サンショウウオ、まだまだいます。
以前、カエルに続いて山梨県に生息する3種類のサンショウウオを簡単に紹介しましたが、
水族館のバックヤードにはそれ以外のサンショウウオも飼育しています。
まずは、関東地方に分布するトウキョウサンショウウオ。
こちらはカスミサンショウウオとされていた個体。
カスミサンショウウオは本州、四国、九州と広く分布していましたが、2019年に9種に分割する説が提唱されました。
最後は、北海道に分布するエゾサンショウウオ。
みな同じように見えますが、表情や体色が若干違っていたりします。
これらバックヤードで飼育している生き物はバックヤードツアーで見学することが出来ます。
バックヤードツアーは、毎週土曜日の11:30と、14:30の1日2回開催していますのでお気軽にご参加ください。
お申し込みは開催日の水族館1階受付です。各回4歳以上の方先着10名様なので予めご了承ください。
飼育スタッフ 古根川
マミズクラゲに新しい機械がやってきました!
石の下には何がいる Part3
たくさんの様々な大きさの石の下には、
水族館でも人気のあの生き物が隠れています。
今回はこの石の隙間を見てみましょう。
このカニは山梨県でもたくさん見つけることが出来る「サワガニ」です。
水のきれいな環境に生息している淡水性のカニの仲間で、
地域によって甲羅の色が赤や紫、白、青など様々な色をしています。
意外と立派なハサミを持っているので、
持つ時ははさまれないように注意しょう。
飼育スタッフ 山﨑
ぴょこん、ぺたん、ぴったんこ
現在、水族館では特別展「世界のカエル大集合!カエルーワールドカップ」を好評開催中です。
世界各国の様々なカエルを展示しておりますが、今回は私のオススメである「コモリガエル」を紹介します。
コモリガエルは体長約15cmで一生のほとんどを水中で過ごすカエルで、このカエルの大きな特徴は、なんといってもこの平べったい体です。
誰かに踏まれてしまったのではないかと思うぐらいぺったんこな体をしていますが、実は敵に見つからないように枯葉に擬態しているのです。
また、名前の通り「子守り」をするカエルなのですが、
その方法がここではお見せできないぐらい衝撃的な子守りをしますので気になった方はぜひ調べてみて下さい。
ぞっとします。
飼育スタッフ 鷲雄
小さなクレーター
今年の10月は、流星群がよく流れる月になるそうです。
そんな流れ星がたまに地球に落ちて来てニュースになることがありますよね。
流れ星が落ちて出来たくぼみを“クレーター”と呼びますが、
実はこのクレーター、水族館でも確認することが出来ます。
それは、カエルを展示しているいくつかの水槽に現れます。
カエルが地面に留まるとき、まわりの土や植物を押しのけてスペースを作ります。
その留まっていた跡がクレーターに見えることから、私は“カエルクレーター”と呼んでいます。
残念ながら水族館のクレーター近くに流れ星は落ちていませんが、
クレーターを作った犯人であるカエルは近くにいますよ。
飼育スタッフ 一見
タガメの成長記録Part4
前回の投稿から1週間が経ち、
今日タガメが脱皮をして4令幼虫になりました。
1令と4令を比べると体は約3倍にまで大きくなりました。
この幼虫ですが、
実は1匹に対して1つの部屋となるように飼育します。
幼虫の時から食欲旺盛で共食いが激しく起こるので、
ネットを使って個別に仕切って飼育しています。
このようにすることで、共食いを防げる事と、
しっかり1匹ずつエサを与えられるなどの管理もしやすくなります。
このまま順調に成虫になってくれることを願うばかりです
飼育スタッフ 山﨑
「ウオ」だけど魚ではありません
以前から様々なカエルを紹介していますが、今回はカエルと同じ両生類の仲間のサンショウウオです。
サンショウウオと聞くと1mを超えるオオサンショウウオが有名ですが、
それ以外に日本で確認されている約20種のサンショウウオは10~20cm程と、どれも小さな生き物です。
現在展示に出ているのは「アカイシサンショウウオ」の1種類のみですが、
山梨県には他に「ヒダサンショウウオ」や「ハコネサンショウウオ」などが確認されています。
これから季節は冬に入りますが、ちょうどサンショウウオ達の産卵シーズンにもなります。
野外調査なども紹介したいと考えているので今後の情報にご期待ください。
飼育スタッフ 古根川
世界のカエル大集合!カエルーワールドカップ!
昨日から水族館は展示変更で大忙しです。
大好評だった特別展「金魚のお祭り~夏の大金魚展~」も終わり、
10月2日(水)からは特別展「世界のカエル大集合!カエルーワールドカップ」が始まります。
今回も大金魚展に引き続き、水族館の1、2階の企画水槽スペースで行うので、
様々なカエルやカエルにちなんだ生き物を約22種類観察する事が出来ます。
体の色が鮮やかなカエルや、大きさが人の手のひら以上あるカエルなどを展示するのでご期待ください。
飼育スタッフ 西中
みんな違ってみんな良い ~カエル編~ Part.2
突然ですが、皆さんはカエルの捕食シーンを見たことはありますか?
以前からカエルの特徴をいくつか紹介していますが、今回は「舌」を見ていきます。
よく漫画やアニメなどでは、カエルの舌はカメレオンのようにビヨーンと伸びる描写がされていますが、
よく伸びる種類とあまり伸びない種類がいます。
アマガエルやタゴガエルなどの小さなカエルはあまり長く伸びませんが、ヒキガエルの仲間は長い舌で捕食します。
今回は映像を切り取った画像で紹介していますが、もっと詳しく見たいという方は、
エサをあげている時があるので、ぜひご自身でお確かめください。
飼育スタッフ 古根川
真っ赤なお腹の~♪
水族館の両生類コーナーには、日本の両生類には珍しい派手な色の生き物がいます。
それは、アカハライモリです。
ぱっと見は黒一色の地味な色をした生き物に見えますが、
名前にも付いている通り、お腹側が派手な赤色をしています。
実は、アカハライモリにはフグと同じテトロドトキシンという毒を少しだけ持っています。
毒を持っていることを天敵に知らせるために、お腹の派手な赤色が重要な役割を果たしているのです。
また、お腹の模様が同じ個体はいません。
人間の指紋と同じ様に、彼らのお腹の模様は十イモリ十色(十人十色)です。
生息している地域によっても模様が異なるので、利きイモリをしてみるのも楽しいですよ。
水族館にいるイモリや家で飼っているイモリを見分けてみましょう!
飼育スタッフ 一見