2020年11月06日

生き物界屈指のクライマー

スポーツの秋、ということで11月のマンスリー水槽は壁のぼりが得意なニホンヤモリを選びました。

壁に張り付く二ホンヤモリ

足の裏についた趾下薄板という細かい毛を使い、どんな壁でも登ってしまうその姿はまさにクライミングスポーツをしているようです。

 

つるつるのガラス面も登ってしまうので、プロのクライマーでも二ホンヤモリには適わないでしょう。

脱皮中の写真が撮れました。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2020年11月02日

マミズクラゲ飼育話⑨

マミズクラゲの稚クラゲをポリプから出芽させるには水温変動が欠かせません。

いつもは水温を上げてから2週間ほどでポリプから出芽するのですが、

今回1か月経っても稚クラゲが生まれてきませんでした。

あと2週間くらい様子を見て1匹も生まれてこなかったら、

水温を下げて違うポリプたちの水温を上げようと準備をしていました。

そして、水温を上げ始めて1か月半が経った今日、

水槽の中で稚クラゲが数匹泳いでいたので、ほっと一安心です。

水槽に付着しているポリプを見るとクラゲ芽もあったので、

まだまだ生まれてきそうです。

ですが、今回出芽までになぜ1カ月半もかかったのかが分かっていないので、

ポリプの様子やエサの頻度、水温変化などのデータを見て今後の飼育、研究に活かしていこうと思います。

飼育スタッフ 西中

2020年11月01日

展示パネルをつくり隊

次の企画展示に向けて、水族館では新しい展示パネルを作成中です。

その中で、私は1階の展示パネルを担当しています。

初めて企画展示のパネルを作るため、内容や構図にとても苦戦しました。

情報収集のために本やインターネット、専門学生時代に書き留めたノートを見返したりもしています。

展示パネルの作成風景

パネルに載せる写真や画像は、いつも飼育スタッフが撮影したものを使っています。

しかし、今回はパネルの内容的にどうしても撮影できないものがあった為、自分でイラストを描いて載せています。

パネルに載せるイラストの下描きたち

内容作りも大変ですが、画像集めも大変だということを実感した企画展示のパネル作りでした。

飼育スタッフ 一見

2020年10月31日

秋真っ盛り!

秋が深まり、さかな公園の木々も本格的に紅葉してきました。

 

赤色や黄色に染まった公園を散歩していると、空気も澄んでいてとても癒されます。

 

ですが、もうすぐ厳しい冬がやってくると思うと少し寂しい気持ちにもなります。

冬の足音が聞こえる

 

紅葉の季節は短いですが、思う存分味わいたいです。

飼育スタッフ 鷲雄

2020年10月30日

まだまだ夏が味わえる!?

先週紹介した夏鳥たちは

投稿した2日後から鳴き声が全く聞こえなくなりました。

どうやら暖かい地域へ帰ったようです。

 

いよいよ冬鳥の季節かと思いながらさかな公園内を歩いていると、

頭にどんぐりが落ちてきました。

落ちてきた方を見ると、ニホンリスを確認することができました。

 

そのニホンリスをよく見るとまだまだ夏毛ですが、

11月から12月にかけて冬毛に変わっていきます。

 

ニホンリスの夏毛姿を見て夏を味わえるかどうかは分かりませんが、

こんなにも寒い気候の中を元気に餌を探し回る姿を見て、

日々の仕事を頑張ろうと思えました。

 

飼育スタッフ 山﨑

2020年10月29日

外池のすすめ

 

ここ数日、忍野村では良い天気が続いています。

きれいな快晴です

外池は日光が直接入るため、晴れの日は水中がよく見えるようになるのでおすすめです。

外から観察していると大きなチョウザメが間近まで泳いで来るので、かなり迫力があります。

近くまで来たシロチョウザメ

午前中はより日光が入り水中も見やすくなるので、

晴れの日はぜひ外池をごゆっくりご覧ください。

 

飼育スタッフ 古根川

2020年10月26日

二重回遊水槽に虹が出現?!

今日の朝、いつものように館内を回っていると、

なんと二重回遊水槽の階段に虹が出来ていました。

よく見ると7色に見えなくもない?

水族館の2階から入った太陽光が窓ガラスで屈折して

二重回遊水槽の階段に映し出されたのではないかと思います。

最近虹を見る機会がほとんどなかったので、

少し得した気分になりました。

 

飼育スタッフ 西中

2020年10月25日

今日のアカハライモリ⑪

バックヤードで飼育中のアカハライモリの幼体ですが、数日前から人工飼料に慣らすトレーニングを始めました。

最初のステップとして、水でふやかした人工飼料を食べやすい大きさに丸めなおして与えます。

狙いを定めて…
ぱくっ!

反応が無いときは、生き餌のように小刻みに揺らしながら誘ってみます。

今ではだいぶ人工飼料に反応して食べるようになりましたが、やはり解凍した赤虫の方が好きなようです。

釣られたアカハライモリ

進んで人工飼料を食べるようになるまで、この先も給餌トレーニングを続けていきたいと思います。

飼育スタッフ 一見

2020年10月24日

次回の企画展に向けて

現在、次の企画展の準備を着々と進めています。

きれいな水草水槽を展示する予定なので、地道に水草を植えています。

1本1本水草を植えていきます。結構大変。

 

流木の向きや水草の植える位置など、細かいレイアウトを決めていく作業がとても楽しいです。

また、この水槽に魚が入ったらどうなるだろうと、イメージをしながら水槽作りをしています。

レイアウト途中の水槽。

皆様にきれいな水草水槽を見て頂けるよう、レイアウトを考えていきます。

飼育スタッフ 鷲雄

2020年10月23日

まだ夏が味わえる⁉

まだ夏が味わえる!?

 

紅葉が進んで本格的な秋になりました。

しかし、過ぎたはずの夏がさかな公園ではまだ味わえます。

 

10月下旬ですがまだまだ数種類の夏鳥の囀りを楽しむことができます。

 

夏鳥は夏になると南方からやってきて夏を日本で過ごし、

冬になるとまた南方に帰っていきます。

昨年の夏鳥と呼ばれる鳥たちは10月頭から姿を確認できなくなりましたが、

今年はまだ発見できますし、囀りもよく聞こえてきます。

 

気温はとても寒いですが、まだ元気に鳴いている夏鳥たちを探してみてください。

 

飼育スタッフ 山﨑