2021年08月31日
マミズクラゲについて知ろう①
当館は2017年9月9日から「マミズクラゲの連続展示国内最長記録」を日々更新し、
今日で1452日(休館日を含む)となりました。
今日は、マミズクラゲをもっと詳しく知ってもらうためにマミズクラゲの「ポリプ」について紹介します。
マミズクラゲは遊泳生活を送る「クラゲ世代」と底生生活を送る「ポリプ世代」という2種類の生活様式を持ち、形が大きく異なります。
「ポリプ」という言葉は聞きなれないと思いますが、
クラゲと同じ刺胞動物のイソギンチャクやサンゴ、ヒドラなどをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。
底生生活を送るポリプの形のままで生きるのがイソギンチャク、ポリプから形を変えて水の中を漂うのがクラゲです。
マミズクラゲはこのポリプから「クラゲ芽」と呼ばれるものを出し、
それが分離すると皆さんが想像しているクラゲの形になります。
また、ポリプはクローンのように1個体で増えること(無性生殖)が出来ます。
野生のマミズクラゲのポリプは池や湖、防火水槽の水底にある石や落ち葉、小枝などに付着しているので、
調査や採集に行くときは必ず石や落ち葉などを水族館に持ち帰っています。
今年は採集に行く事がなかなか出来ないので、
水族館にいるポリプを少しずつ増やしていこうと思います。
飼育スタッフ 西中