2017年09月29日

恒例行事

今年も恒例のマスの人工採卵が始まりました。
今年は例年に比べやや早いかなと感じますが、                                                            プリップリに膨らんだお腹からは沢山の卵が出てきました。

水槽の中だとなかなか産まず、産んでも他の魚達が食べてしまうので、
このように人の手で産ませて次の世代へと命をつないでいます。
これからがピークなので、マスだけにマスマス忙しくなりそうです。

飼育スタッフ 加藤

2017年09月24日

ハコネサンショウウオの幼生

九月下旬になり、忍野は段々と肌寒くなってきました。

公園の木々も衣替えの準備を始めています。

 

さて先日、ハコネサンショウウオを展示している水槽に同種の幼生を追加しました。

とても可愛らしい顔をしています。

 

ハコネサンショウウオは日本産サンショウウオの中で唯一、成体になっても肺を持たない種です。

幼生は黒い爪を持ち、顔が角ばっているなどの特徴があります。

幼生ならではの仕草や表情に癒されてみてはいかがでしょうか。

 

飼育スタッフ 古根川

2017年09月21日

水族館の新しい仲間

今回は水族館に新しく加わった仲間のご紹介です。

 

水族館1階にあるタナゴの仲間が展示されている水槽に「カワアナゴ」という魚が加わりました。

 

カワ“アナゴ”という名前ですが、海のマアナゴのような細長い体型ではありません。

また、下あごが前に突き出てしゃくれた口も相まって、とても迫力のある顔をしています。

 

夜行性の魚で、昼間は物陰などに隠れていて殆ど動きません。

ですが、動くときは一瞬の早業です。

水槽を見ていても、ちょっと眼を離した隙に前後逆向きになっている位のスピードなので、動いている瞬間は

なかなか見ることができません。

 

迫力ある顔をしたカワアナゴとにらめっこをしてみてはいかがですか?

 

飼育スタッフ 羽生

2017年09月18日

イベント開催のお知らせ

本日はイベント開催のお知らせです。

まだ少し先ですが、来る11月3日(祝・金)、
イベント「飼育体験~飼育職員さんの仕事を体験しよう~」を開催予定です。
いつもは入ることのできない水族館の裏側(バックヤード)に入れるだけでなく、
なんと、色々な生き物の餌やりや水槽のお掃除などなど、私たち飼育スタッフが
日頃行っている作業も体験することができてしまうんです。
PB030160

水族館に来ただけでは見られない生き物たちにも出会えるかも。
是非、イベント情報をチェックしてくださいね。
 飼育体験

定員の少ないイベントとなっておりますので、
気になった方はお早目にご予約くださいませ。

飼育スタッフ 亀井

2017年09月11日

マミズクラゲ始めました

9月9日(火曜日)から「マミズクラゲ」の展示を開始しました。

まみずくらげ

現在、展示しているのは1㎝にも満たない程の小さなサイズのマミズクラゲですが、
成長すると2㎝(10円玉程度)くらいになります。

IMG_2344
1日2回の給餌を行っており、ミジンコやワムシ、アルテミア等を食べて元気よく育っています。

早速、お客様から「淡水にもクラゲがいるんだ」「小さくて可愛い」という声を頂きました。
お客様の声を励みに、マミズクラゲの通年展示を目指して頑張ります。

飼育スタッフ 西中

2017年09月09日

まだまだつづく

 大人気開催中の「金魚・きんぎょ・キンギョ」展も展示期間の半分を過ぎてしまいました。
しかしまだまだ「金魚・きんぎょ・キンギョ」展は終わりません。
先日、新たな金魚「穂竜(ほりゅう)」や「日本オランダ」も仲間入りしました。
スライド1スライド2

今後も追加予定ですのでお楽しみに。

飼育スタッフ 加藤

2017年09月03日

カエルとイモリ

今日、展示中の両生類にエサをあげていたところ、珍しい場面に遭遇しました。


水田を再現した水槽にてですが、

1504423911642


トノサマガエルの上にアカハライモリが乗っかっています。

私はカエルもイモリもかなり好きなので、おもわず眼福にあずかりました。


2種類とも水田などの水場周辺で良く見かける生物ですが、
自然界でこのような場面を見ることは滅多にないかと思います。
水槽の中ならではの出来事ですね。

可愛らしい場面に出会えたことでその後の作業もはかどったので、
生物たちに感謝です。

 

飼育スタッフ 古根川

2017年09月01日

9月マンスリー水槽

9月に入り、ここ忍野では真夏の暑さが徐々に薄れてきました。

 

さて、9月のマンスリー水槽は「カジカ」です。
DSCN3682

カジカの仲間は川に生息する種類と海に生息する種類の2つに大きく分かれます。

厳つい外見をしていて、とても気難しそうな魚ですが、実は人に慣れやすい魚なのです。

自然界では石などの下に隠れて生活していますが、人に慣れているカジカ達は人間が水槽を
覗き込むと、餌の時間だと思ってまっすぐ見つめながら近寄ってきます。
DSCN3686

皆さんも1度カジカに見つめられてみませんか
飼育スタッフ 羽生

2017年08月26日

緑色の訪問者

今日、開館作業のために外池を歩いていると、
大きな何かが外池のガラスに張り付いていました。

IMG_2141

急いで館内に戻って確認してみると、オオミズアオという蛾の一種でした。
体の色が綺麗な緑色をしていることから、
学名にギリシャ神話の月の女神アルテミスの名前が使われています

IMG_2142

オオミズアオの成虫の寿命が約2週間と短く、
なかなか見ることが出来ないので、
虫好きの私にとっては、成虫をまじまじと観察することができて
朝から嬉しい気分になりました。

飼育スタッフ西中

2017年08月24日

金魚ちょうちん

現在開催中の特別展「金魚・きんぎょ・キンギョ」では、先日のブログでもご紹介した通り、
生体やパネルだけではなく、
のれんや紙風船などで周りの飾りつけも少しだけ行っており、
その中でも2階の展示スペースでひときわ存在感をはなっている提灯があります。
IMG_3405IMG_3404
この赤と白のすっきりとした胴体にパッチリと黒い目を開いたおどけた顔が特徴的な
「金魚ちょうちん」は、幕末の頃、
青森のねぶたにヒントを得て、伝統織物「柳井縞」
染料を用いて創始され、
当時は多くの家々で大人が作って子供に与えていたようです。
戦後、これをもとに改良されたもが現在に引き継がれ、今では山口県の代表的な
民芸品となり、
柳井の夏の風物詩になっています。

柳井市で毎年開催されている「柳井金魚ちょうちん祭り」では、
会場内には約4,000個の
金魚ちょうちんが装飾され、
そのうち約2,500個に灯りが灯り、さらに最大の見どころは
金魚ねぶた」で、祭りの会場を堂々と、時には荒々しく練り歩くそうです。
調べていろいろな画像をみていると、想像以上の迫力に圧倒されると同時にワクワクしてきました。

水族館では、金魚たちだけでなく、この「金魚ちょうちん」
にも注目してみてください。

飼育スタッフ 亀井