2023年09月30日

やじるしに黒い点が2つ

以前のブログにて2階マイクロアクアリウムコーナーで展示している「ヒメアナンデールヨコエビ」をご紹介しました。

先日、そのヨコエビ水槽の底を這うように動いているものを発見しました。

「矢印マーク」のような形をしていて、よく見ると三角形の部分に目のような黒点が2つあります。

この生き物の正体は「ナミウズムシ」で、英名の「プラナリア」という名前でも知られています。

体を切っても切っても再生するので、理科の授業でもよく使われています。

このナミウズムシもヨコエビ同様に綺麗な冷たい水に生息しているので、

ヨコエビを採集した時に一緒に紛れてきたのだと思います。

教科書でしか見た事ない人も多いかと思うので、毎週土曜日に行っている解説イベント「飼育トーク」で紹介しようと思います。

飼育スタッフ西中

2023年09月29日

今年の紅葉はいつ頃?

今年は残暑が厳しいと言われていますが、水族館のある忍野村は標高約960mに位置しているため、

最近は日中でも30℃を越えることはほぼなく過ごしやすい天気が続いています。

 

しかし、例年であればこの時期から少しずつ紅葉が始まってくるのですが、

公園の木々はまだまだ緑の葉っぱを付けていて、残暑の厳しさを感じています。

 

残暑の影響か、9月下旬でも葉っぱが緑色です。

 

忍野村の紅葉の見ごろは10月下旬~11月上旬と言われていますが、

もしかしたら今年は少し遅れてしまうかもしれません。

 

水族館のあるさかな公園内の木々も毎年きれいに紅葉しますので、

これから水族館にお越しの際はぜひ紅葉も楽しんで頂ければと思います。

昨年の紅葉の写真です。今年も楽しみ。

 

飼育スタッフ 鷲雄

 

 

2023年09月28日

夢が叶った瞬間

飼育スタッフとして働き始めて早くも半年が過ぎた先日、ついに二重回遊水槽の潜水掃除デビューを果たすことができました

これまでにも海や湖でのダイビング経験はありますが、水槽の中を潜るというのは人生初の経験でしたので、終始「ニヤニヤ」、もとい笑顔がこぼれておりました。

フォームはまだまだ

そんな新人の初潜水ですが、呼吸が早すぎたためか、あっという間にボンベ内の空気が無くなってしまい、30分ほどであえなく終了してしまいました。

深呼吸をするような要領で呼吸しないとあっという間に空気を使いすぎてしまうのだと身をもって学ぶことができました。

ひたぶるに磨く

半人前どころか十分の一人前にも満たない潜水作業ではありましたが今後とも練習に励んでいこうと思います。

ボンベの重さに負けた

 

飼育スタッフ 川野

2023年09月25日

新人飼育スタッフ 企画展の締め切り迫る

9月19日(火)のブログでもあったように無事に目的の生き物を採集することが出来た新人飼育スタッフの2人でした。

 

ちなみにこの生き物が目的でした。

 

さて、次の問題は企画展で展示するパネルを作らなければいけません。

 

現在開催中の特別展「金運が上がるかもしれない展~金魚のルーツと現代の改良を知ろう~」では以下の写真の内容を展示しています。

 

これらのパネルは企画展の担当スタッフが作成しますが、今回は新人飼育スタッフなので2人とも初めての作業のこともあり、またまた大苦戦です。

特に来館者の方々にわかりやすく伝えるために、かみ砕いた内容にするのが難しいです。

 

パネルの締め切り日も迫り、ネタ抜きでもまずい現状です。

どうなる企画展、続きのご報告をお待ちください。

飼育スタッフ 伊藤

2023年09月21日

ヨコエビとエビは別物です!

毎週土曜日に行っている解説イベント「飼育トーク」にて、

マイクロアクアリウムコーナーで展示している「ヒメアナンデールヨコエビ」と「エビ」の違いについて紹介しました。

ヒメアナンデールヨコエビ

名前にエビと入っているのでエビの仲間かと思われがちですが、

どちらかと言えばダンゴムシやフナムシに近い仲間です。

このヨコエビは石の下や隙間に入り込みやすいように体はたてに平べったく、

エビを横にしたような見た目をしているためエビと間違えられやすいですが、

エビには「背甲」と呼ばれる甲羅の部分があり、ヨコエビにはありません。

また、エビの眼は「柄」に飛び出るような形で付いていますが、

ヨコエビの眼には柄がないので違いがよく分かります。

実習生がイラストを描いてくれました!

飼育トークでは実物を近くで見ながら生態について学ぶ事ができるので、

生き物をより詳しく知りたい方にもお勧めの解説イベントです。

飼育スタッフ西中

2023年09月19日

新人飼育スタッフ 生きもの採集に行く Part2

9月11日のブログにて10月から始まる企画展で展示する生きものを採集しに行ったものの、一匹も釣れないという大ピンチに陥り、途方に暮れる新人飼育スタッフのお話をご紹介しました。

 

とはいえ、このまま採集できずに展示を変えるというのもなんだか悔しく、新人スタッフ二人で悩みぬいた末に選ばれた生き物でもあるのでどうにも諦めきれませんでした。

どうやって採集しようかと考えた結果、「こうなったら海に潜って採集しよう!」という結論に至りました。

幸い天気にも恵まれ、海も台風一過により静けさを取り戻しておりました。

 

気になる結果ですが、無事にお目当ての生きものを採集することができました

とりあえず一安心ですが、ここから更に展示が始まるまでしっかりと飼育管理していく必要があります。

目的の生きものはどれでしょう?

 

どんな生きものが展示されるかは、またブログでご紹介しようと思いますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

 

飼育スタッフ 川野

2023年09月15日

アユカケの婚姻色

水族館1階希少魚水槽では「アユカケ」を展示しています。

アユカケは淡水性カジカの仲間で、鰓蓋のトゲでアユを引っ掛けて食べるという逸話が名前の由来です。

先日、館内の見回りをしていたらアユカケの口の中がオレンジ色に変化しているのを発見しました。

口の中がオレンジ色になっています。

 

調べてみたところ、これはアユカケの「婚姻色」だそうです。

婚姻色とは、一部の魚類や鳥類の主にオスが繁殖期になると現れる特有の体色で、

他の魚類では「オイカワ」や「タナゴ」などの婚姻色がとてもきれいな事で有名です。

 

アユカケの婚姻色は今回初めて見たので、健康に飼育出来ていて良かったと思いました。

しかし、口の中の色が変わってもメスからは見えづらいのでは?

とも思いました。

果たしてメスからは見えるのか? 疑問が残りました…

 

飼育スタッフ 鷲雄

 

 

2023年09月14日

上からくるぞ!気をつけろ!

だんだんと陽が短くなり、夏の終わりと秋の訪れを感じる毎日です。

今日はそんな「秋」を感じたものをご紹介します。

 

「オニグルミ」という木の実をご存じでしょうか。

私たちのよく知るクルミの一種で、同様に食用にもされています。水族館の自動販売機近くに落ちているのをよく目にしますが、見上げてみるとぶどうの房のように実が連なっているのを見ることができます。

巨大マスカット

台風前後など風が強い時に木の下を通るとぼたぼたと木の実が落ちてくるものですから、当たらないように気を付けようと思った矢先、見事に頭に直撃してしまいました。

種だけでなく実も意外と堅いのですが、リスやネズミなどの動物たちは丈夫な歯を使って上手に種の中身を食べています。

台風の影響もあって、枝についた木の実は数が少なくなってきていますので、頭上に気を付けつつお早めにご覧ください。

ストラップにしてもかわいい

 

飼育スタッフ 川野

2023年09月12日

平日限定イベント「お魚のごはん」②

5日のブログにて平日イベント「お魚のごはん」を紹介しました。

外池の餌やりが終わってカップを返却される方に「チョウザメは餌を食べないのですか?」と質問を受けました。

外池にあげているエサは「浮く」タイプと「沈む」タイプの2種類あります。

←沈むエサ 浮くエサ→

チョウザメは口が下に付いている事や、口の前にある4本のヒゲを使って底にあるエサを探して吸い込むように食べるため、

チョウザメ用には沈むエサを与えています。

口が下向きに付いてます。

また、チョウザメは日中建物の陰にいる事が多いため、

エサやりの際には近くに寄ってくるニジマスやニシキゴイが食べる浮くエサを使用しています。

そのため、チョウザメたちが食べない事に疑問を持たれたのだと思います。

口の付き方や大きさで与えるエサが変わるので、魚たちの口の形にも注目してみて下さい。

飼育スタッフ西中

2023年09月11日

新人飼育スタッフ 生きもの採集に行く

9月4日(月)のブログにて『新人飼育スタッフ 企画展を担当する』を紹介しました。

その後なんとかコンセプト案をまとめることができた新人飼育スタッフの2人ですが、次は展示する生きものを集めなければなりません。

生きもの集める方法は様々ありますが今回は実際に飼育スタッフが生きもののいる環境に行って採集することにしました。

今回の目的の生きものは海に生息しているのですが、比較的簡単に採集することが出来る!と考え、「釣り」で採集することにしました。

朝から5〜6時間ほど釣りをしましたが、似た種は釣れるも、目的の生きものを目視ですら確認できず。

まさかの目的の生きものを釣ることが出来ませんでした

 

無事企画展を開催することができるのか。   続きのご報告をお待ちください。

飼育スタッフ 伊藤