2020年06月14日

飼育スタッフオススメの生き物「オヤニラミ」

水族館では現在特別展「飼育スタッフの好きすぎる生き物展」を好評開催中ですが、

今回は私のイチオシの生き物「オヤニラミ」をご紹介します。

 

オヤニラミは日本固有種の淡水魚で、オスが卵を見守り、子育てをすることでも知られています。

こうした習性からオヤニラミという名前の由来の一説として「親がにらみをきかす」というところからきていると言われています。

 

実は、オヤニラミは飼育をしているとよく人に懐きます。

給餌をするために水槽に近づくと水面に寄ってきて、早くエサをくれと言わんばかりにこちらを見つめてきます。

 

じっと見つめられるとどうしてもたくさんエサをあげたくなってしまいます。

エサを狙うオヤニラミ

 

そんな育メンで人懐っこいオヤニラミをぜひ観察してみてください。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2020年06月12日

大好きな水生昆虫の飼育①

昨年はブログでタガメの繁殖紹介を行っていましたが、

今年は他の水生昆虫の繁殖にチャレンジしています。

 

まずは昨年に引き続きタガメと、

それに加えて山梨県レッドリストに記載されているゲンゴロウです。

 

3月から温度変化や日照時間を調節し、

ゲンゴロウの交尾や繁殖行動を確認していますので、あとは産卵を待つのみです。

 

タガメは本日産卵が確認されました。

オスが卵を守るとして有名な水生昆虫ですが、

何かの衝撃でオスが育児放棄をしてしまうこともあり、

今回はどうやら放棄してしまったようです。

なので、これから毎日霧吹き等のお世話を続けて孵化を待ちたいと思います。

 

飼育スタッフ山﨑

2020年06月11日

ホトケドジョウの成長 2020年

 

5月14日のブログで紹介した卵から孵化したホトケドジョウの稚魚ですが、

その後すくすく成長しています。

大きな胸鰭や眼が発達し、魚らしくなってきました。体の模様も見え始め、色素が見えています。

ですが、ここからが本番。

すでに餌を食べ始めているのですが、餌が多すぎても少なすぎても簡単に死んでしまいます。

また、常に餌を用意しなければなりません。今の稚魚を展示でお披露目できるように飼育を頑張ります。

 

飼育スタッフ 古根川

2020年06月10日

マイクロアクアリウムコーナーリニューアル④

6月5日に連続展示記録が1000日になったマミズクラゲですが、

嬉しいことに「ニュースを見てマミズクラゲに会いに来た」というお客様が少しずつ増えてきました。

展示のマミズクラゲの様子

中には「最近暗いニュースが続いていたけどマミズクラゲのニュースを見て明るくなった」との声もあり、

とても嬉しかったと同時に、これからも展示記録を更新していこうと強く思いました。

マイクロアクアリウムコーナーのリニューアルでは、

展示方法だけではなくパネルの内容も変更し、写真も一部撮りなおしました。

顕微鏡を使って写真を撮ります

私が特に見て欲しい写真は、餌の写真をめくると見ることができる、マミズクラゲの胃の写真です。

マミズクラゲの胃や食道は透明なので、餌を食べているかは毎日見て確認しているのですが、

胃の写真を撮るのは初めてだったので、少し衝撃を受けました。

どんな写真かな?

どんな写真かは見てからのお楽しみです。

飼育スタッフ西中

2020年06月07日

仲良く日向ぼっこ

ウッドデッキのビオトープには2匹のクサガメがいます。

 

いつも中央の浮島で気持ちよさそうに日向ぼっこをしていますが、

今日は2匹重なって仲良く日向ぼっこをしていました。

踏みつけられるクサガメ

 

のんびりしたクサガメたちを見ていると、なんだか私たちものんびりした気分になってきます。

 

クサガメたちには太陽の光をたくさん浴びて、健康で長生きしてほしいです。

カメは万年・・・とまではいかないけれど長寿を願ってます。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2020年06月06日

今日のアカハライモリ その⑦

アカハライモリの幼生が生まれて3週間が経過しました。

初めの頃はアルテミアという小さな甲殻類を与えていましたが、今では刻んだ赤虫をもりもり食べるようになるまで成長しました。

お腹いっぱいのアカハライモリ

見た目の変化としては、小さな後ろ足が生えてきているのが分かります。

尻尾の付け根に小さな後ろ足

今のところはよく食べてよく成長しているので、このまま順調に成体に変体してほしいです。

これからもアカハライモリの成長に変化があればブログでお届けしていきたいと思います。

飼育スタッフ 一見

2020年06月05日

マミズクラゲの連続展示記録1000日達成!

2017年9月9日から展示が始まり、2019年2月25日に連続展示記録が国内1位になったマミズクラゲですが、

本日(6月5日)連続展示記録が1000日を迎えました。

マミズクラゲ

また、連続展示記録1000日に向けてリニューアル作業をしていた

「マイクロアクアリウムコーナー」も完成し、本日から展示が始まりました。

ついに完成!

今回のリニューアルでは、大人から子供まで幅広く楽しみながら学べるように、

館内で初めて「ハンズオン展示」を取り入れました。

沢山工夫をしました!

引っ張ったり、開けたりしながらマミズクラゲやプランクトンについて学ぶことができます。

 

目標だった連続展示記録1000日を迎えることができてほっとする反面、

多くの謎が残っているマミズクラゲの生態解明、飼育方法の確立に向けて頑張らないといけないなと改めて思いました。

これからも展示がずっと続くように飼育・研究を行っていきます。

飼育スタッフ6人でこれからも頑張っていきます!

飼育スタッフ 西中

2020年06月02日

オタマジャクシ、○○が生えておったまげ~ part.2

 

5月21日に紹介したオタマジャクシの足ですが、ついに皮膚から飛び出してきました。

見た目もかなり大きくなり、前回は分かりづらかった関節もはっきりと見えます。

指もカエルらしい形になってきました。

 

まだ足が生えていない個体もいますが、順調に成長しているので、引き続きオタマジャクシの変化をお楽しみください。

 

飼育スタッフ 古根川

2020年06月01日

ナンバーワンお掃除役

4月24日(金)のブログにて外池でアユの展示が始まりましたとお伝えしました。

そこから1ヶ月以上経過しましたが、その間に外池にとある変化がありました。

それは、水槽や石に付いた苔をアユが食べてキレイになったことです。

before(前)
after(後)

アユが苔を食べる前は外池に入るだけで石に付いた苔が浮き上がり、外池の水が濁ってしまいました。

しかし、今は外池に入っても濁ることがなく水槽の掃除をすることができます。

お掃除役として大活躍中のアユには毎回感心してしまいます。

入り口付近ではアユの群れを見ることが出来ます。

飼育スタッフ 西中

2020年05月31日

水族館の小さな登山家たち

4月12日のブログ「今日のアカハライモリその④」でカエルによじ登る登山家なイモリを紹介しましたが、今回は水草水槽にいる登山家な生き物を紹介します。

その生き物は、水槽のアゼでよく甲羅干しをしているニホンイシガメです。

より日当たりのいい場所を目指して、よくお互いの背中によじ登っています。

イシガメ山に登る二ホンイシガメ

一生懸命登ろうとするその姿は、何度見ても可愛いです。

飼育スタッフ 一見