2025年03月29日

春のうららのさかな公園

春の陽気が差し込むさかな公園では、今年も「ヤマアカガエル」が産卵していました。

背中にオスを背負うメス

夜に見回りをしていたところ、人の笑い声のような音が聞こえてきたので、もしやと思い辺りを探してみると、10個ほどの卵の塊と成体を観察することができました。

 

「ヤマアカガエル」は他のカエルよりも一足早く繁殖するため、地域によっては2月頃から産卵が見られる事もあります。

県外では既に産卵したという情報を目にしていましたが、ようやく来てくれて安心しました。

黒い粒々が卵

冬の間にじっと息を潜めていた生き物たちを観察すると、いよいよ春がやってきたのだなと実感します。

 

来年度も様々な生き物との出会いを楽しみにしています。

 

飼育スタッフ 川野

2025年03月13日

タガメのバンザイ

当館の2階で展示している「タガメ」が久しぶりに甲羅干しをしていました。

気持ちよさそうに鎌を伸ばしています

タガメは日本最大の水生昆虫として知られていますが、ずっと水の中で暮らしているわけではありません。

多くの水生昆虫は定期的に水から上がることで、体に付着した水カビなどの微生物を乾燥させて病気になるのを防いでいると考えられています。

甲羅干しするメスのゲンゴロウを出待ちするオス

他にも、体が濡れているうちは飛ぶことができないため、飛び立つ前には必ず甲羅干しを行い、綺麗に翅を広げられるようになってから飛び立ちます。

 

まだまだ忍野村には春は訪れそうにありませんが、生き物たちは私たちの気づかないほんのちょっとした変化を敏感に感じ取っているのかもしれません。

 

飼育スタッフ 川野

2025年03月06日

ワカサギ新チャレンジ③

2月24日(月)のブログで「ワカサギ」の受精卵についてご紹介しました。

その後、無事に孵化し、稚魚が生まれてきました。

生まれたてはかなり小さく、体の色は透明です。

初めは自分のお腹にある栄養(卵黄)を使って成長していきます。

数日後には口が開くので、その時にいかに多くの餌を食べる事が出来るかが今後の育成のカギになってきます。

毎日観察を行い、口が開くのを待ちたいと思います。

飼育スタッフ 西中

2025年03月03日

今日のカットはどうしますか?

水族館を入って一番初めの水槽であるエントランス水槽にて展示している「オランダガラシ(クレソン)」が今年も花を咲かせてくれました。

開花部分をよく見てみると、小さな青唐辛子のような実が付いているのも確認できました。

健康に育成しているのは大変喜ばしい事ですが、あまりにも繁茂していたため、全体のバランスを見ながらトリミングを行いました。

私たちの髪の毛と同じく、ひとたび葉や茎を切り落としたのなら、再び成長し立派な葉をつけるまでに時間がかかってしまうため、慎重に行う必要があります。

トリミングは景観を良好に保つだけでなく、隣で育成している植物に栄養を行き渡らせる効果もあるため、今後も定期的な手入れを心がけていきたいです。

 

 

飼育スタッフ 川野