2019年09月26日

みんな違ってみんな良い~カエル編~

 

以前、「カエルとかくれんぼ」と題して、蓋の隙間に隠れるカエルたちを紹介しましたが、

あまり隠れないカエルたちもいます。

アズマヒキガエル

体の大きいアズマヒキガエルやヤマアカガエルはあまり上へ登ろうとはしないのですが、

実は彼らは壁を登るのが苦手なのです。

 

「カエルなのにどうして?」と疑問に思いますよね。

カエルの特徴は何かと聞かれれば、伸びる舌や周りに合わせて色が変化する肌などの他に、

吸盤を持つという特徴を思い浮かべると思います。

ヤマアカガエルの足裏をよく見ると

実は全てのカエルが吸盤を持っているわけではなく、日本産のカエルでは上の2種以外に、

トノサマガエルなどが吸盤を持っていません。

トノサマガエル

こういったカエルたちは、吸盤の代わりに力強い足腰をしており、

地上での移動や大ジャンプが得意です。

 

同じカエルでも棲む環境によっていろんな特徴があるので、

そういったポイントに注目して見るのも面白い見方の1つです。

 

飼育スタッフ 古根川