2019年10月17日
脱走を阻止せよ!
水族館で脱走未遂がありました。
今回逃げようとしていたのは、1階水草水槽横で展示しているモクズガニです。
給水パイプに肢を器用にひっかけて登り、脱走を目論んでいるように見えます。
モクズガニは成体の間、河川の淡水域に生息しますが、幼生は海でないと生活できません。
そのため繁殖期である秋になると川を下り、海で交尾を行います。
こうした行動は「降河回遊」と呼ばれ、魚類ではニホンウナギが当てはまります。
今まで水槽の端でじっとしていたモクズガニですが、秋を感じ始めたのか若干活発になっています。
普段は見られない大胆な姿を観察できるチャンスですよ。
飼育スタッフ 古根川