2025年01月28日

ますます成長してます

昨年の11月ごろに人工授精により繁殖した「ニジマス」と「ヤマメ」は順調に成長をしています。

初めに繁殖を行った「ニジマス」は3cmほどの大きさに育ち、特徴的な点々模様である「パーマーク」もわずかに見られるようになりました。

「パーマーク」とはサケやマスの仲間の特に幼魚の時期に見られる模様で、サケ・マスの幼魚を英語でパー(parr)と呼ぶことが由来です。

 

「ヤマメ」は先週から泳ぎだし、エサを食べる様子も見られました。

幼魚の時期は病気やストレスに対してとても敏感なので、食べるだけエサを与えていき、早く大きくするのが繁殖において大切です。

 

エサを食べ始めてもまだまだ油断ならない時期なので、大切に注意深く観察を続けていきます。

 

飼育スタッフ 川野

2025年01月18日

幸運のマミズクラゲ?

水族館2階にあるマイクロアクアリウムコーナーで展示しているマミズクラゲですが、

もうすぐで連続展示記録2700日目を迎えます。3000日を目指してこれからも飼育を行っていきます。

 

さて、現在展示しているマミズクラゲは11~12月にかけて生まれた子供たちなのですが、

その中に変わった生殖腺を持つクラゲを見つけました。

通常マミズクラゲの生殖器官となる生殖腺の数は4つなのですが、そのクラゲは6つありました。

今回見つかった生殖腺6つのクラゲ

 

生殖腺が多い状態は、いわゆる奇形なのでかなりの低確率で見つかる事があります。

飼育をしている中で5つの生殖腺を持つクラゲはごく稀に見つかりますが、

6つの生殖腺を持ったクラゲは初めて見たので、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

過去に見つかった生殖腺5つのクラゲ

現在、この生殖腺が6つのマミズクラゲは展示水槽内で見る事ができますので、探してみて下さい。

クラゲの状態によっては展示を終了する事がありますのでご了承下さい。

 

飼育スタッフ 西中

2025年01月13日

てんてんすぎる展示

コラボ特別展「生き物×宝石展」は大好評の内に終了し、さっそく新企画展「てん・テン・展」が始まりました。

今回私は2階の企画展コーナーを担当するのですが、飼育スタッフとして初めて自分自身で企画した内容というのもあって、いつも以上に気合を入れて展示変更に臨みました。

実は1カ月以上前から2階企画コーナーの裏側で展示予定の生き物を飼育していました。

展示側からは絵画と宝石を展示しているようにしか見えなかっため、裏側に水槽があり、

さらには生き物を飼育しているとは思いもよらなかったのではないでしょうか。

 

個性豊かな点々模様の生き物をどうぞお楽しみください。

 

飼育スタッフ 川野

2025年01月11日

新企画展

 

1月2日(木)より水族館1階企画水槽で企画展「うわ!騙された!ニセモノ展」を開催しています。

 

名前に「モドキ」とついている生き物や、

ある生物にそっくりな生き物などを展示しています。

 

 

その中でもひときわ目立つのが、

 

「スッポンモドキ」というカメの仲間です。

この生物は食材としても有名な「スッポン」に顔つきが似ていることから、

※スッポン

名前に「モドキ」が付いたと言われています。

 

スッポンとは甲羅の硬さや肢の形で見分けることができます。

また、スッポンは日本や中国、台湾など東アジアに生息していますが、

スッポンモドキはパプアニューギニア島やオーストラリア北部など比較的温暖な地域に生息しています。

 

スッポンモドキの顔を見てみると何とも愛嬌のある顔をしていますね。

※展示生物の状態により展示を変更することがあります。

 

飼育スタッフ 伊藤

2025年01月06日

新春イベントを開催しました!

当館は新年1月2日(木)から通常営業しています。

そして、1月2日(木)、3日(金)の2日間で

新春特別イベント「イカ墨で書初め」を開催いたしました。

本物のイカ墨を使って、今年の抱負やイラストなど自由に書くことが出来ます。

 

このイカ墨を使った書初めは毎年恒例のイベントで、来年も開催予定ですので、

来年の年明けはぜひご参加ください。

 

飼育スタッフ 髙部

2025年01月06日

【もっと知りたい!】チョウザメのはなし⑥~身も食べられるの!?編~

前回のブログ(12月17日投稿)ではチョウザメの「キャビア」についてご紹介しました。

キャビアは世界三大珍味の一つで高級食材としても有名ですが、実はチョウザメの魚肉自体もおいしく食べることが出来ます。

西洋では「ロイヤルフィッシュ」、中国では「煌魚(こうぎょ)」と呼ばれ王や皇帝に献上されるほどの高級品だったと言われています。

 

その身は歯ごたえがあり、くせのない上品な味わいで刺身、焼き、煮魚など様々な調理法で食べることが出来ます。

 

水族館2階の「おいしい水族館コーナー」ではチョウザメを使った飼育スタッフオリジナルレシピもご紹介しています。

チョウザメのポワレ~ラタトゥイユソースを添えて~

 

私はまだチョウザメを食べた事がないのでぜひ一度味わってみたいです。

 

展示しているチョウザメは食べませんのでご安心を。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2024年12月20日

二重回遊水槽の新しい仲間

先日、二重回遊水槽へ新たに“サツキマス”を搬入しました。

普段の二重回遊水槽の搬入は、水槽の上から水ごと生体を流し入れています。

ですが、今回搬入したサツキマスは他のマス類に比べてウロコがとても弱くデリケートな魚のため、

体が傷つかないよう水槽の中にあらかじめスタッフが入り水ごと運べる網の中に入ったサツキマスを放すやり方にしました。

丁寧な搬入のおかげで、サツキマスは傷ひとつ無く元気に二重回遊水槽の外側を泳いでいます。

銀色の体に赤い点々模様が美しいサツキマスを是非ご覧ください。

飼育スタッフ 一見

2024年12月17日

【もっと知りたい!】チョウザメのはなし⑤~キャビア編~

お客様から「展示しているチョウザメからキャビアを取っているんですか」という質問をよくいただきます。

そこで今回のブログでは「キャビア」についてご紹介します。

チョウザメと聞けば真っ先にキャビアを思い浮かべる方も多いと思います。

キャビアはチョウザメの卵を塩漬けにしたものでトリュフ、フォアグラに並んで世界3大珍味にも数えられています。

チョウザメの種類や品質により値段が変わりますが、最高級品と呼ばれているオオチョウザメから取れるベルーガキャビアは100g約8万円で販売されています。

なぜキャビアはここまで高級品なのでしょうか。

それはチョウザメ自体が自然界で数を減らしていることと、チョウザメが成熟し、キャビアを取れるようになるのに約10年かかると言われているからです。

このお腹に卵が詰まっているかも?

 

また、チョウザメからキャビアを取り出すには卵巣ごと取り出さなくてはいけないので残念ながら当館ではチョウザメからキャビアは取っておりません。

水族館でチョウザメを見て改めてキャビアについて知っていただけたら嬉しいです。

飼育スタッフ鷲雄

2024年12月15日

寒サニ負ケズ

秋も過ぎ去り、いよいよ冬がやってきたように感じる日々が続いています。

寒さの厳しい季節がやってきた水族館ですが、飼育している「ニッコウイワナ」や「ヤマメ」などの渓流魚たちにとっては繁殖のベストシーズンでもあります

口先が変形する雄の成魚

「ニッコウイワナ」では婚姻色なのか、特徴的な白い点模様が薄くなり、わずかに体色が黄色味を帯びているように感じます。

時おりオスがメスに寄り添い、産卵を促すような仕草や縄張りをアピールする様子を見ることがあります。

雄同士で争うニッコウイワナ

「ヤマメ」は11月の頭と終わりの計2回採卵することができました。

11月の頭に人工授精を施した卵は眼と身体の形がはっきりと確認できる「発眼卵」というステージにまで成長し、続々とふ化に至りました。

網目はおよそ5mmほど

採卵した「ヤマメ」は無事成長すれば展示にも出す予定ですので、今後の成長にご期待ください。

 

飼育スタッフ 川野

2024年12月14日

初めての潜水!!

私がこの水族館の飼育スタッフとして働き始めて早くも半年が経ちました。

そして、先日ついに二重回遊水槽で潜水掃除の練習をしました。

初めは上手く沈むことが出来ず内心ドキドキでしたが、

コツを掴むと水槽の底を四つん這いで進めるようになりました。

次回からはバキュームを使って水槽底の魚の糞やゴミを吸い出す掃除を行います。

コツやアドバイスをたくさん聞き、早く一人前になれるよう頑張ります。

 

飼育スタッフ 髙部