2019年12月06日

真っ黒なアユ

現在、中流水槽ではアユを展示しています。

 

そのアユは婚姻色を発現し、

体が黒くなる「サビアユ」とよばれる状態です。

また、鼻先も下に折れたかぎ状と形態が変わりました。

 

アユは1年で一生を終える魚なので、

この成熟した姿を見れるのは短い期間だけです。

最後まで生き残ることが難しい生き物の中で、

立派に大きく育ち成熟した姿をご覧ください。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年12月05日

クリスマスが今年もやってきました

12月といえば、皆さん何を思い浮かべますか?

そう、クリスマスです。

ということで、先日水族館のエントランスにクリスマスツリーを設置しました。

身長の倍くらいあるツリーです!

ツリーの高さが2メートル近くあるので、上のほうの飾りつけなどは脚立を使って行いました。

とても大きいので、装飾やライトなどをすべて飾り終わった後は達成感がありました

みんなで仲良くツリーの飾りつけ中です♪

ツリーを飾ると水族館全体が一気にクリスマスムードになるので、この季節はワクワクしちゃいますね。

飼育スタッフ西中

2019年12月03日

一足先に大掃除?part2

 

前回、日本産両生類の水槽掃除を紹介しました。今回はその続きです。

洗い終わったパネル

洗ったパネルや砂利は元のレイアウトに戻るように組み立てていきます。

またコケが一部枯れていたので、公園の奥で取ってきた新しいコケに植え替えます。

そして組み立てた水槽を元の展示の場所へ戻し、給水チューブを設置します。

パイプとチューブの接続部分

水槽裏では水が通るパイプがエアチューブで水槽と繋がっており、ここから水槽内へ水が循環されます。

給水口

最後に生き物が脱走しないよう蓋をしっかり閉めておしまいです。

 

いかがだったでしょうか?小さな水槽でも意外と中が複雑だったりします。

飼育スタッフは見えない所でも工夫を凝らしているので、そういった場所も注目していただければと思います。

キレイになりました。

飼育スタッフ 古根川

2019年12月02日

水族館の周りで見られる野鳥 Part1

野鳥が好きな私は寒い冬も外を探し歩きます。

むしろ、冬のほうが木々の葉が落ちて野鳥を探しやすくなります。

 

オレンジのお腹に黒い翼の「ジョウビタキ」が、

今年も忍野村にやってきています。

この鳥は冬鳥といって、

秋になると北方から渡り日本で越冬します

 

オスとメスで色が異なり、

オスはジョビ雄、メスはジョビ子という名で親しまれ、ファンも多くいます。

 

水族館2階のデッキから、甲高い「ピーーッ」という鳴き声で鳴くのがよく分かりますので、

声が聞こえてきたら是非探してみて下さい。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年11月30日

凍結注意

11月も終盤を迎え、忍野村周辺は朝晩の冷え込みが強くなってきました。

 

朝、水族館に来た時に水族館裏側の屋根に氷柱ができていました。

頭上を見上げると・・・

 

氷柱の下を歩いてしまうと氷柱が落ちてきた時とても危ないのでこの時期は注意しなければいけません。

 

また、外に置いてあるバケツには氷が張っていました。

一晩で凍ってしまいます

 

他にも網やホースなども夜に屋外に置いておくと、凍って使えなくなってしまいます。

 

これから更に寒くなっていくので足元や置き忘れに注意して作業していきます。

木の枝がきれいに凍ってました。

飼育スタッフ 鷲雄

2019年11月29日

白い朝

最近、水族館は雨の日が続いていました。

そして日に日に気温が下がっていくにつれて、先日ついに雪が降りました。

外池のベンチ

冬の時ほど雪は積もりませんでしたが、

今日の水族館は、雪化粧をした朝を迎えました。

水族館の入口

雪があまり降らない所から来た私にとっては、雪の積もった朝はワクワクします。

しかし、門に雪が積もり開けにくかったり、手が冷たいのを通り越して痛かったりと

毎朝行う外での作業がいつもより大変でした。

これから本格的に雪が降る日が増えていくので、

来館される際は防寒対策と足元に気を付けてお越しください。

飼育スタッフ一見

2019年11月28日

一足先に大掃除?

 

水族館1階に日本産両生類の常設展示がありますが、先日この水槽の清掃をしたので紹介しようと思います。

日本産両生類水槽

今回はナガレタゴガエルがいる写真左側の30cmの水槽をまるごとキレイにしていきます。

清掃している間、カエルにはプラケースで少しの間待機してもらいます。

しばしお待ちを・・・

まずは水槽を取り外すのですが、これが意外と大変です。

水槽の裏には濾過槽に続く排水パイプが棚板に穴をあけて繋がっており、水槽を取り出すにはある程度持ち上げないといけません。

   排水パイプ
排水パイプ(下から)

水槽には水や岩が入っているので、かなりの重量です。

これを狭い部屋の中で持ち上げるには一苦労です。

水槽裏

なんとか取り出した水槽はバックヤードに運び掃除していきます。

アクリル面のコケ掃除はもちろん、中の砂利、岩のパネルもすべて洗っていきます。

岩パネル

全て洗い終わったところで今回はこの辺で、続きは次回紹介します。

飼育スタッフ 古根川

2019年11月26日

そこにはピーマンがなる木がありました

先日、遠足できた幼稚園のお子さんたちが、ある生き物を指差して「ピーマンがいる!」と言っていました。

水族館に野菜のピーマンなんて展示していないので、どの生き物のことかと思って見てみると、

水族館1階企画展コーナーに展示している「フタイロネコメガエル」でした。

後姿が哀愁漂うピーマンにしか見えない・・・

身体の色が黄緑なのと、乾燥から身を守るためにワックス状の分泌物がテカテカ光っているので、

後姿が言われてみると確かにピーマンにそっくりで笑ってしまいました。

正面顔はピーマンではないです!

改めて、子供たちの発想力はすごいと感心しました。

飼育スタッフ西中

2019年11月25日

水草水槽~田植え篇~

最近、水草水槽で新たに田植えをしました。

というのは冗談で、“マツバイ”という水草を新たに植え始めました。

松の葉のような形をした水草ですが、1株がとても少なく、

1束1束間隔をあけて植えないと枯れてしまいます。

マツバイの1束

とても気の遠くなる作業をして数時間、やっと一角だけ植え終わりました。

すべて植え終わると芝生のように美しく成長します。

水底一面に広がるマツバイの絨毯を目指して

これからも水草水槽の田植えを頑張っていきます!

おじゃま虫もたまにやって来る

飼育スタッフ一見

2019年11月23日

モクズガニ、入れ替えました。

先日、「日本淡水魚水槽」で展示しているモクズガニを大きいサイズの個体と入れ替えました。

 

大きいサイズの個体は以前の個体より3倍以上大きく、

特徴的なハサミの毛もしっかり生え揃っていてフサフサです。

フサフサのハサミはまるでボクシンググローブ

 

この大きなハサミはとても力が強く挟まれたらひとたまりもありません。

 

さらに脱走の達人でもあり、少しの隙間があればそこから足やハサミを入れて脱走してしまいます。

 

その為水槽のフタの部分をびっしりとテープで張り、フタが押し上げられないように重しを乗せています。

これでもう逃がさない。

 

扱いを注意しなければいけない生き物ですが、

こんなに大きい個体はなかなか見られないので、お越しの際は立派なハサミをご覧ください。

 

飼育スタッフ鷲雄