2016年10月05日
産卵の季節
残暑も陰りを見せ、食欲の秋や実りの秋などの過ごしやすい季節になってきました。
そんな色々な秋の中でも、ゼニタナゴというタナゴの仲間にとっては「産卵の秋」です。
タナゴの仲間は、産卵管と呼ばれる長い管を持っていて、それを使って二枚貝の中に卵を
産み付ける特徴があります。
卵は、貝の中で孵化,成長して、泳げるようになると貝の中から稚魚が出てきます。
多くのタナゴの仲間が約1ヶ月なのに対して、ゼニタナゴは秋に生まれてから冬の間貝の中で
過ごします。
春頃には泳げるようになった稚魚が貝から出てくるので、産卵から約半年間近くも時間の
かかる種類の1つです。
その半年間、貝を元気に飼育しつつ、水温の管理などもしっかりやらなければ稚魚たちは
出てきません。
そのため、これからの半年間は私たちにとっても気の抜けない時期です。
親たちには、たくさん産卵してもらい、来年の春には元気な子供たちが出てくるのが今から
楽しみです。
飼育スタッフ 羽生