2月も終盤にさしかかり、少しずつ暖かくなってきた忍野ですが、まだ雪は残っています。
大阪出身の私はこの時期でも雪が見られることに驚きです。今回も特別展「変わりもの展」から生き物をご紹介します。
突然ですが、皆さん背泳ぎは得意ですか?
魚は背を上にして泳ぐのが一般的ですが、中には背を下にして“背泳ぎ”の格好で泳ぐ魚もいます。
それが今回紹介する魚、その名も「サカサナマズ」です。
アフリカのコンゴ川に生息しており、体長3~5cmのナマズの仲間であるこの魚は、背泳ぎという変わった特徴に併せて
もう一つ体色に特徴があります。
背を上にして泳ぐ魚は背側が黒っぽく、腹側は白っぽくなっているのが一般的で、これは鳥などの上から来る天敵に対しては
地面の色に溶け込んで身を守り、下から見上げる天敵に対しては光が反射した水面に溶け込んで身を守るという“保護色”の役割があります。
しかしサカサナマズはこの真逆で、背側は白っぽく、腹側は黒っぽくなっているのですが背泳ぎするサカサナマズにとっては
とても理にかなった特徴なのです。
生き物たちの変わった特徴はすぐ見て分かるものもあれば、なかなか見ることができないものもあります。
もし気になる生き物がいれば、じっくり観察することで新しい特徴を発見できるかもしれませんよ。
飼育スタッフ 古根川