2020年12月14日

ミヤイリガイ調査②

11月30日(月)のブログにてミヤイリガイの採集について紹介しましたが、

採集時にとある写真を撮ってきました。

ミヤイリガイ対策用コンクリート水路

ただのコンクリート水路の写真に見えますが、

これはミヤイリガイ撲滅運動の際に作られたもので、地方病溝渠(こうきょ)といいます。

 

ミヤイリガイは流れの速い所では生きていけません。

その習性を利用して甲府盆地をはじめとする、

山梨県の水路を滑らかに水が流れる直線的なものに整備しました。

直線的な水路には水が流れ続けています

1996年に地方病の流行が終息したと宣言されましたが、

今でもこの直線的な水路は残り続けています。

地方病予防溝渠と書かれたプレート

水路の側面にある「地方病予防溝渠」と書かれたプレートを見たとき、

地方病の長い闘いの歴史を感じると同時に、

後世に伝えていかなければいけないと強く思いました。

 

飼育スタッフ 西中