『呪文のような名前展』最終日
現在開催中の特別展“呪文のような名前展”が本日最終日を迎えました。
そこで今回は、展示変更前の普段は見られないちょっと特別な1階企画展水槽の様子をご紹介します。
通常は黒いバックスクリーンを水槽の中に入れていますが、展示変更前はバックスクリーンを出して、水槽の青い背面が見えている状態になっています。
普段の黒い背景も落ち着いた雰囲気で素敵ですが、バックスクリーンのない水槽も生き物と背景の青色が映えて魅力的です。
このちょっと特別な企画展水槽は、特別展終了日の当日しか見られないので気になる方は次回の展示変更をお見逃しなく!
次回の企画展のヒントは“動物園”です、新しい企画展が始まる7月16日(水)をお楽しみに!
飼育スタッフ 一見
里地里山水槽に新たな命が誕生!
今年の5月にリニューアルした新展示「里地里山水槽」には作物を栽培していない田んぼの休みの時期を再現した「休耕田水槽」があり、
そこでは「ホンモロコ」を展示しています。
山梨県では富士川町を中心にこの休耕田を使ったホンモロコの養殖がされていて、それを再現した水槽です。
そのホンモロコが水槽内の植物の根や土の壁に産卵していたようで、ある日水槽内を見ていると稚魚が生まれていたことに気づきました。
見つけた時、稚魚にしてはやや大きな個体もいたのでおそらく水槽内に自然に発生したプランクトンなどを食べて成長していたのでしょう。

里地里山水槽では水槽内で生き物達が自然に繁殖し、育っていく事を目標にしているのでホンモロコが繁殖したことはとても良かったです。
現在30匹ほどの稚魚がいるので、すべて成魚になるまで頑張って飼育していきます。

飼育スタッフ 鷲雄
泡の正体は??
先日、バックヤード外の生垣の中に白い泡の塊を見つけました。

こ
モリアオガエルは5月
泡の中に卵が混ざっていて、卵を乾燥やヘビなど
泡は日が経つにつれ
泡の中は乾いた硬い表面が
カサカサになった泡は雨が降ると崩れ、泡の中で孵化し

今週は雨の日が多いので、オ
飼育スタッフ 西中
小さな魚の正体は?
先日、水族館1階の「希少な魚水槽」を掃除中、1cmにも満たない小さな魚が泳いでいるのに気がつきました。
よく目を凝らして見てみると、なんと“ミナミメダカ”の稚魚でした。
今まで希少な魚水槽ではミナミヌマエビが繁殖しているのは何回か確認していましたが、ミナミメダカの繁殖は初めてだったので驚きです。
この水槽にはミナミメダカやミナミヌマエビの他に、ゲンゴロウブナやニホンイシガメなどメダカの稚魚にとって天敵が沢山います。
どうやら水槽に入っている水草や植物の根っこが稚魚たちの隠れ場所になっていたのでしょう。
たくましく生きる小さなミナミメダカたちの成長をこれからも見守っていきたいと思います。
是非皆さまも希少な魚水槽を観察する際は、水草の隙間に隠れているミナミメダカやミナミヌマエビの子どもたちを探してみてくださいね。


飼育スタッフ 一見
新人飼育員奮闘中
皆さま初めまして。今年の4月に入社しました 堀内 と申します。
私の前職はニジマスの養殖場だったので、サケ・マス類の飼育に力を入れている森の中の水族館。で働くことが出来大変光栄に思います。
最近は担当になったばかりの「川の魚水槽」の給餌や水槽掃除に日々取り組んでいます。魚が餌を食べるペースを観察しながら与えたり、
冷たい水に入って掃除をするなどなかなか大変です。
一日でも早く仕事に慣れて活躍出来るようにマスマス精進していきますので
これからよろしくお願いします。
飼育スタッフ 堀内
マミズクラゲとミズクラゲ③
5月25日(日)のブログにて「マミズクラゲとミズクラゲの展示方法の違い」についてご紹介しました。
今回は「餌」の違いについてご紹介します。
ミズクラゲは自然界で海中を漂う動物プランクトンを食べているので、
飼育下では「アルテミア(ブラインシュリンプの幼生)」という動物プランクトンを与えています。
このアルテミアは、アメリカや中国、ベトナムなどの塩水湖に生息している小さな甲殻類の仲間で、
様々な生き物の餌として使われています。
塩水で卵を孵化させるため、淡水に生息していて塩分にとても弱いマミズクラゲの餌に向いていません。
そこで、マミズクラゲには「ワムシ」と「タマミジンコ」という淡水性の動物プランクトンを与えています。


生まれたてのマミズクラゲは体がとても小さいので最初はワムシを与えていき、
成長したらタマミジンコに切り替えています。
展示水槽の中にもアルテミアやタマミジンコが入っている事があるので、
クラゲ以外の生き物を見つけたら観察してみて下さい。
飼育スタッフ 西中
水族館で稲作始めました!
新展示「里地里山水槽」には田んぼエリアがあり、そこで稲を育てています。
田んぼの水槽は稲の成長に合わせて水門で水位を上下できる仕組みになっていて、
実際の稲作でも行う「中干し」も出来るようになっています。

稲は水族館のバックヤードで種もみから発芽させて苗にしたものを植えています。
田植えから1ヶ月が経ち、稲の大きさが約30cmまで成長しました。

このまま順調に育ててお米の収穫までできるように日々お世話を頑張っていきます。
今後も稲の成長をブログでご紹介していきますのでお楽しみに。
飼育スタッフ 鷲雄
絵を描く飼育スタッフ その16
4月25日に開館24周年を迎え新年度になったということで、年間パスポートの表イラストを新しいものに変えました。
今年のイラストに選んだ生き物は、「希少な生き物水槽」で展示している“ホトケドジョウ”です。
かつては用水路や小川に多く生息していた生き物ですが、田んぼの減少や河川工事によってどんどん生息地が狭くなり、現在山梨県では絶滅危惧種に指定されています。
水族館では、ホトケドジョウの域外保全をしながら、ドジョウたちがどんな現在になっているかを学べる展示をしています。
将来イラストや写真でしか見られない生き物にならないよう、今後も飼育に力を入れていきます。
そんな思いを込めながら今年度の年間パスポートイラストを描きました。
このホトケドジョウデザインの年間パスポートは、2026年4月24日までの限定です。
ご希望の方は1階の受付スタッフへお声かけ下さい。
飼育スタッフ 一見
ゲンゴロウ保育園が始まるんです
寒い冬を乗り越え、今年も絶滅危惧種「ゲンゴロウ」が産卵しました。

産卵した親ゲンゴロウは水族館で飼育を始めてから二年近く経ちましたが、未だ衰えを知らず、たくさん餌を食べています。

ゲンゴロウは植物の茎の中に卵を産みつけるのですが、昨年度は水槽内にセリを入れていましたが、ほとんど利用せずに水槽の底にバラバラと産み落とされていました。

しかし、今年はコツを掴んだかのように、茎の中に上手に産み付けていました。ゲンゴロウたちが好きな太さの茎を選べるよう様々な茎を入れた事が功を奏したのかもしれません。

昨年の反省点を思い返しながら、今後も希少生物の保全に取り組んでいきます。
飼育スタッフ 川野
イベント告知!!
6月1日は「アユの日」です。
アユ釣りの解禁日は全国の河川で5~7月と幅広い日程なので、全国鮎養殖漁業組合連合会が間を取って6月1日を「アユの日」にと決めたそうです。
そこで、水族館でも6月1日(日)に「アユの日イベント アユを学ぼう」を開催します。
アユについて学びながら、イベント最後には外池にアユを放流するという内容を予定しています。
現在ご予約受付中ですので、詳しくは当館ホームページをご覧ください。
飼育スタッフ 髙部