2025年05月30日

ゲンゴロウ保育園が始まるんです

寒い冬を乗り越え、今年も絶滅危惧種「ゲンゴロウ」が産卵しました。

ゲンゴロウ卵

産卵した親ゲンゴロウは水族館で飼育を始めてから二年近く経ちましたが、未だ衰えを知らず、たくさん餌を食べています。

透けて影になっている

ゲンゴロウは植物の茎の中に卵を産みつけるのですが、昨年度は水槽内にセリを入れていましたが、ほとんど利用せずに水槽の底にバラバラと産み落とされていました。

ジャストフィット

しかし、今年はコツを掴んだかのように、茎の中に上手に産み付けていました。ゲンゴロウたちが好きな太さの茎を選べるよう様々な茎を入れた事が功を奏したのかもしれません。

現在は22個の卵を育成中

昨年の反省点を思い返しながら、今後も希少生物の保全に取り組んでいきます。

 

飼育スタッフ 川野

2025年05月30日

イベント告知!!

6月1日は「アユの日」です。

アユ釣りの解禁日は全国の河川で5~7月と幅広い日程なので、全国鮎養殖漁業組合連合会が間を取って6月1日を「アユの日」にと決めたそうです。

そこで、水族館でも6月1日(日)に「アユの日イベント アユを学ぼう」を開催します。

アユについて学びながら、イベント最後には外池にアユを放流するという内容を予定しています。

現在ご予約受付中ですので、詳しくは当館ホームページをご覧ください。

 

飼育スタッフ 髙部

2025年05月28日

新展示「里地里山水槽」

4月29日(火)から新展示「里地里山水槽」の展示を開始いたしました。

里地里山水槽

こちらの展示は人と自然の共生をテーマに、農地・ため池・田んぼ・水路など人が生活の為に作った環境を再現し、

そこで生きる生き物たちの自然に近い姿を見ることが出来る展示です。

 

魚たちが水路を上っていく様子や水をくみ上げるための水車、実際に稲を植えた田んぼなど、人と生き物とのつながりが感じられます。

魚が通る水路
水をくみ上げる水車
田んぼ

 

また日本の原風景を思い出させ、どこか懐かしい気持ちにもなれる展示ですので、ご来館の際にはぜひ「里地里山水槽」をご覧ください。

飼育スタッフ 鷲雄

2025年05月25日

マミズクラゲとミズクラゲ②

5月10日(土)のブログにてマミズクラゲとミズクラゲの生息場所の違いについてご紹介しました。

今日は「展示方法」の違いについてご紹介します。

ミズクラゲは自分で泳ぐ力が弱く、水中を漂って流されながら生活しているため、

水槽に流れを付けないと底に沈んでしまいます。

そのため、ミズクラゲは一方向の水流を付けた特殊な丸い水槽で展示をしています。

ミズクラゲ展示水槽

それに対して、マミズクラゲはミズクラゲと同じように水中に漂いながら生活をしますが、

野生では水流が弱い場所に生息しているので自分で泳ぐことが出来ます。

そのため、水流を付けてしまうと水槽にぶつかって傘に穴が開いたり、触手がちぎれてしまう事があります。

そこで、マミズクラゲは水流を起こさないようにした四角い小さな水槽で展示をしています。

マミズクラゲ展示水槽

生息環境の違いが飼育水槽にも表れているので観察してみて下さい。

次回は餌の違いについて紹介します。

飼育スタッフ 西中

2025年05月17日

5月マンスリー水槽

水族館入ってすぐのエントランスには「マンスリー水槽」という水槽があり、

1ヶ月に1回展示している生き物が変わります。

今月の生き物は、ヤマアカガエルの「オタマジャクシ」です。

ぷくぷくとした可愛らしいからだ

毎年、水族館の敷地内で産卵・孵化するので、その一部を展示しています。

まるまるとした体が特徴で、とても可愛らしい顔をしています。

しかし、その可愛らしい顔とは裏腹に、口には細かな歯が並び、鑢(やすり)のようになっています。

この歯を使って餌となる藻や微生物などを削り取るようにしながら食べます。

口が下に向いているので、歯は見えにくいですが、

水中を泳いでいたり、浮かんでいる事があるので、その時は口元に注目してみて下さい。

大人になるとこんな姿

飼育スタッフ 西中

2025年05月11日

斬新な寝方

館内2階おいしい水族館では山梨県の水産業を楽しく学べるパネルや寿司屋に見立てた展示水槽があります。

そこで展示している「ニホンウナギ」が面白い寝方をしていたのでご紹介します。

 

ある日、水槽を見てみるとウナギが仰向けになっている姿を見て思わず「え、大丈夫?」と水槽に駆け寄ってしまいました。

寝ていただけなので、こちらに気が付くと元に戻って一安心でした。

ウナギやナマズなどは安心した環境だと横倒しになって寝ることがあります。

 

開館中にも仰向けで寝ていることがあるので、目撃したら気づかれる前に是非撮影してみてください。

 

飼育スタッフ 髙部

2025年05月10日

マミズクラゲとミズクラゲ①

水族館2階マイクロアクアリウムコーナーで展示している「マミズクラゲ」ですが、

本日5月10日で連続展示記録2800日を迎えました。

3000日を目指してこれからも飼育を続けていきます。

 

さて、当館ではマミズクラゲの他に「ミズクラゲ」というクラゲの仲間も展示しています。

この2種類はどちらもクラゲの仲間ですが、生息環境や生活史、飼育方法が全く違うので、数回に分けて詳しくご紹介していきます。

ミズクラゲ
マミズクラゲ

まず、この2種類の一番の違いは生息している場所です。

ミズクラゲは「海」に生息していますが、マミズクラゲは名前の通り池や湖などの「淡水域」に生息しています。

生息場所が違うため、飼育する「水」も変えなければいけません。

ミズクラゲには「人工海水」という海水の元を溶かした水を使用していますが、

マミズクラゲは塩に弱いので地下水(淡水)」を使って飼育をしています。

また、飼育する水温も異なり、ミズクラゲは常温で飼育出来るのに対し、

マミズクラゲは1年中26~28℃の高水温で飼育をしています。

 

見た目や名前は似ていますが、違う所が沢山あるのでよく観察してみて下さい。

次回は展示方法の違いについてご紹介します。

飼育スタッフ 西中

2025年05月08日

5月25日(日)はフライフィッシングできまり!!

「ヤマメ」や「ニジマス」、「オイカワ」といった川の魚たちの動きが活発になり、

釣りをするには絶好の時期に差し掛かる5月には毎年水族館のイベント「フライフィッシング講習会」を実施しております。

手作りフライで釣りたいね

講師の方々から、毛ばりのつくり方(タイイング)や竿の振り方(キャスティング)のレクチャーを受けることができます。

まずはフライの投げ方から

道具を持っていない初めての方でも安心して学べる「初級コース」と

経験者がさらにレベルアップを狙える「中級コース」をご用意しております。

実践風景

 

現在ご予約受付中ですので、詳しくは当館ホームページの「イベント情報」ページをご覧ください。

 

 

飼育スタッフ 川野