本日2月3日（月）から新常設展示「ミヤイリガイと地方病～７ミリの小さな巻貝と115年の長い歴史～」が始まりました。

展示のメインとなる「ミヤイリガイ」は100年以上もの間、

山梨県を中心に地域住民を苦しめてきた地方病（日本住血吸虫症）の原因となった日本住血吸虫。

その中間宿主として、ミヤイリガイは病気のとても重要な立ち位置にいました。

日本各地の地方病撲滅運動によって大きく数を減らし、

現在では環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。

病気の完全撲滅に至る山梨県民の奮闘の歴史を後世に伝えるため、

地方病の歴史紹介と、日本初となるミヤイリガイ生体の常設展示を行っています。

是非この機会に、この小さな巻貝とその長い闘いの歴史について学んでいただければと思います。

＊この展示を始めるにあたり、昭和町風土伝承館杉浦醫院の皆様、山梨県立博物館の皆様、

滋賀県立琵琶湖博物館の松田様から写真や資料提供のご協力をいただきました。

この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

飼育スタッフ　西中