2024年05月04日

もう1歳。やっと1歳

 

飼育スタッフの伊藤です。私が森の中の水族館。の飼育スタッフになってからあっという間に1年が過ぎました。もう1歳です。

 

同じ様に今年1歳になった担当生物がいます。それは水族館バックヤードにて飼育中の「トウキョウサンショウウオ」というサンショウウオの仲間です。

昨年4月のマンスリー水槽にて展示していたサンショウウオの幼体は元気に成長しています。

 

そんなサンショウウオたちがめでたく1歳を迎えることができました。やっと1歳です。

アカムシを食べるサンショウウオ

 

昨年4月に産まれたサンショウウオは約3カ月間水中での生活を送り、変態後は陸上で生活します。

 

サンショウウオの仲間は成長に時間がかかり、しっかり成長しているか心配でしたが、最近は小さなコオロギなどが食べられるようになり、少しずつではありますが成長を実感しています。

 

そして新たに別のサンショウウオの卵も成長中です。続報をお待ちください。

飼育スタッフ 伊藤

2024年05月03日

食欲の権化

ゴールデンウィークも後半に差し掛かり、水族館は本日もたくさんのお客様で賑わっております。

賑やかなのは館内だけでなく、暖かくなってきたバックヤードにいる生き物たちの行動も活発になってきました。

 

特に毎年繁殖活動に取り組んでいる希少生物「ホトケドジョウ」は、4月の終わりごろから餌を食べる量が日ごとに増しています。

速すぎて残像(ブレがすごい)

餌を探してせわしなく泳ぎ回る姿に心打たれる毎日です。

 

当館では毎年6月頃になると産卵が始まるため、この時期は産卵に向けて栄養を蓄える必要があります。その分、フンや汚れが溜まりやすくなるため、定期的な換水がとても大切です。

産卵場所は気に入ってくれたかな?

 

引き続き産卵に向けてたくさん餌を食べてもらい、力をつけてもらおうと思います

2024年05月01日

ナマコを背負うカニ!?「テナガオオホモラ」

4月17日(水)から特別展「エビカニ合戦~ときどきヤドカリ~」を開催しています。

今回はその中から「テナガオオホモラ」をご紹介します。

テナガオオホモラは東京湾~土佐湾の深海に生息するカニの仲間です。

テナガオオホモラ

 

第4歩脚が上を向いていて、ナマコやイソギンチャクを担いで身を守る変わった特徴を持っています。

エサはキビナゴやオキアミ・イカなどを与えていますが、他の甲殻類たちに比べてあまりエサを食べてくれません。

好みの餌が違うのかなとか、そもそも小食なのかなと思い試行錯誤しながら飼育を続けています。

 

現在では日中も良く動き回り、元気な様子を見せてくれています。

引き続き元気な状態でいられるように飼育を続けていきます。

飼育スタッフ 鷲雄