2022年01月28日

遠い存在になってしまった

毎日たくさんのニュースが出る中、

生き物に関わるニュースを目にする機会は少なくありません。

 

1月24日には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が施行され、

ニュースに上がっていました。

 

これは、「国内希少野生動植物種」と「特定第二種国内希少野生動植物」に32種類もの生き物が新たに指定され、

対象の動植物は採捕譲渡販売規制されました。

中でも、今回サンショウウオの仲間が26種類追加されました。

 

山梨県に生息するサンショウウオも対象種となっており、

アカイシサンショウウオ」と「ヒガシヒダサンショウウオ」が追加されています。

 

数年前までネットオークションやペットショップにサンショウウオの成体や卵塊が販売されることもあり、

物珍しさからかなり高値で取引され問題となっていました。

 

また、一部のマニアによる乱獲や、生息する場所の環境悪化工事等もあり、

それらの背景から多くのサンショウウオの仲間が生息数を急激に減らしています。

 

私は野生下で「アカイシサンショウウオ」をまだ一度も見たことがなく憧れのサンショウウオでしたが、

今回新たに指定種となったことで採捕が規制され、

アカイシサンショウウオがかなり遠い存在になってしまった事はとても残念です

 

様々な生き物を展示するだけでなく、

現在の野生の生き物にどのような変化があるのか、

良い面も悪い面もお客様に伝えられるように頑張りたいと思います。

 

飼育スタッフ  山﨑