2021年09月07日

マミズクラゲについて知ろう②

8月31日(火)のブログにてマミズクラゲの「ポリプ」について詳しく紹介しました。

そこで今回はマミズクラゲの「生活史」について紹介していきます。

マミズクラゲ

マミズクラゲは「有性生殖」と「無性生殖」の生活史があります。

有性生殖はメスの卵子とオスの精子が受精して受精卵となり、

「プラヌラ幼生」という形を経てポリプに変態する事を言います。

それに対して無性生殖は、ポリプから「フラスチュール」と呼ばれる自分のクローンを分離し、

それが成長することで元と同じようなポリプになることを言います。

フラスチュールを分離中
フラスチュール

無性生殖で増えたポリプはクローンと同じなので性別が変わらないと言われており、

1つの場所にオスもしくはメスのどちらかしか出現しない事が殆どです。

そのため、自然界で有性生殖から増えるのは珍しいと言われています。

 

無性生殖は条件さえ合えば増え続けるというメリットがありますが、

条件が悪くなると一気に全滅する可能性があるというデメリットもあるので、

水族館では様々な場所からポリプを採集し、

有性生殖をできるような環境を整えています。

飼育スタッフ 西中