2017年12月30日

餅花

28日より休館の水族館では、館内の至る所で目下大掃除中。
学生ボランティアの方たちに手伝ってもらいながら、
普段掃除しづらい場所を中心に行っています。

さて先日、館内に「餅花(もちばな)」を飾りました。

餅花とは、作物の豊熟した形を模して米の粉を丸めた団子や餅を
柳,エノキ,栗,ミズキなどの枝にさして作られる正月飾りの1つで、
その年の農作物の豊作を祈って作られるものだそうです。

小さい頃に出来上がったものを見たことはあったものの、飾る意味も知らず
作っている様子をみるのも実際に作るのも初めてだったため、
思っていた以上の難しさに戸惑いましたが、近所の子供たちにも手伝ってもらって
楽しく作りあげることができました。
水族館の扉を入って直ぐのところに飾ってあります。

2018年は1月2日(火)から営業です。

本年も沢山のお客様に御来館いただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、皆様よいお年を。

飼育スタッフ 亀井

2017年12月25日

ワカサギの展示はじまりました。

先日よりワカサギの展示をはじめました。

ワカサギはよく知られている魚なので珍しさはあまりないように感じますが、
イワシの様に水揚げ時のダメージに弱いため、他の園館でも展示している場所は少なく、
なかなか泳いでいる姿を見ることは稀です。
また、寿命が短く、平均寿命は「一年」と言われ、短命なところも展示をしづらい一面となっています。
期間限定展示となっていますのでお早めに。

飼育スタッフ加藤

2017年12月21日

ぽっちゃりアイドル

現在、2階では企画展「キレイな熱帯魚展」を開催しています。
その中でもひと際お客様からかわいいと評判なのがこの「ミドリフグ」です。

 

 

ミドリフグはインドネシアやタイなどの汽水域(淡水と海水が入り混じる水域)に生息しているフグの一種です。かなり好奇心が強く、手や指をかざすと近寄ってきたり、水槽越しに人を追いかけたりと、とても人懐っこい性格をしています。見た目もフグらしい丸っこい体をしており、かなり愛嬌のある魚です。

 

かわいい見た目に反し、他のフグと同様にフグ毒で有名な「テトロドトキシン」という毒を持っています。これはエサに含まれる毒を体内に蓄積しているものなので、毒を含まないエサしか食べてこなかったミドリフグは毒を持ちません。

ぜひ一度、好奇心旺盛なミドリフグたちと水槽越しに戯れてみてください。

飼育スタッフ 古根川

2017年12月16日

富士の介がやってきた

14日(木)、水族館1階企画展コーナーにて「富士の介(ふじのすけ)」の展示が始まりました。

山梨県が新たなブランド魚として開発した「富士の介」は、キングサーモン(父)とニジマス(母)の交配種で、
3年養殖したものは全長約70cm,体重約3kgに成長する魚です。
極めて美味とされるキングサーモンと丈夫で育てやすいニジマスの掛け合わせのため、
飼いやすいだけでなく、きめ細やかで脂のりの良い身が期待されています。
先月中旬から県内養殖場で現地実証試験が開始され、2020年の出荷を目指しているのですが、
今回はこの富士の介をより多くの方々に知って頂きたく、水族館での展示が決まりました。
水槽で泳いでいるのは、体長40cm越えの体重1.5kgほどある2歳魚です。

作出方法などのパネルと一緒に展示していますので、是非興味をもっていただけると嬉しいです。
食べられるようになる日が待ち遠しいですね。

飼育スタッフ 亀井
2017年12月14日

見上げる視線

水族館1階で現在開催している企画展「湧き水に棲む生き物」には「エゾサンショウウオ」という両生類の仲間を展示しています。

 

エゾサンショウウオは、名前の通り北海道の一部にのみ生息している日本固有種です。

当館では数種類のサンショウウオを飼育していますが、その中でもとても人懐っこい性格をしていて、ピンセットから直接餌を食べます。

餌の時間になり水槽の蓋を開けると、一斉に真上を見上げて餌を待っています。

サンショウウオ達の食欲はかなりのもので、餌を咥えている個体に他の個体が近寄ってきて、横取りしようと喧嘩になることもあるくらいです。

 

もしサンショウウオ達のお腹が空いていたら、あなたの事をまっすぐ見つめてくるかもしれませんよ。

飼育スタッフ 羽生

2017年12月08日

最近の源流水槽

10月末に水族館にやってきた源流水槽のイワナたち。
来たばかりの頃は、もともと臆病な性格であることもあって
岩陰などに隠れていることが多かったのですが、
最近では水槽にも慣れてきたようで、 ゆったりと泳いでいる姿を
見られることが多くなってきました。

彼らを驚かせないようにと水槽の後ろの岩陰に隠れながら
やっていたエサやりも、 上から姿が見えても食べてくれるようになりました。

食べ方にはまだまだ警戒心が見えますが、
寄ってきてくれるようになるまであと少し。

飼育スタッフ 亀井

2017年12月05日

大活躍した生き物

今年も早いもので残り1か月になりました。

最近は朝晩が冷え込みますので、路面の凍結にご注意ください。

今月のマンスリーは飼育スタッフが選ぶ、水族館で今年大活躍した生き物「ガラ・ルファ」です。

トルコなどの西アジアの河川域に生息する淡水魚で、古い角質などを食べてくれる事で有名なコイの仲間です。

当館では普段は2階のふれあい水槽にいます。ふれあい体験をしている施設は多くありますが、

1種類の魚として見る事はなかなか無いと思いますので、この機会にじっくりと観察してみて下さい。

よく見ると可愛らしい顔をしていますよ。

飼育スタッフ 西中

2017年12月01日

美しい闘う魚

企画展「きれいな熱帯魚展」が始まって、1ケ月が過ぎました。

来館されたお客様から「すごいキレイ」と言っていただけることがあり、

とてもやりがいを感じています。

 

今回はその中の、ベタという魚を紹介します。

この魚の原産国はタイですが、ペットショップなどでよく販売されている

非常に有名な熱帯魚で、品種改良が盛んに行われています。

また、闘う魚「闘魚」としても知られ、オス同士だとすぐに威嚇しあいます。

その際、エラとヒレをめいっぱい広げて威嚇するのですが、その姿がとてもキレイで、

この行動はフレアリングと呼ばれています。

 

そんなベタですが実は人懐っこく、人を見るとエサ欲しさにフリフリと近寄ってくるなど

可愛らしい一面も持っています。見ていて飽きない魚です。

 

他にも、様々なキレイな熱帯魚がいます。是非お楽しみください。

 

飼育スタッフ 古根川