2023年11月30日

スベマン、出ます!

ある朝、いつも通り開館準備を行っていた時の事、2階の企画展示コーナーから大声が聞こえてきました。

なにを叫んでいるのだろうと耳を傾けると、

 

「カニガシン出るー!」

という声が。

 

カニガシンってなんだろうという疑問が生まれながらも、とにかくトンデモナイ何かが出ているのかと思い急いで現場へ向かったところ、どうやら以前ブログでも紹介した「スベスベマンジュウガニ」の水槽で何かあったようです。

 

そして飼育スタッフが指をさす先には、

 

脱ぎたては赤い

脱皮の真っ最中のカニでした。

脱皮不全で死んでしまったのかと思いきや、脚をばたつかせて脱皮しようとしており、一安心しました。

 

じゃあカニガシンってなんだろうと振り返った瞬間

カニが死んでるかにがしんでるカニガシン出る

という盛大な勘違いをしていたことに気づきました。

 

毒々しさましまし

なにはともあれ、大きな事故でなくて良かったです。

午後見てみると、すっかり全身が抜けており、脱皮に成功したようです。しばらく甲羅は柔らかいままなので、そっと観察していこうと思います。

 

飼育スタッフ 川野

2023年11月28日

イワナの卵

本日、「ヤマトイワナ」と「ニッコウイワナ」の人工採卵を行いました。

 

私が飼育スタッフになって1、2年目に

ニッコウイワナの人工採卵を行った事がありますが、

その時はすべて失敗していました

 

現在飼育スタッフ6年目をむかえ、

様々な生物の飼育経験と過去の失敗をふまえて今年は再チャレンジしました。

 

また、山梨県内ではヤマトイワナを養殖しているところも無いので

展示の維持が困難な時もありましたが、

今回人工採卵に成功すれば今後の安定した展示につながります

 

今回は2つの異なる水温を用意して

卵の発生状況や孵化状況を比べて、

次につながるように飼育していきます。

 

飼育スタッフ 山﨑

2023年11月24日

同じ仲間のはなし

ある日ふと入口に新しくできたエントランス水槽の魚名板を見て気になったことがありました。

 

それは「ワサビ」と「オランダガラシ(クレソン)」が同じ「アブラナ科」だったことですね。

恥ずかしながら、植物に関してあまり詳しくなく知りませんでした。

アブラナ科の植物といえば、キャベツや小松菜、ブロッコリーのイメージが強かったので少し意外に感じました。

 

このように魚名板を見ることで「〇〇」と「××」って同じ仲間だったんだ。と気が付くこともありますし、他にも色々なことが書いてあるので是非読んでみてください。

 

飼育スタッフ 伊藤

2023年11月20日

山梨とともに

11月19日(土)に小瀬スポーツ公園で開催された県民の日記念行事で、移動水族館として生き物の展示とオリジナルエコバッグ作りを行いました。

錦鯉の品評会の前でした

生き物の展示ではアカハライモリをはじめとした人気生物に加え、普段の水族館では見る事のできないアフリカツメガエルとのふれあいコーナーを設けました。

多くのお客様がブースに立ち寄って下さり、生き物の解説をはじめ様々な場面で交流を深めることができ、とても貴重な体験をさせていただきました。

エコバック作りもにぎやか

特に反響が大きかったのはアフリカツメガエルのふれあいコーナーだったと思います。

見慣れない不思議な生き物を見て、お子様だけでなく大人の方も興味津々なご様子で「キモカワいい~!」や「ぷにぷにしてる!」などのお声も上がり楽しんでいただけました。

ふれあいはやっぱり人気

私自身も今回の記念行事を通じて、これまで知らなかった山梨の魅力活気あふれる県民の方々を知ることができ、ますます山梨県が好きになりました。

私ばかり山梨を好きになっていくわけにもいかないので、これからも森の中の水族館。ならびに山梨県を多くの方々に好きになっていただけるように頑張っていこうと思います。

 

横から見るとこんなに平べったい

 

飼育スタッフ 川野

 

2023年11月16日

県民の日記念行事に参加します!

水族館がある忍野村では肌寒い日が続いています。

朝晩は特に冷えるので、暖かい恰好でお越しください。

さて、今週の日曜日(19日)に小瀬スポーツ公園で開催される、県民の日記念行事に移動水族館として参加します。

 

過去の移動水族館の様子

生き物の展示やふれあい体験、水族館で大人気のイベント「エコバック作り」など、年齢を問わず楽しめる内容が盛り沢山です。

この移動水族館をきっかけに山梨の自然や生き物たちに興味を持ってもらえると嬉しいです。

飼育スタッフ 西中

2023年11月14日

唐突の✕

11月に入ってからというものの寒さに拍車がかかる日々が続いているように思えます。来る冬を乗り越えられるか、そもそも冬本番まで耐えられる自信がありませんが今日も元気に働きます。

 

今回は水族館1階にある希少生物水槽で展示している「ドジョウ」の不思議な写真が撮れたのでご紹介します。

細長い体をくねらせて泳ぎ、砂の中へ懸命に潜りこもうとする姿はとても愛嬌があるドジョウですが、私が思うにドジョウにおいて一番のかわいいポイントは立派なヒゲにあると思います。

 

そんなドジョウの髭をふとみたら、

ダメですドジョウ

なぜかヒゲを「」のようにクロスさせておりました。

唐突の「×」に戸惑いと笑いを隠せず、大好物の赤虫を与えてみましたが、それでもダメだったようです。

いつか「のヒゲが見られるよう飼育・展示の技術を磨いていきたいと思います。

別のドジョウのヒゲはこんな感じです

希少生物水槽は他にも性豊かな生き物を展示しておりますので、水族館にお越しの際はぜひご覧ください。

 

飼育スタッフ 川野

2023年11月11日

再販しました!

皆様、大変お待たせしました!

販売直後から人気の水族館オリジナルグッズ「ヤマメのぬいぐるみ」ですが、

ありがたい事に好評過ぎて今年の夏休み期間中に売り切れとなっていましたが、

ついに先月末から販売再開しました。

水族館1階お土産コーナーに沢山並べたよ~

ここまで多くのお客様に手に取っていただけて、

ぬいぐるみの元となったイラストを描いた身としてとても嬉しいです。

今後もオリジナルぬいぐるみの種類を増やしていく計画を立てていて、

実はもう第二弾の販売が直近で迫っています。

販売開始しましたらまたブログにてご紹介しますので、今後をお楽しみに!

飼育スタッフ 一見

2023年11月10日

アユの長期飼育に向けて

水族館2階のおいしい水族館コーナーで展示している「アユ」ですが、

最近は体の黄色い模様が濃くなってきていて、少しずつ成熟しているようです。

以前より黄色い模様が目立つようになってきました。

 

アユは生まれて1年で成熟してそのまま死んでしまうので、

少しでも長く生きられるように成熟を遅らせるためライトを24時間点灯して、日長を感じさせないような工夫をしています。

 

水槽のライトを24時間点灯し、日長変化を感じさせないようにしています。

 

まだ同じ個体を1年以上飼育出来たことがないので、

長期飼育に向けて試行錯誤しながら取り組んでいきます。

飼育スタッフ 鷲雄

2023年11月09日

残暑の影響はマミズクラゲにも?

11月に入りましたが、忍野村では最高気温が15℃程と例年よりも過ごしやすい日が続いています。

さて、水族館2階で展示している「マミズクラゲ」ですが、現在は10月頭に生まれてきた稚クラゲを展示しています。

隣の水槽で展示している大人のマミズクラゲと比べると大きさが全然違うので、比較しながら観察してみて下さい。

また、野生のマミズクラゲは8月後半から10月頭にかけて多く見つかるのですが、

今年は暖かい日が続いているからなのか、11月に入っても湖や防火水槽などで発見されています。

発見の時期が延びているという事は、野生下におけるマミズクラゲも今年の残暑の影響を少なからず受けている可能性があるのだなと感じました。

飼育スタッフ 西中

2023年11月07日

カエデとカエルの手

忍野村では紅葉の見頃も終わりに近づき、

昨日から今日にかけての強風で多くの葉っぱが散りました。

 

そのたくさんの落ち葉の中に、

この様な葉っぱがたくさんありました。

 

これは「カエデ」の仲間の葉っぱです。

カエルの手に似ている事が名前の由来とされています。

 

落ちたカエデの葉っぱと

当館で展示しているカエル達の手のひらを並べて見比べてみると、

その由来に納得できるかもしれません。

 

 

飼育スタッフ     山﨑