2021年11月13日

積算水温

10月に人工授精をしたニジマスが孵化しました。

 

今年はニジマスに加えて、

ヒメマスの人工授精も合わせて行いました。

ニジマスに比べると卵の色は黄色いのが特徴的です。

 

同じ日に採卵をしましたが、

先に孵化したのはニジマスでした。

 

これは卵が孵化するまでの日数が違うためです。

種類ごとに積算水温が決まっており、

おおよその孵化日が分かります。

 

積算水温とは孵化までの平均水温と日数の積であり、

ニジマスは300と定められています。

なので、水温12℃で卵を飼育した場合、

約25日後に孵化するということが分かります。

 

ヒメマスの場合は、積算水温が480なので、

12℃で飼育した場合は約40日後に孵化します。

 

同じサケ科の仲間なのに孵化の日数が15日も違うことに、

生き物の生態により面白味を感じました。

 

飼育スタッフ 山﨑