2019年11月04日

驚異のバランス感覚?

 

現在、水族館では特別展「カエルーワールドカップ」を開催しています。

その中で「ピパ・ピパ」とも呼ばれる「コモリガエル」を展示しているのですが、

少しおもしろい光景に出合いました。それがこちらです。

 

枝の先端にお尻を乗せてうまくバランスをとっています。

ただでさえ普段から何をしたいのか良くわからない行動が多いのに、思わず2度見してしまいました。

今日のコモリガエル

こういった人間には理解できない面白い行動が見られるのもカエルたちの魅力の一つではないかと私は思います。

飼育スタッフ 古根川

2019年11月03日

食欲の秋

秋と言えば食欲の秋ですね。

魚だとサケやサンマに脂がのって美味しくなる時期です。

また、山に行けばキノコや栗、そしてエビフライが落ちていますね。

「いや、エビフライは落ちてないでしょ!」と思った方、驚かないでください。

水族館の近くに“エビフライ”が落ちていました。

どこからどう見てもエビフライだ…!

実はこの“エビフライ”、もともと松ぼっくりだったものです。

リスなどの小動物が松ぼっくりに入っている種を食べることで、

ウロコ状の所がはがれてこのような形になります。

水族館の周りには、よく見るとエビフライがあちこちに落ちています。

きっと、彼らにも食欲の秋が訪れているのですね。

森のエビフライ プレートはいかが?

飼育スタッフ一見

2019年11月02日

魚の「顔」 Part2

以前に引き続き、魚たちの顔に注目して見ていきます。

 

こちらは「シロチョウザメ」です。

 

森の中の水族館。で一番大きな魚でありながら、つぶらな瞳でとても優しい顔をしています。

優しい顔。カバにも見える?

 

次は「ベステルチョウザメ」です。

 

先程のシロチョウザメとは違い、鼻がつきでています。とても凛々しく、チョウザメと言えばまさにこの顔といった顔立ちです。

鼻が高く、イケメンです。

 

最後は「ホトケドジョウ」です。

 

仏様のような優しい顔をしていることが名前の由来と言われていますが、横顔を近くで見てみるとちょっと怖いような顔に見えました。

こういうエイリアンいるよね

 

皆さんもいろんな魚の顔を探してみてください。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年11月01日

タガメの成長記録 Part6

先日、待ちに待ったタガメの羽化が始まりました。

 

ある日、仕事を終えて家に帰る前に館内を見廻ると、

終令幼虫のタガメがモゾモゾと動いているのを見かけました。

そろそろ羽化が始まるかと少し観察を続けてましたが、

羽化のシーンを見ることが出来ませんでした。

 

翌朝に覗いていてみると、

朝方に羽化をしたのか、既に立派な成虫になっていました。

 

タガメの羽化前には終令幼虫の体が赤くなります。

今回は残念ながら羽化のシーンを見ることが出来なかったので、

他の個体を見逃さないように観察を怠らずに頑張ります。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年10月31日

みんな大好きかくれんぼ

現在、水族館では特別展「カエルーワールドカップ」を開催しています。

世界の様々なカエルを展示していますが、

それとは別に日本国内に生息しているカエルなどは常設展示でご覧いただけます。

そこに田んぼを模した水槽があるのですが、最近手作りのあぜの下に穴が空いているのを発見しました。

田んぼ水槽

埋めなければと思ったのですが、何やら穴から顔が。

よく見るとアカハライモリが顔をのぞかせていました。

かわいかったので思わず写真を撮りましたが、埋めるにも埋められないのでしばらく様子を見る事になりそうです。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年10月29日

家雨蛙(イエアメガエル)

現在、水族館では特別展「世界のカエル大集合!~カエルーワールドカップ~」を開催中です。

今回紹介するカエルは「イエアメガエル」です。

最近では乾燥に強く、餌もよく食べるので、飼育しやすいカエルとして飼っている方も増えてきました。

 

原産地のオーストラリアなどでは、わずかな水を求めて人家のトイレなどに集まることから「家雨蛙(イエアメガエル)」と名前が付けられています。

また、気に入った場所があるとそこに戻ってきてしまう「回帰本能」があることから、毎晩同じ場所で寝ていることも少なくありません。

写真のように可愛らしい顔をしているので、正面から顔を見てもらえたらと思います。

飼育スタッフ西中

2019年10月28日

足元を見てみよう①

水族館があるさかな公園では、四季折々の草木花を見ることができます。

今はノコンギクやハキダメギクといったキク科の仲間が見ごろを迎えています。

 

ノコンギクは「野に咲く紺色の菊」ということから名前が付けられました。

ノコンギク

他のキク科の花に似ていますが、茎や葉っぱがザラザラしているので見分けがつきます。

 

ハキダメギクは「掃き溜め(ゴミ捨て場)」で最初に見つかったことから名前が付けられています。

ハキダメギク

道端や公園、畑などどこでも見ることができるので、知っている方も多いのではないでしょうか。

 

これからも水族館の周りで見つけた花などをブログにて紹介していきますので、

その時々の季節を感じて頂けたらと思います。

 

飼育スタッフ西中

2019年10月27日

落ち葉狩り

最近、水族館の周りは雨続きで寒い日が続いていましたが、今日は久々に晴れました。

せっかくなので、水族館の外にあるさかな公園でお散歩がてら

次の展示水槽に使う材料探しへ出かけることにしました。

今回は、11月のマンスリー水槽に使う枯葉や木の枝を集めます。

さかな公園にて

公園には、一足はやく紅葉を終えた落ち葉がたくさん積もっていたので、

枯葉に困ることは無いでしょう。

収穫①
収穫②

今日集めた材料で11月にぴったりな秋らしいマンスリー水槽を作りたいと思います。

どんな生き物が展示されるのかは来月になってからのお楽しみですので、もうしばらくお待ちください。

飼育スタッフ 一見

2019年10月26日

秋のビオトープ

10月も終わりに近づき、忍野村も紅葉が進んできました。

 

水族館2階ウッドデッキのビオトープも徐々に植物が枯れ始め、秋らしくなってきました。

こちらは以前紹介したキショウブの実です。以前は中に種が入っていた状態でしたが今日観察してみると完全に実が弾け、種も地面に落ちたようでした。来年の春になり、芽が出るのがとても楽しみです。

また、クサガメ達も相変わらず仲良く日光浴をしています。

ビオトープでは植物や生き物たちを通じて季節の変化を感じる事ができます。皆さんもビオトープをよく観察してみると新たな発見があるかもしれません。

 

飼育スタッフ鷲雄

2019年10月25日

タガメの成長記録 Part5

9月に生まれたタガメの幼虫は5令になり、終齢幼虫になりました。

いよいよ翅の無い終齢幼虫が最後の脱皮を経て成虫になりますが、

これを羽化といいます。

 

また、この終齢幼虫をよく見ると、

成虫になった時の翅に当たる部分がよく分かります。

これを「翅芽(しが)」といいます。

 

5令幼虫になった時期や餌の食べ具合から

そろそろ羽化しそうですが、

飼育スタッフの中で一番待ち遠しいのがこの私です。

無事に羽化することを願うばかりです。

 

飼育スタッフ 山﨑