2020年08月30日

今日のアカハライモリ⑨

今年の5月に産まれたアカハライモリの幼生がついに上陸しました。

産まれたときに生えていた外鰓(がいさい)も無くなり、成体と同じ形に変体しました。

幼生から幼体へ!

しかし、ここからが両生類の飼育で大変なところです。

上陸したての幼体は、なかなかエサを食べてくれません。

餓死させないため、給餌のタイミングには注意が必要です。

今は産まれたてのコオロギを置き餌したり、赤虫を目の前にちらつかせたりするなど試行錯誤しています。

元気なアカハライモリを目指して、これからも飼育に力を入れていきます。

飼育スタッフ 一見

2020年08月29日

水の中で咲く花!?

先日、本栖湖に行ってきました。

 

8月は一年で最も透明度が高く、水温も20度以上あるので、

とても気持ちのいいダイビングができます。

 

入ってすぐの浅瀬にはたくさんの小魚の群れが見られ、

深場にはコイやオオクチバスが見られます。

 

今回のダイビングでは、

特に一年でもわずかな期間でしか見ることの出来ない「セキショウモ」の水中花を見ることが出来ました。

 

しかし、完全に咲いてはおらず、開花まで後少しの状態でした。

また来月に、この水中花を探しに行きたいと思います。

 

飼育スタッフ 山﨑

2020年08月25日

感染拡大防止対策実施中②

現在、水族館では新型コロナウィルス感染拡大防止のため、様々な対策を行っています。
まず、水族館の職員は起床時と出勤後に検温と健康チエックを行い、万全の状態で皆様をお迎えしています。
館内では、7月28日のブログにて紹介したイベントスペースの対策や、
館内の一方通行、ソーシャルディスタンスのパネルの設置に加え、
1日に数回館内の手すりや椅子、机などアルコール消毒を行っています。
丁寧にアルコール消毒します。
手すりもしっかりと。
夏のお盆の時期が過ぎたとはいえ、油断せずに自分たちでできる対策をしっかりと行い、
安全に水族館を楽しんで頂けるようにこれからも頑張ります。
飼育スタッフ西中
2020年08月24日

お好みの時間帯で

水族館の1番大きな水槽「二重回遊水槽」は、水族館2階フロアからの日光の差込みによって様々な姿を見せてくれます。
例えば、晴れている日の開館直後は日の光が一番差し込む時間帯なので水に光が反射してとても幻想的に見えます。
水槽の全体を撮影するならこの時間帯がオススメです。
雨や曇りの日は写りこむ人影が少なく魚を撮影するのに最適です。
天気や時間帯によって水槽の雰囲気がガラリと変わるので、見ていて飽きないオススメの水槽です。
飼育スタッフ 西中

 

2020年08月23日

田んぼの季節④

5月頃の田んぼ入水の時期から8月上旬まで、

夜になれば田んぼの周りでたくさんのアマガエルが鳴いていました。

 

近くを歩けば、ピョンと突然現れる個体もいて、

今年もたくさんのアマガエルと出会うことが出来ました。

 

しかし、現在8月下旬になり、

鳴き声はほとんど聞こえなくなってきました。

 

まだまだ暑さが残る晩夏ですが、

少しずつ秋へと季節が移り変わっているのが感じ取れます。

飼育スタッフ 山﨑

2020年08月22日

絵を描く飼育スタッフ

今年になってから、館内のポップやパネル作りで絵を描く機会が増えました。

もともと絵を描くことが趣味だったので、それを仕事に活かせることが出来てとても嬉しいです。

最近は、館内の床に貼ってあるソーシャルディスタンスのパネルイラストを作成しました。

二重回遊水槽

イラストと一緒にちょっとした生き物の豆知識も載っているので、是非足元のパネルにもご注目ください。

横見水槽

これからもどんどん楽しい館内パネルやポップを作製していきたいと思います。

飼育スタッフ 一見

2020年08月20日

ニホンアマガエルのお引越し

 

今日は両生類水槽にいるニホンアマガエルが新しい水槽にお引越ししました。

今までは横幅90cmの水槽にトノサマガエルやツチガエルたちと同居していましたが、

他のカエルたちが大きくなってきたので、横幅30cmの小さな水槽にお引越しです。

元いた90cm水槽

新しい水槽を広々使えるようでカエルたちもご満悦のようです。

 

飼育スタッフ 古根川

2020年08月18日

プランクトンとは?②

8月3日(月)のブログにて「プランクトン」の話をしましたが、
今回は夏休みの自由研究にも使える「プランクトンから始まる食物連鎖(しょくもつれんさ)」の話を紹介します。
池や湖、川では植物プランクトンを食べる動物プランクトン、
それを食べる小魚といったように「食べる・食べられる」という食物連鎖の関係で繋がっています。
この関係は水族館の中でも行われています。
マイクロアクアリウムコーナー
例えば、マイクロアクアリウムコーナーで展示している「オオミジンコ(動物プランクトン)」の水槽では1日に1回、水槽の水が緑色になります。
これは「クロレラ(植物プランクトン)」という淡水性の緑藻の仲間を餌として水槽の中に入れたからです。
クロレラを食べて大きくなったオオミジンコは、水草水槽にいるメダカやタナゴたちの餌になります。
このように、池や川、海など、どこにでもいる小さなプランクトンたちが食物連鎖の出発点として生態系を支えている事が分かると、
生き物に対する見方も変わってきます。
飼育スタッフ 西中
2020年08月17日

今年も結露

各地で猛暑となっている今年の夏も、飼育スタッフは館内の結露に悩まされています。

開館前の二重回遊水槽

空調を変えても、除湿器をフル稼働させても、なかなか結露は収まりません。

結露がひどい岸辺の魚水槽

業務用の大きな除湿器を稼働させたりもしてみましたが、これもあまり効果的ではありませんでした。

そこで、今回は最終手段として家庭用扇風機を各水槽前に設置することにしました。

ヤマメと扇風機の展示

家庭用扇風機の効果は絶大で、みるみる水槽の結露が消えていきました。

しかし、すべての水槽前に設置することは出来ないので、今年も飼育スタッフは必死に結露を拭き取っています。

飼育スタッフ 一見

2020年08月16日

二重回遊水槽

当水族館で一番大きな水槽である「二重回遊水槽」にはニジマスやベステルチョウザメなどの魚が約3000匹泳いでいます。

 

こちらの水槽は水族館の中央をぐるっと一周した造りになっていて、水槽の内側に入ることが出来たり、

魚たちを下から見上げることが出来る水中トンネルがあったりと、様々な角度から魚たちを観察できます。

内側から

水中トンネルから

2階から

いろんな所から魚が見えます。

 

きっと魚たちの新しい発見があると思います。

 

ぜひ夏休みの自由研究に役立ててみてください。

飼育スタッフ 鷲雄