2025年08月02日

タガメ・ゲンゴロウの繁殖に挑戦!

現在バックヤードでは今年産まれの「タガメ」と「ゲンゴロウ」の幼虫を飼育しています。

当館では以前から希少なこの2種の繁殖に取り組んでいましたが、

今年から初めて担当になり試行錯誤しながら飼育をしています。

 

どちらも大食漢で、食べた分だけ水も汚れてしまうので、毎日の給餌と換水が欠かせません。

タガメの幼虫
ゲンゴロウの幼虫

 

とても大変な作業ですが、どちらも絶滅危惧種に指定されている貴重な生き物ですので、丁寧に飼育を続けていきます。

今後もブログで成長をお伝えしていきますのでお楽しみに。

飼育スタッフ 鷲雄

2025年07月31日

水族館で稲作始めました!②

「里地里山水槽」の田んぼエリアで育てている稲ですが、

田植えから3か月が経ち、緑色の葉が60センチ以上になりました。

田んぼエリア

普段は水を張った状態で育てているのですが、

「中干し」の時期がきたので、水を抜いて土を乾かしています。

中干し中

中干しをすることで田んぼの土に酸素を送り、稲の根を深くしっかり張ることが出来ます。

また、余分な茎が増えるのも防ぎ、お米にしっかりと栄養がいくようになります。

中干しの期間は早すぎても、長すぎてもダメなので、

葉の様子を見ながら水の管理をしていきます。

飼育スタッフ 西中

2025年07月29日

第1回 収穫報告!

4月29日(火)から開始した新展示「里地里山水槽」には魚たちが泳いでいる水槽の他に、

実際に稲を植えた田んぼ水槽や野菜を育てている畑水槽があります。

今回は畑水槽で育った野菜を初めて収穫したのでご紹介します。

 

畑水槽では「はつか大根」と「小松菜」を栽培しており、今回は両方とも収穫しました。

 

初めての栽培でしたが室内でもそれなりの物がきちんと育ち、はつか大根は飼育スタッフがおいしく食べ、

小松菜は当館で飼育している爬虫類たちに食べてもらいました。

今後も様々な種類の野菜を栽培していく予定です。

第2弾もすくすく成長中!

野菜の成長や次の収穫もブログにてご紹介していきますので是非お楽しみに。

 

飼育スタッフ 髙部

2025年07月25日

ひんやりスポット

水族館のある忍野村でも日中は30℃以上と暑い日々が続いておりますが、

水族館では富士山の地下水を飼育水に使っているため、館内は夏でも涼しく快適です。

そこで、今回は館内の中でも特に涼しいひんやりスポットをご紹介します。

館内で一番ひんやりする場所は、一番大きい水槽二重回遊水槽です。

二重回遊水槽は、ドーナツ型の二重構造になっていて、階段を降りて内側へ入ることが出来ます。

▲二重回遊水槽の内側

特に水中トンネル付近では、地下水を使用した水槽に囲まれるため他の場所と比べてかなり涼しいです。

▲水中トンネル

水槽の魚たちを観察しながら、地下水で冷やされた空気を体感してみてくださいね。

今年の暑い夏は涼しい水族館で乗りきりましょう!

飼育スタッフ 一見

2025年07月22日

新特別展「ようこそ!すいZOOく館!」

7月16日(水)から特別展「ようこそ!すいZOOく館!」を開催しています。

1階企画水槽

 

2階企画展示コーナー

名前に「ほかの動物の名前が入っている生き物」を集めた展示で、

1階2階合わせて22種類の生き物を展示していて、

水族館に居ながら動物園気分を味わう事が出来ます。

また、解説パネルでは生き物の名前の付け方や、

なぜ他の動物の名前が入っているのかなどを解説しています。

魚について詳しく書いてある「魚名板」と一緒に見て、魚の名前について学んでみましょう。

飼育スタッフ 西中

2025年07月14日

『呪文のような名前展』最終日

現在開催中の特別展呪文のような名前展が本日最終日を迎えました。

そこで今回は、展示変更前の普段は見られないちょっと特別な1階企画展水槽の様子をご紹介します。

通常は黒いバックスクリーンを水槽の中に入れていますが、展示変更前はバックスクリーンを出して、水槽の青い背面が見えている状態になっています。

普段の黒い背景も落ち着いた雰囲気で素敵ですが、バックスクリーンのない水槽も生き物と背景の青色が映えて魅力的です。

このちょっと特別な企画展水槽は、特別展終了日の当日しか見られないので気になる方は次回の展示変更をお見逃しなく!

次回の企画展のヒントは動物園です、新しい企画展が始まる7月16日(水)をお楽しみに!

飼育スタッフ 一見

2025年06月27日

里地里山水槽に新たな命が誕生!

今年の5月にリニューアルした新展示「里地里山水槽」には作物を栽培していない田んぼの休みの時期を再現した「休耕田水槽」があり、

そこでは「ホンモロコ」を展示しています。

山梨県では富士川町を中心にこの休耕田を使ったホンモロコの養殖がされていて、それを再現した水槽です。

そのホンモロコが水槽内の植物の根や土の壁に産卵していたようで、ある日水槽内を見ていると稚魚が生まれていたことに気づきました。

見つけた時、稚魚にしてはやや大きな個体もいたのでおそらく水槽内に自然に発生したプランクトンなどを食べて成長していたのでしょう。

水槽内で繁殖したホンモロコの稚魚

 

里地里山水槽では水槽内で生き物達が自然に繁殖し、育っていく事を目標にしているのでホンモロコが繁殖したことはとても良かったです。

現在30匹ほどの稚魚がいるので、すべて成魚になるまで頑張って飼育していきます。

ホンモロコの稚魚を探してみてね!

 

飼育スタッフ 鷲雄

2025年06月26日

泡の正体は??

先日、バックヤード外の生垣の中に白い泡の塊を見つけました。

生みたての卵

の泡の正体は「モリアオガエルの卵」です。

モリアオガエルは5月~7月の雨が多い時期に、湖や池などが下にある木の上に白い泡状の卵を産みます。

泡の中に卵が混ざっていて、卵を乾燥やヘビなどの外敵から守る役割があると言われています。

泡は日が経つにつれて表面が乾いてカサカサになりますが、

泡の中は乾いた硬い表面が水の蒸発を防ぐため、卵が孵化するのに必要な温度や湿度が保たれています。

カサカサになった泡は雨が降ると崩れ、泡の中で孵化していたオタマジャクシが出てきます。

カサカサの卵

今週は雨の日が多いので、オタマジャクシを見る事が出来るかもしれません。

飼育スタッフ 西中

2025年06月24日

小さな魚の正体は?

先日、水族館1階の「希少な魚水槽」を掃除中、1cmにも満たない小さな魚が泳いでいるのに気がつきました。

よく目を凝らして見てみると、なんと“ミナミメダカ”の稚魚でした。

今まで希少な魚水槽ではミナミヌマエビが繁殖しているのは何回か確認していましたが、ミナミメダカの繁殖は初めてだったので驚きです。

この水槽にはミナミメダカやミナミヌマエビの他に、ゲンゴロウブナやニホンイシガメなどメダカの稚魚にとって天敵が沢山います。

どうやら水槽に入っている水草や植物の根っこが稚魚たちの隠れ場所になっていたのでしょう。

たくましく生きる小さなミナミメダカたちの成長をこれからも見守っていきたいと思います。

是非皆さまも希少な魚水槽を観察する際は、水草の隙間に隠れているミナミメダカやミナミヌマエビの子どもたちを探してみてくださいね。

ミナミヌマエビの子どもは5㎜サイズ!
目を凝らして探してみよう!

飼育スタッフ 一見

2025年06月16日

新人飼育員奮闘中

皆さま初めまして。今年の4月に入社しました 堀内 と申します。

私の前職はニジマスの養殖場だったので、サケ・マス類の飼育に力を入れている森の中の水族館。で働くことが出来大変光栄に思います。

最近は担当になったばかりの「川の魚水槽」の給餌や水槽掃除に日々取り組んでいます。魚が餌を食べるペースを観察しながら与えたり、

冷たい水に入って掃除をするなどなかなか大変です。

一日でも早く仕事に慣れて活躍出来るようにマスマス精進していきますので

これからよろしくお願いします。

 

飼育スタッフ 堀内