2024年04月16日

お池の中にはなにがある?

4月8日のブログにて「ゲンゴロウの冬眠明け」について紹介いたしましたが、館内だけでなく、水族館を取り囲む自然の中にも、春の訪れを知らせてくれる生き物たちがたくさんいました。

今回はそんな「春のさかな公園」についてのお話です。

 

さかな公園の奥には「じゃぶじゃぶ池」という水遊びができる施設があります。夏になるとこどもたちが水遊びを楽しんでいますが、この時期ではまだまだ寒いので利用できません

そんな冷たいじゃぶじゃぶ池を利用している生き物がいました。

なんと池に溜まった雨水にカエルが産卵していました。

 

カエルの卵は多種多様で、種類によって卵の形や産卵場所、産卵時期が大きく異なります。

卵の形状から判断すると、   じゃぶじゃぶ池では2種類のカエルが産卵していました

 

一つはこちら。

「アズマヒキガエル」の卵です。ひも状のかたまりが特徴で、透明なゼリーに包まれた黒い粒の一つひとつが卵です。

もう一つはこちら。

あまり特徴がありませんが、まだまだ肌寒いこの時期に産卵していることから、「ヤマアカガエル」だと分かります。

 

他にも木の上に白い泡に包まれた卵を産む種や、オタマジャクシの間は何も食べずにカエルに変態する種など、カエルの世界はとても興味深いです。

皆さんもぜひ晴れた日には田んぼや池に行って、カエルやその卵を探してみてください。

 

飼育スタッフ 川野