2023年05月30日

少しずつ赤へ

現在、水族館1階水生昆虫水槽では「タイコウチ」の成体と共に槽内で産んだ卵を展示していて、

水槽内の土壁に約10卵あります

 

しかし、卵は土壁の中に埋まっているので全貌は見えません。

 

こで今回は卵の全貌をご紹介します。

 

卵は米粒のような形で、

大きさは約3~4mmで全体的に白色です。

 

卵の上部には毛のようなものが生えていて、

これは卵に酸素を取り込むための器官です。

 

卵の色は孵化が近づくにつれてだんだん赤色に変化し、

孵化直前になると幼虫の眼が透けて見えるようになります。

 

バックヤードには産卵から約20日経過したものがあり、

現在うすい赤色に変化してきました。

 

今後の様子は、その都度ブログで紹介したいと思いますのでお楽しみに。

 

飼育スタッフ    山﨑

2023年05月25日

少し慣れてきた話

新人飼育スタッフの私も入社してから約2ヶ月が経ち、仕事に慣れてきました。その中には、森の中の水族館。特有のあるものに慣れてきました。

 

それが「」です。

 

魚の飼育において水は欠かせない存在で、淡水や海水、硬水に軟水など様々あります。魚によって水質を変えたりするのですが、当館で使用している水で「井水」といったものがあります。

「井水」つまり井戸の水で、地下からくみ上げた水のことを呼んでいます。

当館は富士山の麓に位置していることもあり湧き水が豊富で、さらに水温が1年を通して12℃かなり冷たいことが特徴です。サウナの水風呂が17℃前後らしいのでそれよりも冷たい水です。

そんな冷たい水はニジマスなど川に住んでいる魚の飼育水として多く使用しています。働き始めて数日の頃は、12℃の水の水槽での作業は冷たすぎて数分と持たなかったですが、次第に作業時間が伸び、水の冷たさに慣れてきたと実感します。

ただ現在は手だけ水に入れることが多いですが、いずれは潜水しての作業という大きな壁が待っています。完全に慣れるのはもう少し時間がかかりそうです。

飼育スタッフ 伊藤

2023年05月19日

早すぎる成長

以前紹介した、4月に産まれた「アカハライモリ」の幼体たち。

んといっても成長が早いです。

毎日エサをたくさん食べて産まれた時には無かった肢が生え揃い、体色も変化しました。

  →  

見比べるとかなり黒くなっています。

体もふた回りほど大きくなり、1cmほどだったのが約1カ月で3cmとかなり成長しました。

 

子の成長は早いといいますが、イモリでも同じようで、ひしひしと実感しています。

飼育スタッフ伊藤

2023年05月18日

バックヤードのクサガメ②

まだ真冬で道路も凍るほど寒かった頃、バックヤードの「クサガメ」たちを室内で飼育している様子をご紹介しましたが、今は暖かい日も増えて夏も近づいてきているので、屋外での飼育管理に切り替えました。

室内で飼育を続けていても問題はないのですが、クサガメを始めとする多くの爬虫類たちは太陽を沢山浴びることがとても大切なのです。

日光浴をすることによって体を暖めて活動的になり、太陽光に含まれる紫外線を浴びることでビタミンDを作り、カルシウムを吸収しやすくして甲羅の成長を促すこともできます。

ご家庭で飼育していて外に出せない場合は、バスキングライトや紫外線ライトといった爬虫類用のライトを上手く使って日光浴をさせてあげると健康に育っていきます。

ちなみに、前回もご紹介したように現在「岸辺の魚水槽」でもクサガメを展示しています。普段は桟橋の下などに隠れてじっとしていますので探してみて下さいね。

 

飼育スタッフ 橋口

2023年05月16日

アユの群れが今年も出来ました

今年も水族館の入口に小さな魚の群れが出来上がりました。

小さな群れが出来てます。

4月中旬に外池に搬入した「アユ」です。

搬入中

縄張りを持つことを利用した「アユの友釣り」が有名な魚ですが、小さい時は群れを作って外敵から身を守ります。

これから数回に分けて沢山のアユを搬入する予定となっているので、群れが大きくなっていくのを今から楽しみにしています。

群れが大きくなると横見水槽から泳いでいる所を見る事が出来るので、そちらもお楽しみに。

群れを水中から見ると圧巻です。

飼育スタッフ 西中

2023年05月15日

君の名は?

先日ホトケドジョウとその他水性生物の野外調査を行いました。

私は水族館でお留守番だったのですが、一部の生物を水族館に持ち帰ってきたので、そちらの種同定を行いました。

今回は「ヤゴ」の種同定を行いました。

ヤゴの種同定をする際には、全体の形だけでなく、触角やアゴの形状を見て判断します。体が小さい種類だとこれらの形状がはっきりと分からないため、そういう時はカメラをズームさせて写真を撮ったり、顕微鏡を使って観察します。

視力1.0でもはっきりとは見えないのです。

採集記録に誤った内容を記載するわけにはいきませんので、地味にプレッシャーのかかる作業ではありますが、図鑑と見比べてみて「これだ!!」と同定できた瞬間がとても楽しいです。

観察後は採集した川に戻しました。無事に羽化してまた卵を産みに飛んできてくれるように、川をはじめとした水辺の環境を守っていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2023年05月13日

絵を描く飼育スタッフ その11

4月26日(水)から年間パスポートのイラストが新しく変わっています。

今年は水族館1階“岸辺の魚水槽”や“中流の魚水槽”で泳いでいる“オイカワ”を描いてみました。

オイカワのオスは繁殖期になると、熱帯魚に負けないぐらいとても美しい虹色をした婚姻色に変わります。

いつも描いている日本産淡水魚よりも多くの色を使うので、とても塗りがいのある魚でした。

このオイカワの年間パスポートは今年度限定デザイン(2024年4月24日まで)です。

1階受付にて購入することが出来るので、気軽にスタッフへお声かけください。

飼育スタッフ 一見

2023年05月12日

縦扁形に見えて側扁形!?

現在開催している特別展「~いろんな“かたち”が大集合!~さかなのかたち展」から今回は淡水ヒラメをご紹介します。

ヒラメと聞くと海に住んでいるイメージがあると思いますが、

こちらの淡水ヒラメはアマゾン川の河口域に生息している淡水に適応したヒラメです。

 

ヒラメやカレイの仲間は底を這って泳いでいるので底を這うのが得意な「縦扁形」に思われがちですが、

体の構造をよく見ると左右に薄くなっているのでエンゼルフィッシュやタナゴと同じ「側扁形」に分類されます。

縦に平たいように見えて体が左右に薄くなっています。

 

今回の特別展ではぜひ魚たちの形に注目してみると新しい発見があると思います。

飼育スタッフ 鷲雄

2023年05月08日

いつもと違う形

開館前の水族館。

いつもの水槽確認で、いつもと少し違った形の魚に会うことができました。

現在開催中の特別展「魚の形展」にて展示している、「ハリセンボン」が見事なトゲトゲした姿に。

ハリセンボンは身の危険などを感じた時に口から海水や空気を吸い込み、大きく膨らむことがあります。

ハリセンボンは何故膨らんだのか?急に飼育スタッフが来たことでびっくりしたのでしょうか?

 

ほぼ毎日ハリセンボンと顔を合わせていても、半年に1回膨らんでいる瞬間が見られるかというくらい稀なことでした。

有名なハリセンボンの膨らんでいる姿、もし見ることができたらかなりラッキーです。

飼育スタッフ 伊藤

2023年05月06日

ぷるぷるの正体は…。

先日1階両生類水槽で展示している「ヤマアカガエル」が産卵していました。

そのままでは排水口に詰まってしまうため急いで取り出したのですが、思いのほか脆くて持ち上げようとするとたちまち形が崩れてしまい、取り出すのも一苦労でした。

ちなみに、この卵が沢山集まったものを「卵塊(らんかい)」と呼びますが、カエルの種類によって卵塊の形も変わり、中には高い木の上に白い泡を伴って産み付ける種類もいます。

屈強なボディーガードに守ってもらいます。

今はまだ丸い卵のままですが、これから時間をかけて見慣れたオタマジャクシの形に成長していきます。

無事に生まれるまで見守っていきたいと思います。

 

飼育スタッフ 川野