2024年03月09日

緑を育む

2月もあっという間に過ぎ去り早くも3月になりました。今年は暖冬のせいか例年よりも雪が多いと聞きますが、どうなのでしょうか。

初めは降り積もる雪が新鮮で雪かきも楽しかったのですが、こうもたくさん降ってこられると雪かきどころか雪までもが嫌になってしまいそうです。

 

さて、今回ご紹介するのは当館で展示している「ホトケドジョウ水槽」のレイアウトの話です

水族館に入ってすぐにあるよ

この水槽は、ホトケドジョウが好んで生息する流れの緩やかな「水路」をイメージして植物を多く取り入れたことで、緑豊かな明るい雰囲気を演出しています。

春の七草なのに夏になると猛烈に茂る「セリ」

その分、トリミング(剪定)する箇所や頻度も多く、管理が難しいなと感じる場面があります。特に水中に生えている「バリスネリア」という水草は、少しでもトリミングを怠ると、細長い葉っぱに茶色のコケが付いてしまい、光合成ができずに大きく育たないということがありました。

似た種類の「セキショウモ」なら聞いたことあるかも?

 

現在は株を入れ替えていますので、爽やかな緑色が美しい水槽になったと思います。

 

ちなみに新しいバリスネリアの間にはホトケドジョウ達が集まり隠れ家にしているようで、おそらく自然界でもこういった水草や川岸の植物が彼らの「ゆりかご」になっていると考えられます。

希少なホトケドジョウを守るために、ただ増やすだけでなく、住みやすい環境づくりにも取り組んでいきたいと思います。

 

 

飼育スタッフ 川野