込んでいて、強いライトと適度な水分の影響で発芽したと思われます。

コケ以外の植物が育ってきました。

 

自然の雰囲気にはとても合うのですが、他の植物が育ちすぎるとコケの成長を阻害してしまうので、

全体のバランスを見て剪定していきます。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2022年02月27日

希少生物コーナー その後②

1月30日(日)のブログで紹介した希少生物コーナーの壁紙の貼り替え作業から約1か月経ちました。

あれから閉館後や休館日に少しずつ進め、先日全ての壁紙を貼ることが出来ました。

1階 希少生物コーナー

また、貼り替え作業と同時に、作成していた立体的なパネルも取り付けています。

木目調の壁紙と立体的なパネルで以前よりも魅力的な希少生物コーナーになったのではないでしょうか。

スタッフみんなで頑張って作った力作なので、展示生物と同じぐらい展示パネルもじっくり見ていただけると嬉しいです。

飼育スタッフ 一見

2022年02月25日

子を背負う虫

先日、忍野村では朝の気温がマイナス11℃とかなり寒い日がありましたが、

館内は暖房が効いているので居心地が良いです。

 

暖房に加えて日中は太陽の光も差し込みかなり暖かく、

特に小型水槽では水温が18℃前後まで上がります。

 

そのせいなのか先週もブログに上げましたが

水槽内では早めのがやってきています。

 

先週はサンショウウオやカエルでしたが、

今回はコオイムシが産卵をしましたので紹介します。

 

コオイムシの背中を見るとすぐわかるように、

背中に卵が付いています。

 

実は卵を背負っているのはオスで、

卵を外敵から守ったり、乾燥しないように時々水をかけたりと、

孵化するまで面倒を見ます

 

現在、水槽内で背中に卵を背負ったコオイムシが見られますので是非ご覧ください。

 

飼育スタッフ 山﨑

2022年02月21日

心臓に悪い寝相

魚も私たちと同じように睡眠を取りますが、寝る場所や時間帯などは魚の種類によって異なります。

例えば、川の魚水槽で展示している「二ホンウナギ」や「ギギ」は夜行性なので、

昼間は石の陰に隠れてじっとしています。

二ホンウナギ

しかし、中にはなぜこんな姿で寝ているの?と疑問に思う魚もいます。

それは、深みの魚水槽で展示している「ナマズ」です。

ナマズは夜行性なので昼間は動かない事が多いですが、

水槽の底で逆さまにひっくり返りながら寝ている姿をよく見かけます。

死んでる?とよく聞かれます…生きてます…

死んだふりをしているのか、それともその寝相が心地良いのか分かりませんが、最初見た時はかなり焦りました。

飼育スタッフにとっては心臓に悪い寝相ですが、

普段なかなかナマズのお腹を見る事がないと思いますので、この機会に観察してみて下さい。

飼育スタッフ 西中

2022年02月20日

小さなカヤネズミ⑤

先週、展示のカヤネズミ水槽で新しく4匹の子ネズミ達が元気に走り回っているのを発見しました。

今月の初め頃にお腹が大きいメス個体を確認していたので、今回はもう驚いたりしませんよ!

これで水族館のカヤネズミが繁殖するのは5回目になります。

子ネズミが巣から出てくるタイミングが今までより遅かったため少し心配しましたが、無事出て来てくれて安心しました。

カヤネズミの匹数が思った以上に増えたため、今後は展示のレイアウトを改良して昼と夜の比較水槽にしようと考えています。

今後のカヤネズミ水槽をお楽しみに!

 

飼育スタッフ 一見

2022年02月19日

コケ紹介④「シノブゴケ」

前回のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。

今回紹介するのは「シノブゴケ」です。

シノブゴケは湿った岩の上や腐った木など、日陰で湿り気のある環境を好むコケで、黄緑色の葉をシダ植物のように広げるのが特徴です。

シノブゴケ

水槽内では水が少しかかるようなところに植えて育成しています。

横に這うように伸びるコケなので、緑の絨毯のようになるのを期待しています。

飼育スタッフ 鷲雄

2022年02月18日

早春

水族館の周りは先週に降った雪がまだまだ残っており、

景色は真冬と変わりがありません。

 

しかし、館内の水槽では少しずつ春が感じられるようになってきました。

 

ヤマアカガエルが抱接を始め、産卵の準備が見られるようになりました。

 

また、トウキョウサンショウウオのメスのお腹をよく見ると、

卵巣が発達していてまだ未成熟ですが卵も確認できます。

 

どちらも自然界では「早春」に繁殖が始まる生き物なので、

外よりも一足先に館内は早春を迎えています。

 

飼育スタッフ 山﨑

2022年02月17日

スッポンの陸場を作ろう!②

以前からお伝えしている「スッポン水槽の陸場」ですが、あれから少しずつ進めています。

陸場になる木を切って組み立てたのですが、ここである問題にぶつかりました。

それは、木が水に浮いてしまう事です。

木は空気を多く含んでいる事や、比重が水より軽い事などが原因で水に浮いてしまいます。

そこで、陸場の材料を重くしたり、水に漬けて木の中の空気を出したりしてみました。

水に沈めてる最中

バックヤードの水槽では陸場が沈むようになったので、

苔などを植えてから展示に出そうと思います。

展示が完成したらまたブログでお知らせします。

飼育スタッフ 西中

2022年02月13日

大雪から数日後

今週の水曜日にかなりの量の雪が降り積もり、現在水族館は40cmの雪壁に囲まれています。

水族館2階のウッドデッキへ上る外階段は、雪が積もってもはやスキー場の坂になってしまいました。

ウッドデッキ階段

また、夜間は氷点下になるため、雪壁が溶けることなくしばらく残りそうです。

この先もまだまだ雪の予報が出ているので、来館される際は雪道に十分気を付けてお越しください。

飼育スタッフ 一見

2022年02月12日

コケ紹介③「ハイゴケ」

前回のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。

今回紹介するのは「ハイゴケ」です。

ハイゴケ

 

漢字では「這苔」と書き、その名の通り地面を這うように成長します。

日陰で湿り気のある場所によく生え、道端のコンクリート上や土の上で見たことがある方も多いのではないでしょうか?

乾燥に強いので、水槽内でもあまり水がかからないような場所に植えて育成しています。

 

乾燥した場所にも生えてくれます。

 

育てやすくて丈夫なので、様々な展示でとても重宝しているコケです。

 

飼育スタッフ 鷲雄