2025年06月09日

マミズクラゲとミズクラゲ③

5月25日(日)のブログにて「マミズクラゲとミズクラゲの展示方法の違い」についてご紹介しました。

今回は「餌」の違いについてご紹介します。

ミズクラゲは自然界で海中を漂う動物プランクトンを食べているので、

飼育下では「アルテミア(ブラインシュリンプの幼生)」という動物プランクトンを与えています。

 

このアルテミアは、アメリカや中国、ベトナムなどの塩水湖に生息している小さな甲殻類の仲間で、

様々な生き物の餌として使われています。

塩水で卵を孵化させるため、淡水に生息していて塩分にとても弱いマミズクラゲの餌に向いていません。

そこで、マミズクラゲには「ワムシ」と「タマミジンコ」という淡水性の動物プランクトンを与えています。

タマミジンコ
ワムシ

生まれたてのマミズクラゲは体がとても小さいので最初はワムシを与えていき、

成長したらタマミジンコに切り替えています。

展示水槽の中にもアルテミアやタマミジンコが入っている事があるので、

クラゲ以外の生き物を見つけたら観察してみて下さい。

飼育スタッフ 西中