そろそろ展示を考える時期
水族館1階企画水槽では「ハンター展」、
2階展示コーナーでは「田んぼの小さな生き物展」を好評開催中です。
実はこの企画展や過去にやっていた特別展は、
毎年今ぐらいの時期に飼育スタッフが展示案を持ち寄って
どんな企画展・特別展にするか、時期はいつ頃にするかなどを決めています。
持ち寄った展示案の中には過去2回同じ企画が通ってたのに
様々な理由(展示期間が休館時期と重なったなど)で実施出来なかったものもあります。
また、いつ来ても新しい発見をしてもらえるように、同じような生き物や展示が続かないように工夫しています。
企画展・特別展情報は開催時期が近づくとホームページやブログでお知らせしています。
来年度はどんな展示があるか楽しみにしていて下さい。
飼育スタッフ 西中
水生昆虫の春はまだまだ先
2月4日に立春を迎え、
春の訪れを感じさせるシジュウカラのさえずりも聞こえるようになりました。
しかし、まだまだ水族館のある忍野村は寒い日が続きそうです。
バックヤードは空調機能が付いていないので、外気温に近い室温になります。
そこで飼育しているタガメやタイコウチなどの水生昆虫はまだまだ冬眠が続きそうです。
冬眠していると全く動かないので、
数日に一回は生存確認をするようにしています。
合わせてプラケースの中の水が凍っていないかも確認するようにしていて、
どちらかというと後者の目的の方が強いです。
昨年は最低気温がマイナス7℃と続いた日に、
中に入れているミズゴケと一緒に凍ってしまい何匹か死んでしまいました。
昨年の反省を生かして、
今年は毎日天気予報のチェックをして氷点下が続く場合には別の場所に移動させたり、
飼育水の量を増やして対応しています。
冬眠から目覚めて餌を食べだすのは4月の頭頃だと思うので、
それまでしっかり管理したいと思います。
コケ紹介②「コツボゴケ」
1月29日のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。
今回紹介するのは「コツボゴケ」です。
コツボゴケ 透き通った緑色。かわいい。
コツボゴケは湿った土の上や水しぶきがかかるような岩上など高湿度の場所に生え、自然のある公園や川沿いの土手などでよく見かけるコケです。
半透明な黄緑色の葉を持ち、花が咲いたように上を向いて葉を広げるのが特徴的です。
見た目に透明感があり、霧吹きをすると葉がきらきら光ってとてもきれいなコケです。
水槽内でもきれいに生えてくれるようにこまめにお手入れしていきたいです。
飼育スタッフ 鷲雄
アカハライモリが見えない!?
現在、両生類エリアの田んぼを再現した水槽では、「ニホンアマガエル」や
「トノサマガエル」などのカエルと一緒に「アカハライモリ」を展示しています。
気温が低いこの時期、活性が下がったイモリたちは水槽奥の隙間に潜ってしまい、
見えなくなることがありました。
どうしたものかと悩んでいましたが、
水槽右側の狭い場所に水草を入れて隠れ家にしてみてはどうかと考え、水草を用意しました。
待つこと数分、見事作戦は成功し、奥の見えづらい場所にいたイモリたちが
手前の見えやすいところに集まってくれました。
これで可愛い顔も間近で観察できるようになり一安心です。
飼育スタッフ 古根川
マミズクラゲの連続展示記録1600日達成!
水族館2階のマイクロアクアリウムコーナーで展示しているマミズクラゲですが、
先日連続展示記録1600日を達成しました。
記録が2000日を達成できるようにこれからも飼育と研究を続けていきます。
さて、2021年10月18日のブログにて「野生から採集したマミズクラゲで有性生殖を行った」とお伝えしました。
今日はその時の事をもっと詳しく紹介していきます。
採集したマミズクラゲをいつも通り飼育していたところ、
飼育容器の底に何か沈んでいるものを見つけました。
シャーレに移して顕微鏡で観察すると、丸く動いている物体を発見しました。
その物体は翌日には動きを止め、数日後にポリプに変態した事から、
ポリプになる前段階の「プラヌラ幼生」だと確信しました。
マミズクラゲは1つの池から雌雄が同時に見つかる事が少ないため、受精卵は期待していませんでしたが、
まさかプラヌラ幼生まで見る事が出来るとは思っていなかったので驚きました。
雌雄が見つかる池は珍しいので、今後も調査をしていきたいと思います。
飼育スタッフ 西中
希少生物コーナー その後
1月2日(日)から展示を開始した希少生物コーナーは、現在壁紙の貼り替え作業を少しずつ行っています。
貼り替えに使用しているのは、設計段階で決めていた木目調の壁紙です。
今までの黒い背景も素敵でしたが、木目調の壁紙は館内の雰囲気にとても馴染んでいます。
また、解説パネルの一部は板一枚分浮き立たせて立体的になる予定です。
改良した希少生物コーナーの完成を今後お楽しみに!
飼育スタッフ 一見
コケ紹介① 「タマゴケ」
1月15日のブログで紹介したホトケドジョウの水槽では、陸地部分にコケを植えています。
数種類のコケを植えているのですが今回はその中から「タマゴケ」を紹介します。
タマゴケは半日陰の土や石の上に生え、
春になると丸い「朔(さく)」と呼ばれる部分をつけるテラリウムでも人気の可愛らしいコケです。
写真左側がタマゴケ
水槽内では最初は朔を付けていなかったのですが光量や温度の変化が影響したのか、成長して丸い朔を付けてくれました。
タマゴケの朔。かわいい。
さらに成熟が進むと朔の中心から茶色く変色してくると言われているので、楽しみに待ちたいです。
飼育スタッフ 鷲雄
遠い存在になってしまった
毎日たくさんのニュースが出る中、
生き物に関わるニュースを目に
1月24日には「絶滅のおそれのあ
ニュースに上がっていました。
これは、「
対象の動植物は採捕や譲渡、
中でも、今回サンショウウオの仲間が26
山梨県に生息するサンショウウオも対象種と
「アカイシサンショウウオ」と「
数年前までネッ
物珍しさからかなり高値で取引され問題と
また、一部のマニアによる乱獲や、
それらの背景から多くの
今回新たに指定種となったこ
アカイシサンショウウオがかなり遠い存在に
現在の野生の生き物にどのよ
良い面も悪い面もお客様に伝えられるように
飼育スタッフ 山﨑
ホトケドジョウ水槽の様子
以前ご紹介した新レイアウト水槽のホトケドジョウ達は元気に過ごしています。
写真を撮っていると、餌をもらえると勘違いして近寄ってきてくれました。
この水槽で展示しているホトケドジョウは、一昨年水族館で繁殖した個体です。
孵化してから1年と8カ月ほど経っており、そろそろ成熟が始まる頃です。
まだ少し体が小さいですが、今年は展示水槽での繁殖ができるのでは?と密かに期待しています。
飼育スタッフ 古根川
早いのは誰だ
新年なって早くも最初の1か月が過ぎようとしています。
12月か
私の経験だとこの寒
しかし、
図鑑など
「ニホンアカガエル」が1月頃から繁殖が始まり、
残念ながらこのニホンアカガエルは山梨には生息していません
そして、私も野生個体は見たことはありません。
山梨県で早くに
2月頃から始まり
その場所では2月10日前後
早くたくさんの生き物に出会える季節が待ち遠しいです。
飼