2017年12月08日

最近の源流水槽

10月末に水族館にやってきた源流水槽のイワナたち。
来たばかりの頃は、もともと臆病な性格であることもあって
岩陰などに隠れていることが多かったのですが、
最近では水槽にも慣れてきたようで、 ゆったりと泳いでいる姿を
見られることが多くなってきました。

彼らを驚かせないようにと水槽の後ろの岩陰に隠れながら
やっていたエサやりも、 上から姿が見えても食べてくれるようになりました。

食べ方にはまだまだ警戒心が見えますが、
寄ってきてくれるようになるまであと少し。

飼育スタッフ 亀井

2017年12月05日

大活躍した生き物

今年も早いもので残り1か月になりました。

最近は朝晩が冷え込みますので、路面の凍結にご注意ください。

今月のマンスリーは飼育スタッフが選ぶ、水族館で今年大活躍した生き物「ガラ・ルファ」です。

トルコなどの西アジアの河川域に生息する淡水魚で、古い角質などを食べてくれる事で有名なコイの仲間です。

当館では普段は2階のふれあい水槽にいます。ふれあい体験をしている施設は多くありますが、

1種類の魚として見る事はなかなか無いと思いますので、この機会にじっくりと観察してみて下さい。

よく見ると可愛らしい顔をしていますよ。

飼育スタッフ 西中

2017年12月01日

美しい闘う魚

企画展「きれいな熱帯魚展」が始まって、1ケ月が過ぎました。

来館されたお客様から「すごいキレイ」と言っていただけることがあり、

とてもやりがいを感じています。

 

今回はその中の、ベタという魚を紹介します。

この魚の原産国はタイですが、ペットショップなどでよく販売されている

非常に有名な熱帯魚で、品種改良が盛んに行われています。

また、闘う魚「闘魚」としても知られ、オス同士だとすぐに威嚇しあいます。

その際、エラとヒレをめいっぱい広げて威嚇するのですが、その姿がとてもキレイで、

この行動はフレアリングと呼ばれています。

 

そんなベタですが実は人懐っこく、人を見るとエサ欲しさにフリフリと近寄ってくるなど

可愛らしい一面も持っています。見ていて飽きない魚です。

 

他にも、様々なキレイな熱帯魚がいます。是非お楽しみください。

 

飼育スタッフ 古根川

2017年11月26日

搬出と搬入

今月の20~21日にかけて二重回遊水槽の内側の魚の入替を行いました。
こちらも毎年恒例の行事となっており、飼育員総出の一大行事です。

20日に水槽の水をヒザの高さまで抜き、

魚を取り出して21日に活魚車で運ばれてきた魚たちを運びこみます。

その数およそ4000匹。

何回も往復するので、次の日には筋肉痛で足腰が痛くなっているのは言うまでもありません。
飼育スタッフ 加藤
2017年11月21日

クラゲ成長中

11月13日より生まれてから3、4週間目のマミズクラゲを展示開始しました。

大きさは3から5ミリ程と、とても小さいですが、エサのワムシを食べて、毎日少しずつ成長しています。

大人のマミズクラゲは傘のところに生殖腺と呼ばれる4つの白い器官があるのですが、

生まれて1、2週間目の子供のクラゲは生殖腺が発達していないため見ることが出来ません。

成長して生殖腺が見えてくるようになると、大きくなったなと感慨深い気持ちになります。

展示を開始したクラゲ達の生殖腺の有無にも注目していただければ嬉しいです。

飼育スタッフ 西中

2017年11月16日

リラックス

現在水族館1階では、企画展「湧き水に棲む生き物」を開催しています。

 

その展示生物の中で頻繁に不思議な行動をする生物がいます。

 

この写真に写っているのは「タウナギ」という魚ですが、これは死んでいる訳ではありません。

タウナギやナマズ、ウナギの仲間などはリラックスしていると、写真のように脱力してひっくり返ることがあります。

お客様から「これ死んでいるんじゃ?」と心配する声も聞こえてきますが、少し刺激があるとすぐに起き上がるので安心してください。

皆さんもパッと見たときに、彼らの巧妙な演技に騙されないようにしましょう。

飼育スタッフ 羽生

2017年11月13日

カメさんたちのお引越し

先日、源流水槽と上流水槽の魚のお引越しをしましたが、
昨日はカメ池のカメたちのお引越しを行いました。

こちらも毎年恒例で、寒さが厳しくなってくると外のカメ池は凍ってしまい、
カメたちが生活できなくなってしまうため、その前に館内やバックヤードに
避難します。
水族館内の<岸辺の魚水槽>で、元気に泳いだり、のんびり休憩している姿に出会えますよ。
運が良いと、水槽の中を泳いでいる可愛らしい姿を目撃できるかも

飼育スタッフ 亀井

2017年11月09日

ぶじ孵化しました

一月以上前になりますが、ブログでご紹介したマスの卵たち。
 

現在では、人工の餌にも慣れ、すくすくと育っています。
マスやサケの卵は、一日の平均水温を毎日足していき、
合計がある「温度」に達すると孵化するという特徴があります。
ただ、種類によってある「温度」は違い、ニジマスだと300℃ほど
になります。

一月くらいは卵のままなので、元気に産まれてくれるとほっとしますね。

飼育スタッフ 加藤

2017年11月05日

11月マンスリー水槽

11月に入り、今年も残り2か月となりました。

去年まで大阪で過ごしていた私は気温の変化についていけず、

夏から秋をすっ飛ばして一気に冬になった感覚です。

紅葉も落ちるのが早く、今がちょうど見頃ですよ。

 

さて、1123日は勤労感謝の日です。

そこで今月のマンスリー水槽は「水槽のお掃除屋さん」をテーマにしました。

展示している生き物はコリドラス、オトシンクルス、ヤマトヌマエビです。

※コリドラス
※オトシンクルス
※ヤマトヌマエビ

 

彼らに「掃除をしている」という意識はありませんが、エサの食べ残しやガラス面に生えたコケを食べてくれるので

私たち飼育スタッフはとても助かっています。また陰で健気に掃除してくれている姿を見ていると癒されます。

彼らを見習って、私もいっそう仕事を頑張りたいと思います。

飼育スタッフ 古根川

2017年11月02日

源流・上流水槽のお引越し

一昨日の10月31日(火)、源流水槽と上流水槽の魚の入れ換えを行い、
今まで水槽で泳いでいた魚たちは、これからの産卵に備えてバックヤードへ
お引越ししました。

展示水槽の中でも産卵しますが、人の目があると警戒してなかなか産めなかったり、
産んでも他の魚に食べられてしまって卵から成長できなかったりするため、
紅葉の時期には毎年このお引越しが行われます。
現在水槽で泳いでいるのは、昨年水族館や養魚場で産まれ育った子供たち。

来年の産卵に向け、この魚たちを頑張って立派に育てます。
飼育スタッフ 亀井